平成24年5月14日(月) 経産省 保安院 定例ブリーフィング 11:00~
IWJ Independent Web Journal
○森山対策監:
福島第一の状況 1~3号機 建屋内汚染状況調査を本日から開始する。今後、建屋内を円滑に行う除染計画があり中長期対応だが、汚染状況見るためロボットによる線量率、線源調査を行う。その後、人が入り塵採取、浸透しているもの含めて調査する。
本日から1号機でロボットのよる調査。2,3号機の順番で行う。ロボットのよる調査顔終わった段階で人が入り更に詳細な表面汚染状況の調査を行う状況になっている。2号機滞留水をプロセス主建屋へ移送中。
3号機の滞留水移送は停止中。水位見ながら。4号機の塩分除去装置モバイルROが暫くトラブルで止まっていたが、先週金曜日11日から運転再開した。推定原因はRO処理した水を貯めるタンクの水位が高くなる自動停止だったが、
その警報が出るレベルより少し低い所でオーバーフローさせてホースで水を戻すラインのホースの長さが120mぐらいと長く、この部分で水がうまく流れなかったと見ており、60mぐらいまで短くして圧力損失を減らし、
オーバーフローした水がスムーズに流れるようにした。今のところ順調に動いているということである。海底土被覆工事1~4号機前面部分で海底土を被覆する工事を行なっていたが、11日までに終わり、12日土曜日から工事の実施結果調査をしている。
具体的には深さを計ったりサンプリングをしたり適切に海底土が被覆されているかどうか見るということだ。5日ほどかけて行うということで、今のところ17日(木)までの予定。
3号機突出弁ピット 取水口付近からの水の移送、その後の埋設作業を11日からコンクリ打設作業を行なっている。ピットそのものを埋めてしまう。キュリオン、明日から改修、補修作業を行う予定。
キュリオンでポンプ類が何度か故障し、ポンプがコンテナのようなところに入っており、非常にメンテナンス性が悪く、ポンプを外付けにして補修、メンテナンス性を上げるため、15日から6月上旬までかけて作業を行う予定。
その他、プラントパラメータは大きな変動ない。原子炉注水状況 本日5時現在、1号機 給水系 4.5m3/h CS系2m3/h、2号機 給水系3m3/h CS系5.8m3/h、3号機 給水系 2m3/h CS系5m3/hで安定している。
格納容器水素濃度 1号機 0%、2号機 0.24%、一時期 0.5%超えていたが下がってきた。3号機 0.17%となっている。使用済燃料プール水温、1号機20℃、2号機19.5℃、3号機19℃ 4号機 29℃。プラント状況は以上。
先週末に東電から幾つか報告があった。信頼性工場に関する計画書、瞬時電圧低下の対応、保安規定の変更申請。信頼性工場に係る実施計画については先ず保安院で中身を見ているが、専門家の意見を聞くため意見聴取会を開く予定。
日程等は決まっていない。決まればお知らせする。その結果を踏まえ、信頼性向上については中長期プロジェクト、施設運営会議に反映させていくことになると思う。私からの説明は以上だ。
■質疑
○産経大谷:
今日の意見聴取会にもなってくるが、日本原電さまが敦賀原発の調査計画を午前中、先ほど発表されていたが、仮にこれが、破砕帯が浦底に非気づかれて動く結果が出た場合、敦賀原発はどうなるのか?
○森山対策監:
これから調査を行う段階だし、本日の調査計画がどうであるかは、今日の意見聴取会で専門家の意見をいただく。あまり将来のことについて今申し上げることは控えたい。何れにしてもしっかりと調査結果を見て判断していくことになると思う。
○産経大谷:
将来のことというが、www、こうだったらこうだというルールみたいなものはないのか?
○森山対策監:
それは耐震指針に従って判断していくわけだが、今の指針の手引き、見直された案があるが、断層が地表面に出ているというところに対しては、副次的なものも含めて動く可能性があるものについては、そこに施設の設置は想定していない、たしかそういった表現だったと思う。
従っていまの知見、勿論将来、遠い将来はどうかわからないが、現時点での知見からして安全が確認できないということになると思う。
○産経大谷:
すると安全が確認できないと、例えば再稼動は難しいとか、すぐに廃炉にしないといけないとか、そういったルールは原則ないよな?
○森山対策監:
あの、その、廃炉かどうかは議論があると思うが、いずれにしても廃炉だから安全だということではなく、勿論、これまで浜岡とか、東海発電所で葉色の段階に至っているものがあるが、当然その状況帯に応じてしっかり安全確保していくということなので、規制側から見ると、状態、それ以降の段階に関わらずしかるべき安全を確保していくことになる。
○産経大谷:
現状の指針上では動く断層の上に原子炉建屋があることを想定していない。そう言う対象になった場合は、それは動かせないということでいいよな?
