トラブル報告なし。今回は世界的にも非常に関心の高い4号機原子炉建屋と4号機使用済み燃料プールの健全性調査結果報告がメインの会見。結論だけ言えば、これまでの解析安全主張の通り実測でも安全性が確認された報告。質疑の8割はこの議題。
点検項目は、外壁面の測定、目視点検、水位測定、壁面の非破壊検査の4項目。この4項目点検は3ヶ月に一回、四半期ごと継続実施し、建屋に変化がないか監視していくとの事。ひび割れなかった報告。でもひび割れはあるが元々あったも。
WSJ等、記者から第三者を介さない東電だけが調査し問題ない報告を繰り返す事に疑問の声。案の定、保安院さまが見ているので問題ない主張。第三者検証は今後、検討するとのこと。(WSJ/FACTA質疑で2回明言)また、会見中の18時30分頃、保安院から早々に4号機建屋健全性に関する再調査に関する指示文書を受領。
1号機原子炉建屋のバックポッドに搭載したγカメラ調査映像、調査報告。数mSv/h台で最高は13.1mSv/h。空間的な線量分布を三次元的に表現出来ないかという事で今後も1~3号機の順で実施するとの事。
夏場に向けて注水量を変更する計画。温度が高い3号機への注水量を1.5m3/h増やして、同じ量を余裕のある1,2号機の注水量から減らす計画。トータル注水量は変えず、汚染水は増やさないとの事。
魚介類サンプリング報告。5月2日採取、木戸川沖合2km地点。最高はヒラメ Cs-134 490Bq/kg、Cs-137 700Bq/kg、合計 1190Bq/kg。質疑は昨日の 大気・海洋総放出量推定報告に関する質問も。
○プラント
- 福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 77.3KB)
- ★福島第一原子力発電所における夏期に向けた注水量変更について(PDF 43.7KB)
- ★「建屋内の遠隔除染技術の開発」 ロボットによる1号機原子炉建屋 調査結果について
- ★★福島第一原子力発電所4号機原子炉建屋の健全性確認のための点検結果について(PDF 853KB)
○サンプリング
- 福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水貯槽への移送配管における漏水に関するサンプリング結果(PDF 10.9KB)
- 魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(PDF 244KB)
- 魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(5月16日訂正版)(PDF 13.6KB)
- 敷地内外における降下物中 ~ 昨日の資料
○指示文書
- ★福島第一原子力発電所4号機における耐震安全性評価の実施に関する指示文書の受領について (本会見で説明なし。会見終了時に配布)
○画像・動画
○報道
■福島第一の状況
○松本:
[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機までCS系、給水系からの注水継続中。
[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。欄外 2号機 9時40分に注水量を調整。給水系 2.6→3.0m3/h、CS系 5.9→6.0m3/hに調整。関連して参考資料を配付しているので見るんだ。
「福島第一原子力発電所における夏期に向けた注水量変更について(PDF 43.7KB)http://j.mp/MMvhkP」
以前、格納容器、圧力容器温度の水位を説明した際に少し説明しているが、現在、注水している水の温度が、周囲の外気温度上昇に伴い、徐々に上昇してきている。その影響を受け、圧力容器、格納容器温度もゆるやかに上昇している状況だ。
これから夏場を迎えるに辺り、その辺を考慮した注水量の調整作業を来週から行いたいと思っている。現在、炉心への注水ルートは2つ(給水系・コアスプレイ系)あるが、1号機は合計 6.5m3/h、2号機 9m3/h、3号機 7m3/hだが、
比較的3号機の圧力容器が 他の号機に比べて高い状況なので、1,2号機の注水量をそれぞれ1m3/h、0.5m3/h程度減らして、3号機を1.5m3/h程度増やす予定だ。都合1号機は5.5、2号機 8.5、3号機 8.5m3/hにする予定だ。週明け28日に準備が整い次第、順次作業を開始していきたいと考えている。
[使用済み燃料プール]1~4号機まで循環冷却継続実施中。欄外、本日 2号機に対してヒドラジンの注入を行なっている。
[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機、3号機からそれぞれプロセス主建屋と雑固体廃棄物減容処理建屋への移送は継続中。
[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオンは運用停止中。サリーは高濃度汚染水処理を継続実施中。
[その他]大きな変更はない。それではこれまで実施した作業状況について結果がまとまっているので紹介させて頂く。
福島第一原子力発電所4号機原子炉建屋の健全性確認のための点検結果について
先週16日に計画の内容については案内している。5月17日~27日にかけて4項目の点検を行なっている。項目内容は2ページに。建物の傾きの確認ということでウェルの水位、プール水位を計っている。
一つは外壁面の測定。建物の外側からレーザー光線を使って垂直度の度合いを計っている。3番目は目視点検。4番目がコンクリートの強度確認という4項目になる。1枚目裏面に水位測定の状況。こちらは2月7日、4月12日にも同じような測定をしている。
3ページの図の通り、ウェル側で4箇所、使用済燃料プール側で4箇所を測定。原理的には左側に絵が描いてあるが、床面から距離を測ることにより、傾いているかどうか確認したいと思っている。当然、水平であることを前提にこういった測り方で距離が違えば、
傾いている方向がわかることになる。4ページに測定結果。ウェル側の表があるが2月7日、4月12日、5月18日と3階計っているが、それぞれ1、ないし2mmの差であり、水平と考えている。2月7日、4月12日、5月18日と少し水位が変動しているが、
こちらは蒸発とメイキャップの状況によるので、水位は変化しているが水平と思っている。プール側のほうが5~8番だが、4月12日、5月18日の値を比べても468mm、461mmという事で水平だと考えている。
5ページ以降を見るんだ。こちらは光学的設備により建物の垂直度を確認したものだ。こちらは右側に建物の絵があるが、この写真は南側の面を中心にみており、左側に見えてんのが西面と言うことになる。
南側に縦方向で2ヶ所、西面も縦方向で二箇所をまず測った。結果は6ページを見るんだ。西1,南1,南2に関しては、ぞれぞれ 7mm、5mm、10mmといった水平方向の変位量があるが、元々、物を作る際の基準量は±20mmなので、
ほぼ施工時の施工誤差の範囲内に入っていると思っている。なお、西2のところが33mmという形で室外側に水平量の変量が出ているが、こちらは建屋の爆発があった関係で外側に膨れていると推定している。この点に関しては追加調査を行なっており、
7,8ページを見るんだ。今回、西2の地点については7ページを見るんだ。場所が図面で言うと8の下側、方角で言うと西側のところにハッチ、測定点があり、比較的大きな開口部がある。従って他の定点に比べると拘束力が弱いという事で
爆発のため膨れたのではないかと思っている。追加調査ということで8ページに西面4点のところを水平方向に1~6番まで測ったが、やはり、4番、5番、6番といったエレベーターシャフト、それからハッチの周辺、爆発の外力を受け易かった所は水平方向に変異が出ていると考えている。
この部分に関しては地震力の負担は大体全体の10%ということで小さいと考えているし、また、使用済燃料プール、格納容器といった所から距離が離れているので、いわゆる建屋全体、使用済燃料プール躯体(骨組み)の健全性に与える影響は小さいと判断している。
なお、念のため、この33mmの変形を加えた上で、再度、耐震評価の解析を行い、最終的な確認をしたいと思っている。
続いて目視点検の状況だ。こちらは後ほど点検箇所を示すが、専門家が建屋の壁、床等を目視で確認し、クラックスケールを当ててひび割れの幅を確認している。基本的には一次評価ということで、1mm以上あるかないか、というところ。
あるいは鉄筋腐食の可能性のあるなしを調べた上で、ある場合は図面を作成し、腐食防止のためのエポキシ樹脂等の充填等、補修を行う。結果は10~11ページに各フロアの点検箇所を見るのだ。瓦礫等があり、全体が見れている訳ではないが、
赤い線をつけている目視点検の確認場所では、私どもの点検の結果、1mm以上のひび割れ、あるいは鉄筋腐食の可能性のあるひび割れはみられていない。12ページからがコンクリート強度の確認ということで、
こちらに関してはシュミットハンマーという装置を使って強度の確認を行なっている。書くにした場所は13ページに測定箇所5箇所。シュミットハンマーを当てて、強度的な劣化が進んでいるかどうかを確認している。
14ページに結果があるが、コンクリートの設計基準強度、22.1N/mm2に対して①~⑤番の測定結果では、一番小さいところでも 33.1N/mm2と言うことで、1.5倍以上の強度があると確認している。
★★まとめが15,16ページに。使用済燃料プールの健全性に関しては、これまで地震応答解析とか、プール底部の補強を実施してきているが、私どもは今回の測定結果をもってしても健全性を確認できたと考えている。
★なお、⑯ページ下のところに絵を描いているが、写真や現場で目視すると、地上部の4階、5階のところが爆発の影響で外側にせり出しているように映る。従って、それを見ると建屋本体が傾いているのではないかと思われるケースがあるかもしれないが、
# 明日は4号機の現地視察があるので、見た目の印象をそのまま報道しなようにと、念を押す松本氏。
実際にレーザー測定、あるいは水位測定を行った結果では傾いていないという判断をしたものだ。なお、建屋そのものの断面図は13ページに1階から4階までのフロアの状況を示しているが、この絵は基本的に建屋の壁の厚さをほぼスケール通りに縮尺をかけている。