○森山対策監:
それは安全が確認できないということになる。その段階でどいうレベルの断層なのか、という評価にも関わってくるが、断層そのものが悪いわけではなく、指針で12~13万年前の活動ということなので、
それの活動性があるかどうか、それは直接的な起震断層、地震を起こす断層であるかどうか、あるいは副次的に他の断層が動いた結果として動くようなものであるか、ということはあるが、少なくとも安全は確認できないということになる。
○産経大谷:
安全が確認できないということは、稼働の判断もできない?
○森山対策監:
難しいと思う。
○産経大谷:
わかりやした。ありがとうございます。
○朝日小池:
今の質問の関連で。今日の午後の意見聴取会に原電から出される調査計画がある程度でていると思うが、今日の意見聴取会でこれがすんなり、これでいってくれと、そう言う形になってすぐに調査に移行できる見通しなのか?
○森山対策監:
それは今日の意見聴取会によるが、まあ、保安院として何回も意見聴取会で調査の準備に時間をかけたいとは思っていないので、今日、どういった指摘が出るかによるが、基本的にはその指摘を踏まえて作業に入っていただくことになろうかと思う。
○NHK岡田:
続きの質問になるが、午後からの意見聴取会で調査計画について議論することになると思うが、その調査計画について、例えばこのくらいの期間でやってほしいとか、逆にこういう方法を使って欲しいとか、そういうところというのは、まだ専門家から意見は聞いていないと思うが、何が鹿保安院としての線引きみたいなものはあるか?
○森山対策監:
特に期間について線引きがあるわけではい。当然こういった調査をいたずら伸ばすことは、安全判断だから適当ではないので、できるだけ早くやって頂きたいと思っている。その上できちっとした調査をして頂くために、その方法が決まれば自ずとそれに必要な期間が決まってくると思う。
○NHK岡田:
今の段階で例えば2ヶ月とか3ヶ月とか、そういった物で切っているわけではないし、だけど、特段遅すぎてもダメだということ。
要するになんか、えっと、拙速ではいけないが、イタズラに伸ばすことはダメだということは、若干曖昧だと思うが、できるだけ早くというと、それが何時なのかということになってくると思うが、
○NHK岡田:
そこは保安院としての姿勢として、どれぐらいでやってくれということを明確にする意向はあるか?
○森山対策監:
まずは調査の中身を確定する必要がある。調査の中身が確定されると、おおよそどれぐらいの期間というのがあるので、そこで勿論、非常に遅いということであれば、早めて頂く、そういったことを申し上げることはあるかもしれないが、基本的にはその計画の中で最大限努力していただくということではないかということではないかと思う。
○産経大谷:
敦賀調査関係だが、原電さまの工程表では11月に調査が終わることになっているが、そうするとこれが終わるまでに敦賀はストレステスト2号機出ているが、アレの審査は追われないというイメージでいいか?
○森山対策監:
シシシシシシ そこは、あのう、ストレステストと耐震の問題はですな。これにかぎらず、あのう、関係してくる部分はあるわけだが、まあ、何処までストレステストの評価ができるかはやってみないとわからない。
耐震問題は連動とか、活断層評価そのものの問題もあり、基本的にはその時の最新の知見で評価すると。何か調査が進行中であれば、課題があれば、課題を明確にするというのが基本的な方針なので、今何処まで敦賀について調査評価、審査ができるかは、 今の段階では申し上げられない。
○産経大谷:
そうすると(活断層調査)終わらなくても(ストレステスト一次評価の)結果が出せるということか?
○森山対策監:
そうではなくて、これまでも申し上げてきているが、やれる調査はいくらでもある。評価ですね。それあるので、それは進めていけばいいと思うが、耐震との関係については結果が出ていないところに対しては、
こういうふうに出ていないとか、ああいうことで、過大として明確にするということも考えられなくもないが、実際には審査しながら、調査の状況見ながら判断していくことになろうかと思う。
# 結論の先送り(意見を加えたからいいだろ)は考えられなくもないが。
○産経大谷:
実際に調査が進んでいる中で審査結果を出すのは難しいと思うが、そう言うイメージで良いか?調査がまとまってから結果をまとめる、
○森山対策監:
そこは今の段階ではなんとも申し上げれない。
○産経大谷:
はい。わかった。
○森山対策監:
よろしいか?もしなければこれで終わらせて頂く。
~ 終了 11時19分 (19分)