# 開口部は「せり出している」のでOK? 傾きとは考えない。解釈の問題??
従って圧力容器、格納容器、それから使用済燃料プールを支えているコンクリート圧に関しては、140cmから185cmということで、かなり厚く、基本的にここがプールを支えている状況だ。従って強度の確認もできているので、
使用済燃料プールを安全に補完できているものと考えている。参考までに17ページに「せん断変形」について解説している。使用済燃料プールの水面測定を行なっているが、17ページに模擬の描かいているような変形が行われると、
やはり水位の測定は不十分だという意見がある。しかしながら、こういった変形を行うと壁のところに引っ張られた方向に特徴的なヒビが入ることが経験上わかっており、こういったヒビが見られないことをも考えると、
こういった平行四辺形型の変形もないと判断している。本件については以上だ。
# ヒビが確認できてないのに平行四辺形を棚上げして問題無いと主張してきた訳か。おまんら。で、確認出来たからその可能性はないと否定するのか。おまんら。まぁいつもの事だけど。
「建屋内の遠隔除染技術の開発」 ロボットによる1号機原子炉建屋 調査結果について
★続いて1号機の原子炉建屋1階のガンマカメラの調査結果が纏まったので紹介する。資料はこちら。A4縦2枚もの。建屋内の除染を廃止措置に向けて実施する必要があるが、先行的にガンマカメラを使い、空間線量のマップを作りたいと思っている。
こちらとしては人が行くと被爆後の観点で問題があるので、パックポッドにガンマカメラを積んで測定を行なっている。
1~3号機の順で実施していくが、先週、1号機分の作業が終わったので取りまとめて紹介する。スライド3にパックポッドにガンマカメラを積んで測定を行なっている状況だ。線量測定結果はスライド4を見るんだ。
大物搬入口からスタートして建屋の西側、それから北東コーナーを重点的に観察している。なお、7ページに全体の状況があるが、線量が高い南側、南東コーナー、北側北東コーナーに関してはデータの測定は行なっていない。
結果はスライド4にあるとおり、それぞれ数mSv/hから一番高いところで13.1mSv/hという状況だ。ガンマカメラの測定状況は5ページに写真で示しているが、地図で言うと×が付いているところがガンマカメラの測定状況だ。
今後の取組だが6ページのようにガンマカメラの映像が空間的に取れているので、床面50mmの線量データと、このガンマカメラの映像を使い、右側にあるとおり、空間的な線量分布を三次元的に表現できないかということで調査を進めていきたいと考えている。
なお、ガンマカメラでの測定状況については動画を準備しているので、ご覧あれ。「建屋内の遠隔除染技術の開発」 ロボットによる1号機原子炉建屋 調査結果について http://j.mp/MMvxjM
(動画説明)4ページ(http://j.mp/MMvlRI)の地図で言うと、ちょうど "×" 3番のところでの測定状況になる。パックポッドは自前で録画ができないのでパソコンの操作画面を作業員がハンディーなビデオカメラで撮影している状況だ。
仰角が10度、50度、90度で首を振りながら、水平方向、周方向に30度、45度刻みで映しながら撮影を行なっている、今、撮影の状況だが、まもなくガンマカメラの映像に切り替わる。こちらだ。映像右側にスケールがあるが、赤いところが線量率の高い所、
黒いところが低い所。撮影を順次行なっていく。以上だ。(動画説明終了)繰り返しになるが、★★何枚か撮れたガンマカメラの映像と、床面で測った表面線量率を組み合わせて三次元的なマップにしていきたいと思っている。
魚介類サンプリング結果
★続いて本日、魚のサンプリング結果が出ているので説明する。手元に魚介類のサンプリング結果 都合5枚の資料だ。本日は5月9日に実施した太田川沖合1km地点、同じく5月9日に実施した小高区起会3kmの地点、こちらは何れも刺し網になる。
3ページは1F敷地沖合10km地点で5月10日に実施した底引き網での測定になる。
★捕れた魚の写真は3枚目のサンプル写真を見るんだ。今回の魚の中では2枚目オモテ面の上から2つ目、ヒラメが最高の放射能濃度。Cs-134 490Bq/kg、Cs-137 700Bq/kg、合計 1190Bq/kg という状況だ。引き続き20km圏内のサンプリングを続けていきたいと考えている。併せて一件訂正がある。
20km圏内の(魚介類の)測定の中で 5月2日木戸川沖合2km地点だが、赤枠で囲っている所、当時、クロメバルとと書いているが、よくよく魚を検討したらシロメバルであった、ということで、本日、訂正させて頂く。
最後になるが、南放水口でのサンプリング結果も本日分、併せて出ている、(http://j.mp/MMvmoL )セシウム134/137、全βは検出限界未満という状況が続いている。私からは以上だ。
■質疑 18時22分~
○日経黒川:
4号機の目視検査の件。1mm以上のひび割れが確認されなかったと。素人的な考えでも、外の崩壊が大きく、更に変異についても33mmまであるような変形があった似もかかわらず、1mm以上のヒビがないというのがよく理解できないが。
○日経黒川:
なんて説明したらいいのか、、本当ですか??
○松本:
はい。あのう、先ずですな。コンクリートのひび割れに関しては1mmより小さいヒビ割れはもちろんある。これはコンクリートが施工後、固まる段階で引っ張られる段階で収縮するので、
# ひび割れなかったと言いながら、ひび割れあった。でも施工時のひび割れだ。(最初からあるものだ)うん。納得。
引っ張られる関係でヘアクラックという形で細いクラックは何箇所か入るが、基本的にこれはあってしかるべきヒビだ。今回のような1mmの幅を超えるようなものは、ある程度変形があったものと思う。
# 1mm以下のひび割れは爆発の影響ではないと断言できると。
ただ、今回、確かに質問の通り爆発があったが、この絵で言うと7ページ(http://j.mp/MMvSDi)に5階の平面図があるが、比較的、外壁の薄い壁が爆発に伴い吹き飛んだと考えているので、内側にある厚さが厚い使用済燃料プール、格納容器の壁といったところは健全性が保たれているものと思っている。
○日経黒川:
1mm以上というのは長さではなく幅か?
○松本:
幅だ。
○日経黒川:
開きですね?
○松本:
そうだ。
○読売佐藤A:
★説明があった順にいくつか教えるんだ。注水量の変更について。実際に変更する時期は何時頃から開始するのか?
○松本:
28日に先ず変更する。28日青い線と赤い線が折れ曲がっているが、1号機を1m3/hほど低下させ、★3号機を1m3/hほど増加させる。その後、様子を1週間程度見て6月4日に2号機を0.5m3/h下げ、3号機を0.5m3/h上げる状況を考えている。
○読売佐藤A:
トータルの水の増減が一致するようになっているのは汚染水、水位の対策で総量として変えないと?
○松本:
仰る通り高濃度汚染水が注水量が増えると、当然、格納容器、原子炉建屋、タービン建屋に漏れてくる量も増えるので、できる限り抑制する意味でトータル量は変えない。
○読売佐藤A:
計算されているということだが、3号機は温度が上がってくるので注水量を増やす一方、1号機や2号機は注水量を減らしても温度上昇につながることはないのか?逆に今は余裕を持って入れすぎているということなのか?
○松本:
全体の傾向としてはだな。1号も2号も3号も注水の水の温度そのものが上がっているので、全体の傾向としてはゆるやかに上がっている。ただし、3号機については今日の資料でも圧力容器底部温度が58.9度と言う事で、この3つのプラントの中では一番高い状況になっている。
従って余裕のある1,2号機を少し減らして、3号機も安全じゃない状況ではないが、温度が比較的高い号機に1.5m3/h増やして冷却を促進したい。水温が上がることによるデメリットを水量でカバーしたいと思っている。
○読売佐藤A:
4号機建屋点検の関係で教えてほしい。7ページのところで(http://j.mp/MMvSDi)当該部分の壁の存在を無視しても、地震力の負担割合が全体の10%と小さいとあるが、これは西側の壁全部がないものと仮定しているのか、あくまで西側の壁のうち、膨らんだ一部だけが壁として用をなさない前提なのか、どちらか?
○松本:
後者だ。昨年5月に公表した耐震評価、壊れた状態の耐震評価をやっているが、その際は壁があるところはあるということで評価を行なっている。今回、膨らみがわかったので、この膨らみの部分は壁としてないものと評価しても、10%も影響がないだろうと思っているところだ。
○読売佐藤A:
例えば地震に対する体力という意味合いでは、膨らんでいるところだけを除外する計算でいいものなのか?ようは保守的な前提では西側の壁全体がない計算にすべきだとか、そういうことはないのか?
○松本:
まあ、3階より上の部分は1階、2階がどれぐらい膨らんでいるかは、まだ調査していないが、そういった所を総合的に見ていく必要あろうかと思うが、地図を見てわかるように基本的に使用済燃料プールは、その周辺にある分厚いコンクリートの方で自分たちの重量、それから構造を支えているので、西側の壁でなにか使用済燃料を支えている状況ではない。
○読売佐藤A:
念のため確認だが、33mm膨らんでいるのも建築基準法上は制限の範囲内という理解でいいか?
○松本:
はい。6ページのところに建築基準法における許容応力強度計算の制限値200分の1ということを示しているが、その結果、33mmの膨らみを校了しても、その割合は390分の1なので、この制限値の中には入っている状況だ。
○読売佐藤A:
先ほどの質問にかぶっての質問だが、局所的に西側の壁の3階とかが膨らんでいるのは、これは4階と5階の壁と同じで爆発の影響、爆風で建屋の壁が膨らんだことが影響しているという理解でいいか?
○松本:
はい。それで結構だ。で、7ページのところにハッチとエレベーターシャフトを入れているが、ここは建屋1階から5階を貫通しているような構造になっている。従って4階、5階で爆発があった際の爆風の力はダイレクトにこの壁にかかってくる状況になる。
従って8ページにあるように4番、5番、6番の所の膨らみが大きくて1番、2番、3番は設計、施工上の誤差の範囲無いと見ている。
○読売佐藤A:
パックポッドによる1号機の線量調査の4ページのところで(http://j.mp/MMvlRI)床面から150cmの線量指示のほうが床面スレスレのところよりも若干高いと書いてあるが、理由としては何が考えられるのか?
○松本:
これはだな。基本的には壁、あるいは配管系からの影響ではないかと思っている。一部、5ページに写真と映像があるが、こういった一部、配管の上の方にある部分には線量が高い所があるので、そこからの影響で来ているものと思っている。
後は床面には当然、爆発事故の際に、放射性物質を含むホコリとか、コンクリートの細かい粉が床面に溜まっているので、その影響は床面が最も受けやすい状況ではある。
○読売佐藤A:
ちなみに2号機、3号機の調査はこれからだと思うが、日程的な予定はどうなっているか?
○松本:
スライド2(http://j.mp/MMvlRI)を見るんだ。2号機は来週からこのパックポッドで調査を開始する。2号機が6月上旬に終わるので、6月中旬から3号機の方にこのパックポッドを移動させて調査を行う予定だ。
○NHK横川:
注水量について。3号機が圧力容器底部温度が他の号機より高いのはなんで?
○松本:
こちらは二通り理由として考えられる。1点目は発熱体になる溶融燃料が圧力容器底部に溜まっている量そのものが2号機に比べ多いケース。2点目は現在、炉心に給水系とCS系の2つルートから水を入れているが、その水のかかり方というか、冷やされ方が2号機と3号機で同じようでないので、温度としては相違が見られる状況ではないかと思う。
○NHK横川:
わかりました。4号機の検査関係だが、レーザーで見てる場所は壁を見ているのか、柱があるような所を見ているのか、どういったところになるか?
○松本:
これは壁だ。いわゆるレーザーが反射されるマーキングをしてそこを見てる状況だ。
○NHK横川:
★構造的に言うと、壁よりも柱そのものが重要だと思うが、そこら辺の傾向は見なくてもいいのか?
○松本:
ちょっと、まあ、全体としてどうかという議論をさせて頂こうと思っていたので、★今回、こういう測定を行ったが、柱を測る必要があるかどうかについては確認させてくれ。
○NHK横川:
今回、南と西側を見ているが、これの定点観測を今後も継続されていくということだが、今後、東と北側とか、ポイントを増やすことなどはどうなっているか?
○松本:
★こちらの4項目の点検に関しては、今後も引き続き、3ヶ月に一回、四半期ごとに4項目の点検は継続実施していく予定だ。壁面の測定だが、東面はタービン建屋があり、なかなか直接計れる状況ではない。北面だが、北側は2号機と接近しているので、★どういった形で計れるかどうかは確認してみる。
○NHK横川:
今のところは3ヶ月ごとやるというのは南側と西側を継続的にやるという計画?
○松本:
けっこうだ。今回、外壁面の測定をやったが、一義的にはウェルの水位と使用済燃料プールの水位を先ず、こちらは容易に測れているので、こういったところは既に傾いていないと言ったことは言えると思う。
○NHK横川:
コンクリートの強度だが、示して頂いた数字がニュートンで示されているが、過去の数字はあるのか?震災前の主きのこの数字はこうだったが、現在はこうであるとか。もしくは竣工時の出来た時はこうだったけどもといった比較するような数字はあるのか?★
○松本:
地震前のシュミットハンマーの結果があるかどうかは確認させてほしい。
○NHK横川:
基本的には継続的に変化を見て劣化があるかどうかを見ていく必要があるとそういった物を見ていく必要があると、
○松本:
はい。いわゆる高経年評価といったところで、定期的にこういったところの確認もしているので、特にコンクリート壁面、躯体が30年、40年で劣化するという所は今のところ思っていない。
○NHK横川:
目視点検の場所と非破壊検査の場所だが、こういった場所を選んだ理由、ここのポイントを選んだ理由は何か?
○松本:
大きな理由は2つある。基本的には使用済燃料プールが一番重要なエリア、躯体なので、そこの点検をするということで考えている。外壁面を上層解答を調べれば当然、破壊されているので、その影響のひび割れは見つかると思うが、私どもが今、気にしているのは、この使用済燃料プールなので、そこの所を重点的に調べています。
2点目は爆発があったので、瓦礫等に阻まれていける場所、行けない場所がある。今回はいける場所を重点的に目視とシュミットハンマーの検査を行っている。従って今後、がれきの撤去等が進んで片付いてきたら点検範囲が広がることはある。
○NHK横川:
★プールの下にあるところを集中的に見て、当然そこが一番効いてくる訳だから、そこのコンクリートのひび割れがないかとか、強度とかの確認を優先したという事でいいか?ポイント数としてはまだ不十分だという認識を持っているのか?
○松本:
いえ。ポイント数に関しては典型的な箇所を測定したので、コレを30箇所、40箇所を増やしたとしても、あまりこのデータには大きな影響はないというか、ばらつきの範囲内だろうとは思っている。今後は定期的に同じ場所を継続的に測っていくとか、追加的にもう少し点検範囲を広げていくことはあろうかと思う。
○NHK横川:
4号機の使用済燃料プールの健全性を考えるときに、先ほど壁の影響は一部とってみても影響ないということだったが、全体と考えた時に一番効いてくるのは、その下にある一番厚い壁というところで、そこさえしっかりしていれば基本的には健全性に、無いとは言わないが影響はあまり見られない、つまり外壁のそういった所は、そこまで効いてくるところはないという捉え方で良いか?
○松本:
そうですな。爆発の前後で原子炉建屋の劣化はどうですかと比べると、当然外壁が4階、5階無いわけだから、その分劣化していることになるが、使用済燃料プールを支える強度値と言うことから言えば、4階、5階の壁がなくなったえい表は殆ど無いと思っている。
○NHK横川:
つまり、プールの下側にあるようなところが、
○松本:
プールの下側にある所の140cmから185cmの壁、それからその下、地下一階まで重量の荷重を受けているが、その所に影響がないということが重要だと思っている。
○WSJデボラック:
今回の使用済み燃料プールの点検だが、なぜ、1年ちょっと経った時点でこういう点検を行なっているのか?なぜもっと早くやらなかったのか?
○松本:
先ずその点については私どもも事故が発生して以降、
○松本:
5月の段階で大きな地震が発生しても大丈夫かという事で、基準値振動Ssを用いて破壊された建物を模擬した形で耐震安全評価を行なっている。その時点で設計基準力、横領区に対して10分の1以下の余裕がある状況だったので、当然大きな地震に対しても耐えられると判断している。
その後、1ヶ月遅れになるが6月の段階では今度は、東北地方太平洋沖地震、本震の波を使って建物を同じく耐震評価、安全評価をやっている。その際にも同じように振ったが、
制限値に対して10分の1以下であったことであるので、地震でも壊れていないと判断している。その後、建物の調査に関しては使用済燃料取り出しに向けた作業を優先していたが、一部、この建物に対して壊れるんじゃないかとか、あるいは傾いているんじゃないか、というような意見をよく聞くこともあったので、今年の1月ごろから水面の測定をスタートした次第だ。
○WSJデボラック:
そして、今こういう点検を行なっても不信感の声が消えないかもしれないが、★第三者による点検、解析が求められるが、そう言う可能性はあるか?
○松本:
ハイ。こちらに関しては、私どものデータを保安院さまの方にも提供させていただいておりますので、直接、そういったデータの再確認はされると思っている。
また、いわゆる第三者というか、今回も私どもというか、ゼネコンさまの方で実際作業をされておりますので、その意味ではそういった方々の測定結果ということになる。質問にあったとおり、他、全然関係のないところが図りたいという意味であれば、★少し検討はさせて頂ければと思う。
○WSJデボラック:
★★万が一の場合、例えば想定外のことが起こって、プールが崩壊したらどういう影響が考えうるのか?そして、対策は考えているのか?
○松本:
アノウ、何を考えるかという所に関しては、色々、あのう、ご意見あろうかと思うが、先ず、私どもとして一番リスクという感じで考えているのは、冷却の停止を想定している。今現在、プールは循環冷却をしているが、この冷却が止まるとプールが冷えなくなる、
1500本以上の使用済燃料と新燃料があるので、発熱量は他の号機に比べて多い状況だ。しかしながら、現在の発熱量から見ても、冷却が止まってからプールの水温が上がって、いわゆるハンドル植2mのところまで下がってくる、
都合、5m水が蒸発することを考えても、大体16日から20日、3週間程度の余裕があると思っているので、その段階までに冷却を再開する、あるいは現在発電所に待機しているコンクリートポンプ車で上から注水することで水の冷却不足は対応可能と思っている。
繰り返しになるが、地震で壊れないのか、という事に関しては強度的には10分の1以上の余裕というか、基準応力に対して発生応力が小さい当状況だ。また、現在、プール水に関してもヒドラジンの注入とか、塩素を除去しているので、プール壁面の腐蝕に関しても問題ないものと考えている。
○WSJデボラック:
初心者にとってはとても安全だと聞こえるかもしれないが、繰り返しになるが、想定外の事起こってプールが倒れたり、水漏れが発生した時の影響は考えているのか?
# この保安院にして、この東電。不信感しか残らない。事故収束宣言、年が明けるまで殆ど何も報じてこなかったメディア。3.11以降、12月16日の事故収束の間、会見を見ているだけでもわかる程の政府が主導した保安院と東電の結論、スケジュールありきの事故対応の矛盾を今頃騒ぎ立てるマスゴミ。NHKは翌朝のニュースで「建屋が傾いている」事に主眼を置いた報道。この東電会見での発表意図とは異なる。こういう事があるから、NHK上層部と東電取締役を兼任させたかった民主党。兼任辞退に異議を唱える閣僚達。開いた口が塞がらない。
○松本:
あのう、まあ、どういったことが出来るかに関しては何を想定するかによる。最悪、というか、冷却ができない状況だとコンクリートポンプ車から水をかけるとか、あるいは発電所に現在あるスラリーという装置がある。
# 水をかける度に環境に高濃度汚染水が駄々漏れに。コンクリポンプ車で水をかけて冷やせるから大丈夫だという、そのスタンスが素人目にもありえない。
いわゆる固い粘土、コンクリートのようなものだが、固めてしまうようなことはあろうかと思っているが、先ずは建物、プールの冷却に関しては、何重もの対応ができていると思っている。ただ、まあ、万一という話をされたが、東北地方太平洋沖地震の地震力、それから私どもが使った基準値振動は、ほぼ同程度の大きさになる。
# 「水をかける」と「穴をふさぐ」は2つで機能するひとつの対策でソ。それを引き合いに何重にも対策ができているような説明はありえないでしょ。
が、今後、それがマグニチュード9の地震だったが、今後、マグニチュード11、12、といったような地震が本当に発生するのか。ってところについては様々な意見はあろうかと思う。
# 起こり得ない事を想定しうる事は意味がないんだよと主張する東電松本。
○ファクタ宮嶋:
4号機はカバーを掛けて燃料棒を取り出すのは来年末ぐらい?
○松本:
はい。12月だ。
○ファクタ宮嶋:
取り出し終わるスケジュールはまだわからないとしているが、最大何年ぐらいで今の状況を脱するとお考えか?
○松本:
非常に難しいご質問です。最初の一体目を取り出すまでにプール側にとって見れば、かぶさっている泥のようなものを水中掃除機で捕ったり、邪魔になる鉄板を引き上げたりする。ただ、今後、引き上げを最初にやり始めた際に、
何らかの形で引っかかって引き上げられないケースがあると、状況によるが、それなりに対応する時間が必要になる。従って1530本の使用済燃料をいつまでに取り出せるか、最短、何時までに取り出せるかについては、はっきりと申し上げる段階にない。
○ファクタ宮嶋:
これから5年、10年係ると思っていいのか、それは分からないが、その間にもうしこし落ち着いたら第三者機関というか、先ほど海外メディアの方からも質問があったが、やはり東電がコンクリの強度であれ、
ゼネコンにお願いしているということでは、普通の建屋の状況を写真で見て、普通の人がそれで納得するとは思えないが。今後取り出す作業の過程で、いろんな事故もありうるわけだから、
★外部の人というか、何がしか第三者的なものに検査をさせるという枠組みを考えるべきだと思うが。それはちゃんと保安院のほうがやっているという認識でいいんですかねえ?
○松本:
まあ、一点目は保安院さまが監督官庁でございますので、あの、私共の、まあ、こういった作業、作業で得られた結果についてはレビュー、審議をして下さっていると思います。★第三者がやって方がいいんではないかについては、少し検討させてくれ。
# 第三者の検討、二回目発言
○回答佐藤:
先ほど、4号機が崩壊した場合どうするのかという質問に関係してだが、先程、松本さんの答えで冷却再開まで3週間ほど余裕がある、また、粘土のようなもので固めてしまうような事もおっしゃっていたが、
4号機が崩壊して、1500本余りの燃料が地面にばら撒かれた場合に、その燃料に対してどういった作業をするのか、といった想定はあるのか?イベントツリーがあればそれを見たいという質問だと思って頂いて結構だ。
○松本:
イヤ。それはありません。
○回答佐藤:
先ほど、冷却を再開するためにどうするというお話があったが、地面にばら撒かれた燃料を同化しないと冷却再開ができないのではないかと思うが。
○松本:
そういう意味では過程の状況にあるが、コンクリートポンプ車のような遠隔操作ができるようなもので、水をかけたり、スラリーといったようなもので高めてしまうというのが対応策としてある。
ただ、質問の建屋が崩壊するという崩壊がww、どういった事を、崩壊ありきで考えるのかw 、あるいは崩壊しうる状況とはどういうことになっているのか、というかによっては考え方が違うと思う。
# 鼻で笑う松本氏。何処まで天然なの。コノヒト。崩壊ありきだってさ。自分たちが安全結論ありきでやってるので、自分たちの主張は過小して、想定外は過大に見せかける。無茶言うなよ議論に見せかけるのは、いつものやり口。
○回答佐藤:
結果としては燃料プールにある1500本が地面にばら撒かれたような状態ということだ。
○松本:
従いまして、そのばら撒かれた状態という事は、どういうふうにして起こるのか? という事によるんだと思うが。当然、現在確認されているマグニチュード9の地震、まあ、南北500km、東西20km以上の滑りがあった地震で、今回、地震では壊れていない買った状況は私どもは確認している。
# 想定外は想定する必要はない。
じゃあ、それ以上の地震が、まあ、地震で壊れるとするとですね。じゃあ、マグニチュード10、11、12といった地震が、本当に起こりうるのか、ですとか、あるいはそういったときに東日本全体がどういうほとに考えないと。w 単にばら撒かれたどうなる、という想像だけでは、中々対応難しいんではないかと思う。
○回答佐藤:
そういったことを全く考えていないということでいいわけか?そのイベントツリーもないと。
○松本:
ハイ。今のところ対応する手段としては、遠隔操作のコンクリートポンプ車で水をかけるとか、スラリーで固めてしまうというのは、手としてあろうかと思うが。マグニチュード11、12という地震が起こった際に、そういった所にアクセスできるのかという事に含めて、そういった所まではまだ検討していない。
○回答佐藤:
手としては考えているが、例えば高線量で作業ができない、あるいは作業員が退避しなければいけないとか、地震そのものの影響で作業ができない、そういったものの影響については考えていないと。
○松本:
ハイ。繰り返しになるが、4号機建屋が崩れて落ちるという状況がどういったことになっていて、周辺の状況がどうなるかということも含めて、議論、検討しないと、これは単に壊れたらどうなりますかというだけの問題だとおもう。
○回答佐藤:
このあたりを検討するのは東京電力になるのか?それとも政府のほうでやるべき話だと考えているのか?
○松本:
当然、私どもはこのぷらントの所有者なので、私どもが検討する課題もあると思うが、広域的な対応が必要という意味では、政府、国の議論も必要になろうかと思う。
○回答佐藤:
★わかりました。昨日の放出量の推定の事に関してだが、ヨウ素換算で90京Bqという数字が出ていたが、誤差というか、どれぐらいの幅がある数字として東電として見込んでいるか教えてくれるか?
○松本:
★そうですな。誤差の評価そのものの評価は行なっていないが、あのう、いわゆる数字という意味では一桁目は大丈夫だと思っている。
○回答佐藤:
9のほうは上限しないだろうということで?90の。
○松本:
ハイ。まあ、9.1なのか、8.9なのか、といところは多少あるかもしれないが、こちらに関しては、900PBqという状況になる。ただ、それは今回の私どもの評価をその手法で行えばこうい結果になったということで、昨日公表した通り、手法が変われば結果その物も変わってくる状況だ。
○回答佐藤:
積み重ねた数字一つ一つに幅があると思うが、そういった根拠になっている数字の幅は考慮されていないということでいいか?
○松本:
ハイ。いわゆる1%程度のマージンを見たところもあるが、測定値になっているものはそのままの値を使っている。
○回答佐藤:
わかりました。先週、可搬式のモニタリングポストが水の付着とみられる原因で電装トラブルがあった件に関してだが、このモニタリングポストのメーカーとか、型番というか、どのモニタリングポストを使っているのか、
特定できることを教えて頂けないか?こういった環境下で使われるケースがあるのかどうか。あったのかどうかわからないが、メーカーから何かコメントを受けているとか、相談を受けていることはあるか?
○松本:
後者の質問についてはない。可搬式のモニタリングポストなので、調達してきてあの場所で使っている状況だ。型式、型番についてはちょっと確認する。
○回答佐藤:
よろしくお願いする。
○松本:
それから(可搬型モニタリングポストの濡れた接続箇所の)写真がないかという質問があったが写真はない。写真を撮るだけには被曝の関係ではいけないので、写真の提供の予定は今のところ無い。
# そんなに線量が高いところでつか?
○回答佐藤:
接合部がどうなっているのか、というところなんだが。
○松本:
写真を撮るだけで行く用事がないので、今後、何か原因調査をする際に写真を撮る余裕があれば取ることは考えるが、いまのところ、写真を撮るだけのために現場に行く予定はない。
○回答佐藤:
そういった作業の時に、写真を撮るようにお願いできないか。全般的な話で。
○松本:
作業は、一応作業優先なので、何か写真を撮ることが必要だということであればとるが、写真を撮ることが目的ではないので、そちらはケースバイケースで考える。
○回答佐藤:
写真の公表ということで検討をよろしくお願いする。
○朝日こん:
4号機の原子炉建屋カバーの設置状況の確認だが、オペブロ上に設置する小型重機だが、これはまだオペブロ上にないという理解でいいか?
○松本:
いや、います。原子炉ウェルは小型重機を置くための構台ができている。従って水面は覗き込めば見えるが、上から見えない状況になっている。そこに小型重機がいる。
○朝日こん:
2台にあってオレンジ色っぽいものと青緑っぽいものがあったと思うが、どちらが今上にあるか分かるか?
○松本:
最新の状況は確認してみないとわからない。
○朝日こん:
今、国会事故調も色々聴取を最終報告に向けて続けているが、東電の事故時、社長だった清水さまの聴取と当時、所長であられた吉田さまの聴取だが、まだ国会事故調では聴取はされていない状況だと思う。
んで、日程は決まっていない状況だと思うが、今まだ、聴取を受けられていない理由というものを説明頂ければと思う。
○松本:
私どもは国会事故調からの要請があれば、誠実に対応させていただいているので、先方から、まだそういった状況ではないんではないかと思う。
○朝日こん:
ということは、まだ国会事故調の方から招集は掛かっていないので、ということでいいか?
○松本:
調査内容がどう行われているかについては、私どもの方からお答えできないので、まあ、国会事故調に問い合わせてくれ。
○朝日こん:
国会事故調の方では、もう聴取をお願いしているという話もあるが。もしかしたら清水さまと吉田さまに関しては、例えば別の体調面で問題だとか、そういうものがあるのか?
○松本:
そうですね。そういった聴取を受ける場合は、やはり体調面の問題もあるので、お医者さまとよく相談させていた抱いた上で実施することになろうかと思う。
○朝日こん:
くどくて申し訳ないが、清水さま、吉田さま、それぞれあり得るべき状態だとすると、どういう状態か、体調面なのか、日程上の問題なのか、それぞれについて頂けないか?
○松本:
あの、吉田に関しては病気療養中だ。それから、清水に関しては顧問を退任して写遊問形になっているので、不定期ではあるが、会社に出社している状況になる。
○朝日こん:
清水に関しては特に体調面とか、そういう話で問題は出ていないという理解でいいか?
○松本:
あのう、何か重病ということは聞いていないが、何れにしても事故調のヒアリングがある場合は、お医者さまと翌相談させて頂いた上でと言うことになろうかと思う。
○朝日こん:
わかりました。ありがとうございました。
# 必殺、お医者さま拒否。
○フリー木野:
4号機の検査だが、検査を依頼したのはどちらの会社になるのか?
○松本:
☆検査は確認させてくれ。会社名までは知らない。検査というか作業をしたということか?
○フリー木野:
はい。全体の作業、目視点検、ハンマー、傾きの点検、これは全て同じ会社でやっているのか?
○松本:
その点も含めて確認する。
○フリー木野:
わかりました。今回、4号機だったが1,2,3号機の同じような検査は、今後、予定はあるか?
○松本:
今のところ計画はないが、当然、1~3号機も当然、同じような問題を抱えているので、そういう意味では、今のところ実施計画はないが、そのうち、計画をしたら案内する。
○フリー木野:
そのうちというのはいつ頃になるのか?4号機でも結局1年かかっている。これも1年、2年、3年とかかるのか?
○松本:
その辺はちょっとわからない。いわゆる先ず、私どもとしては東北地方、太平洋沖地震の本震と、後、基準値振動Ssを用いた建屋の耐震力、耐震安全評価はもう一通り終わっており、将来発生する大きな地震があったとしても、
建屋がなにか壊れたり損傷することはないと判断しているので、そういう意味では、追加的にどういう確認ができるかについては、今後、検討していきたいとは思う。
○フリー木野:
あの、先程も出ていたが、第三者機関の検査というのを考えると、御社の今、言われている耐震性安全性評価というのも、東電の方で、ある意味、事故をおこした会社が自分でやっているわけで、
だから、今回の4号機のようなことに海外からの批判とか、危険性の指摘が出てくると思うが、それに対する回答というのは、そうすると我々はまだ、暫くは期待できないということになるのか?
# そうとも。燃料取り出しが完了するまでは楽観論を主張するのだ!
○松本:
私どもの耐震安全性評価に関しては、保安院様の方に報告書を提出させて頂いて、意見聴取会という形で、まあ、専門家の先生方のレビューを受けている状況でございます。従いまして、今後、どういう形の追加的な確認作業が必要かについては、改めて検討させて頂ければと思う。
○フリー木野:
わかりました。4号機だが継続的に外からのレーザーの確認も継続的にされていくということか?
○松本:
ハイ。この4項目の検査に関しては四半期ごとに実施していく予定だ。
○フリー木野:
★4号機は今後、カバーを掛ける予定があるが、これが出来てしまうと外から確認できないと思うが。これはどうなるのか?
○松本:
★そうだな。南側の壁については出来ないが、西側の壁は開いているので、こちらは継続監視は可能だと思う。
○フリー木野:
そうすると4項目といっても、今後継続に出来るのは西側だけということになるのか?
○松本:
そうですな。まあ、今後、調査も継続していくが、その後、評価をきちんと行なって実際に本当に傾いているのか、傾きつつあるのか、というところは、一定の結論は出るのではないかと思う。
○フリー木野:
★同じだが1号機の検査というのは、建屋の検査はもうできないということになると思うが、何か耐震評価だけではなくて、他に具体的な形で何らかの検査は東電では考えているのか?
○松本:
当然、レーザーを当てた検査はカバーがあるので、当然出来ないが、将来、燃料取り出しをする際は、カバーを取り外すことがあるので、その時は、このような同じような検査ができると思う。また、内部の確認も作業染料等により、順次、実施していければと思っている。
○フリー木野:
わかりました。ありがとうございます。
○共同たけもと:
昨日の話に戻って恐縮だが、昨日発表された放出量の関係で、3号機から16日の朝、午前中10時~午後1時までにかなりの量が放出されているという結果になっているが、昨日質問が出たと思うが、もう一度。
これだけの量が3号機からこのタイミングで放出された考えられる理由として、可能性のレベルでも結構だが、どういったものがあるのか聞かせてほしい。
○松本:
もう一度、ここのところは細くさせて頂くが、私どものこの評価のやり方は、この16日の10時~13時の間に観測しているモニタリングカーの線量率が、上昇したということで評価を始めている。
で、この評価、まあ、上がった量、あるいは計測した時間を元に、どれぐらいの放射性物質が放出されたかという、先ず、Bq数を算定する。それが、この表に載っている希ガス ヨウ素131が100とか、セシウムが2といった数字だ。
これはその段階ではどの号機から放出されているか、というところは確定していない。要は線量率の変化から、これだけの量が出たと見ている。その際に1号機、2号機、3号機のぷらントの状況を見た際に、
3号機ではドライウェル圧力の低下が見られたのと、後、1号機、2号機では特段プラント上の変化が見られなかったので、3号機というふうに割り当てた、という状況だ。従って、具体的にどんなことが起こったのかという事は、
こちらは、まだ明確に分かっていない。こちらはパラメータ上、ドライウェルの圧力、格納容器の圧力が下がったので、当然、その中に入っている期待が抜けたんだろうというふうに想定した次第だ。
ただ、ここの問題点は、私ども今回使ったダイアナというコードだが、これは物理的に言ってコード上は一箇所の想定しか放出源の想定が出来ない。従って3号機と割り振ったわけだが、実際には当時、1号機も2号機も炉心損傷を起こしているので、
当然、この100、100、2,2,の中の幾らかは1号機、2号機から出ている分もあるだろうと思っている。
# 繰り返し。放出量から逆算した説明に対して、どんな事象が起こったのか、判明したのか。
○共同たけもと:
じゃあ、あくまで3号機で当時起きていた事象に基づいて、というよりは、消去法的に考えて3号機に割り当てるのが、一番符合するであろうと。そう言う論理?
○松本:
ソウデスネ。消去法的に1号、2号にプラント上、何かパラメータの、放出を予想させるベントとか、圧力の低下も見られないので、この事象は3号機と割り当てたという状況だ。
○共同たけもと:
で、現実に確認されているのは、建屋からの白煙がでている、
○松本:
はい、アノウ、得てしてわかっているのは、8時30分頃、原子炉建屋から白煙が上がっていることは写真でわかっているので、3号機から出ただろうと思っている。
○共同たけもと:
後、格納容器の圧力が下がっているというのも、それに符合するかと思うが、それらの事象が起きた原因の部分というのは、全くまだみ解明という?
○松本:
ソウデスネ。やはり炉心損傷が進行する過程の中で、格納容器の中の温度、圧力が設計条件をかなり超えたので、いわゆるフランジとか、ペネといった貫通部のシール材が劣化したものと想定している。従ってそういった所から継続的に漏洩が発生している状況だと思っている。
○共同たけもと:
念のための確認だが、例えば、現時点で把握されていない3号機以外の別の事象なり、理由によってこれだけ数値が上がっているという考え方はし難い訳だな?
○松本:
そういうことになる。
○共同たけもと:
ですよね。
○松本:
他に1号機、2号機でなにか特別な、なんというか、圧力というか、白煙だとか、そう言う変化が現れないような事態があったのかというところについては、今のところそういうことは確認されていない状況だ。
○共同たけもと:
なるほど。3号機でどうして白煙が上がって、どうして圧力が低下したのか?ここの部分は今後、解明される余地はあるのか?それとも実際は、現実的にはちょっと難しい?
○松本:
非常に難しい作業だとは思っている。今後、炉心解析のコード化の中で、少しそういった所はトライできるんではないかと思うが、こういった炉心損傷事故をより正確に模擬できるようになってくると、例えばプラントの中の圧力の挙動とか、そういった所は模擬できるようになる。
で、その際に格納容器の漏洩箇所を推定して、そういった所から、そこも仮定と検証という形になろうかと思うが、そういったことを繰り返していくと、この8時30分頃に白煙が上がるというか、温度が上がって水蒸気が出てくるというようなことが分かるというようなことはあろうかと思うが、それは、少し時間が掛かると思う。
○NHK山崎:
幾つか他の記者さんから出たんで。4号機の評価を教えてほしい。コンクリートの打ち抜きでの評価は、外壁のコンクリートについてはやっていない?
○松本:
ハイ。シュミットハンマーは今回の5箇所だ。
○NHK山崎:
★これはどうして外壁はやらないのか?
○松本:
★あのう、今、あのう、私どもた重点的に思っているのは、使用済燃料プールの健全性なので、先ず、そこを最初に確認した。
○NHK山崎:
今後は外壁の部分は演る予定はどのように検討しているのか?
○松本:
今のところ、まだ具体的な計画まではないが、1階、2階の部分で実際どうなのかという部分は確認して見る価値はあろうかと思うが、まだ具体的な計画はない。
○NHK山崎:
質問した疑問は、世間の心配に対して、こういう評価をする対応というのは今後も続けて頂きたいと思いつつ、恐らく、こう色々な所から上がっている心配の声というのは、大きな揺れが来た時に、燃料プールそのものではなくて、建物全体が破壊するんじゃないかというのも心配の寄せられる声にあったと思う。
これは建屋全体が大きな揺れに対して、多分外壁はかなり耐震を維持するために重要なパーツだと理解していたので、外壁の強度がしっかりわからないと、揺れで振動でシミュレーションしても、何処まで建屋全体の強度を把握できるのか、といった所は少し関心を持っているが、その辺はどう解釈したらいいか?
○松本:
あのう、先ずですな。手元の資料で言うと15ページ(http://j.mp/MMvSDi)のところに壁の損傷を考慮した解析モデル(FEM)とあるが、今、5階のフロアとか、完全にない状態、それから4階の西側とか北側の一部の面が損傷を受けているが、
この壁が無い、そして、その破壊された壁が全て荷重としては、外に飛び出しているのではなく床に乗っている形で基準値振動で耐震評価を行なっている。;
その際には当然、外壁も含む建屋の健全性を確認したわけだが、いわゆる設計基準能力に対して10分の1以下という評価を行なっているので、まあ、今後、大きな基準値振動、当方向地方太平沖地震がもう一回きたとしても、建屋、壁も含めて健全性は維持されると思っている。
○NHK山崎:
これはコンピュータでのシミュレーションで、壁がないという形で評価したという理解でいいか?
○松本:
はい。壁がない状態で、かつ失った壁の重さが、そのフロアに乗っているという仮定をしている。
○NHK山崎:
あ、なるほど。
○松本:
ただ、現在、5階フロアの瓦礫撤去が進んでいるので、そういった意味では瓦礫の分の重さがなくなっているから、まあ、地震直後の、事故直後の評価段階に比べれば、トップヘビーの状況が、ある程度緩和している状況だ。
○NHK山崎:
このFEMのモデルを使ってやるのはいいと、僕も思うが、これは何時やられたのか?
○松本:
昨年の5月だ。
○NHK山崎:
その時の評価をいま再計算していただいていると?
○松本:
今回、改めて西側の壁が少し膨れていることがわかったので、その膨れを考慮した形で、もう一度解析というか、評価をして見ることになる。
# どうやってシミュレーションするんだろ。3DCGの物理演算とは比べ物にならない精度なんだろうなァ。
○NHK山崎:
あの時もちょっと思ったが、残っている壁は完全に健全性が保たれているという評価に、これはなっているんだよな?
○松本:
はい。5月に地震後の上京を模擬して解析したし、後、東北地方太平洋沖地震の本震でどうだったのかという解析を6月に実施している。その結果でも、同様の評価が得られているので、地震で何か、壁とか、梁だとか、柱が壊れたということはないと思っている。
○NHK山崎:
★何処まで心配するかだと思うが、ここまで保守的にやっているので、いわゆる支えている、残っている壁が実際にコンクリートのシュミットハンマーでやってみて、本当の強度が実データでわかれば、
より確からしさは上がるのかなとは思っていたので、もしそういうことが出来るのであれば、更にされるとこの説得力は増えるのかな、と思ったので、もし出来るのであれば、検討の価値があるのかなと思った次第だ。
○松本:
まあ、その辺は少し私どもも検討させて頂きたいと思う。また、コンクリートの強度なんかも実測値が出てきているので、設計値で解析評価を行ったケースと実測値で行ったケースだとやっぱり1.5倍程度、
またこれで、まあ、マージンが出てくるので、そういった所の評価もあろうかと思う。ただ、皆様の質問にもあったし、地域の皆様方の不安というのは、結局、今回16ページのところに外壁の写真があるが、
これだけ壊れていて本当に大丈夫なのかという疑問だと思う。従って私どもの説明ももう少し工夫ができないか、というところは考えていきたいと思う。
○NHK山崎:
はい。引き続きよろしくお願いします。魚の方について教えてほしい。これは実際にヒラメの類から高い値が出ているが、これは東電としてはどういう生態系の影響と評価、考えているのか、少し見解を教えてほしい。
○松本:
今回、底引き網での採取なので海底が基本的な生息域の魚だと、海底に沈着した放射性物質の取り込みが多いのではないかと推定しているが、また、ヒラメでも小さいケースも過去にあったので、やはりもう少しデータを揃えてみて議論したいと思っている。
○NHK山崎:
魚の評価をしてきた時も一度質問をしたが、恐らく生態系上、非常に重要なデータなんで、東電の中にも専門の方がいると思うが、何処か水産庁とか環境省だったり、そういうところとちゃんとしたスキームを作って評価していくような話はされているのか?
○松本:
ハイ。全体のスキームがどうなっているか、ちょっと確認してみるが、私どもは20km圏内で捕れた魚のデータに関しては、逐次、水産庁にデータとしては報告している。
# 漁連の漁業再開要望に後押しする形で始めたような印象が強いんですが。
○NHK山崎:
特に水産庁、その他の国の研究機関と具体的にこういうデータをこういう視点で継続的に撮っていこうという話にはなっていないのか?
○松本:
そうですな。まだ20km圏内での1回目の測定になるので、まだそこまで入ってない。
# 今回でもう6回目の調査だと思うが。
○NHK山崎:
わかりました。ありがとうございます。
○NHK鈴木:
昨日に引き続き放出量の関係で教えて頂きたい。1~3号機の希ガスの点で、1号機が昨日、松本さんが口頭で80PBqで、2,3号機は200PBqといっていたと思うが、元々出力も違うし、イベントリも違うので差が出ると思うが、
マープ、メルコア等の解析だと、大体、希ガスは全量環境に出たというような評価になっている。この理解の仕方としては希ガスが80ペタBqというのは、全量、環境に出たという評価で宜しいか?
○松本:
いえ。こちらはあくまで周辺から出ている、あのう、線量率から放出放射能量がどれぐらいあるかということを評価している。それを希ガス、ヨウ素、セシウムという割合で分担させているので、
★これが炉心にある全量から比べると、全量出たかどうかでいうと一致しない。むしろ全量が出ていない状況になる。大体10E+19ぐらいがイベントリとしてあるので、そういう意味では、少ないということになる。
また、現在2号機のドライウェルの中で、生ガスのサンプリングをやっているが、Kr-85が依然として見つかっている。従って格納容器を経由して建屋を大気の方に、希ガスと言えども全量は出ていないのではないかとは思っている。
○NHK鈴木:
まあ、それぞれ、解析なのでリンクするのは、中々理解が進まなくて申し訳ないが、希ガスの放出のタイミングとしては、例えばJNESのメルコアだとPCVベントでだいたい全量出ているような解析があり、
一方で昨日のダイアナの解析だと、PCVベントではそれ程出ていなくて、逆に3月18日のあたりに希ガスの放出が多いというような。一方で御社のマープの解析だと、むしろやはりPCVベントのタイミングで大半の量が出ているということで、
この辺りの、それまでの炉内の解析コードにおける希ガスの放出のタイミングと割合と、今回のダイアナ、特にPCVベントの12日の14時~15時30分の所の圧力低下の辺りが、実際にベントの実施が確認されたというタイミングだと思うが、
それ以上に3月18日の時点で希ガスがより多く出ている、この結果は、これはどう捉えれば良いのか?
○松本:
あのう、いわゆる炉心損傷の解析コード上は、希ガスの扱いについては、もっぱら出やすいという前提があるので、基本的には100%炉心から外に出てくるというふうに、ある意味一律置いているのが普通だ。
従って、そういう意味では、マープ、メルコアにしろ、希ガスの放出量が初期の段階で多くて、特にベント等をやると、ダイレクトに出てくる形にはなる。ただ、この昨日の評価、表8、表9はだな。
いわゆる、やはり観測されている空間線量率を想定するには、これだけの線量が、放射性物質がいると。で、それを100対10対1というふうに割り当てたので、この100対10対1の比率が、少しマープとかメルコアの解析、あるいはその他の条件で減衰の仕方から見て、
もう少し比率が初期の方は100ではなくて500だとか、そういったことが出来てくると、初期の段階で多い、あるいは広範で少ないというような、比率の、あのう、なんとういか、調整は今後の課題だと思っている。
○NHK鈴木:
わかりました。あと、格納容器の基礎部からの漏洩がおこると、当然、ウェットウェルベントではないので、それなりの放射性がでると。まあ、放射性物質の濃度の濃いものが出る結果になると思うが、それを緩和するためにはウェットウェルベントを続ける作業をするわけだが、
1号機の場合だと3月12日の未明から昼にかけて行われた1階のベントという実績があるが、その後のこれも確認だが、閉の時間帯が、あの、なかなか、あの、えっと、操作実績上は確認がないと言うことと、
えっと、その後の、ベント、あの、行われているような、あのう、作業はないが、そうすると、まあ、当然、ドラウェルの圧力は上がってくるので、基礎からの漏洩はより続くのではないかと思うが、
それにしては昨日の2割、4割、4割とおっしゃった、あの割合が、果たしてそのまま報じられていいのかな、という気もするが、そのあたりは如何か?
○松本:
2:4:4と言う所に関しては、私どもの評価結果の数字を割合に直すとそういう結果になるということで、まあ、そういう意味では1号機の寄与が小さいのではないかと言うことについては、やはり、まだ、十分な評価ができてないのが事実だ。
あのう、この評価の、まあ、あのう、まあ、問題というか、ポイントは、あのう、まあ、なんというか、イベントがあった時に、まあ、空間線量率が変化した時に、当該のプラントでどういうイベントがあったかという事を、ある意味割り当てているので、
1号、2号、まあ、1号が先行して炉心損傷を行なっているが、その後、継続的に何かずっと出続けているという効果は、この評価の中に葉基本的にはないっていない。
従ってイベントごとに割り当てているから、1号機の分はもう少し多くて、まあ、2号機もそれなりに少し多いというのはあろうかと思うが、今の時点でわかっているのはこの範囲というような状況だ。
# 昨日と同じようなペースでの質問と解答…
○NHK鈴木:
あのう、そうしますと、まさに1号機のドライウェル圧力の変化というのは、非常に重要なパラメータになるかと思うが、かなりの部分が欠損しているというか、16日前後もそうだし、12日の爆発以降、13日13時37分ぐらいまでなくて、
まあ、一方でベントが行われたので、高い状態が推移していて、で、次、18日の16時ぐらいに、まあ復活した時に非常に低くなっているということは、まあ、当然、まあ、低下傾向が続いていたということで、放出が続いていたというふうに考えるのが妥当だと思うが、
まあ、パラメータがない以上、ここの評価はどう、その精度を上げていくのか、というあたりが、あのう、なかなか難しいかなと思うが如何か?
○松本:
この点は先程の共同通信の質問にもあったとおり、炉心損傷を解析するコードを、より精密化というか、あのう、事象をトレースする形で少し工夫をしていく必要があろうかと思う。実測されたデータは指摘の通り、まばらでしか無いから、
実際にどういったことが1号、2号、3号で、特にドライウェル圧力に注目して、まあ、プロットというか、線が引ければ、当然、どれぐらいの割合で格納容器から、どのタイミングで出ているのかというところは、少し解析的なアプローチは可能ではないかと思うが、
こちらで、やはり少し時間をかけてコード側の準備ができないと、これ以上は、まあ、外で観測されているデータを下にすると、これ以上、何か直接的に言えるという状況にはないと思う。
○NHK鈴木:
16日の10時~13時の映像というか、動画も含めて確認したが、確かに1号機から白煙らしきものがあまり出ていなかったので、たしかに3号機は非常に白煙、水蒸気というか、出ていたので、まあ、こちらに割り当ててるというふうな理解をしたが、そう言う理解でよろしいか?
○松本:
そうですねえ。まあ、ルートととしてはだな。ベントがない以上、原子炉建屋からと言うことになる。で、当然、ルートとしては格納容器を通じて上に上がって行くとシールドプラグという丸いコンクリートの詰め物がある。
その隙間から漏れていくので、3号機のように白い白煙がその隙間から上がってくる写真が映像になる。従って実態としては1号機はそれほど白煙というか、そういう状況になかったから、そういった蒸気というか、加熱にともなって放出されるということは、まあ、映像からは少ないだろうと思っている。
ですからそういったところで、まあ、逆に、あの、解析、マープというか、メルコアのような解析コードが、より高度化されて、炉心損傷等を入れている水。それから格納容器の底部に落ちて、どれぐらい水かぶりがあって、
その時点でどれぐらいで冷えていっているのか併せてわかってくると、今回の状況の辻褄が合ってくるんではないかと思うが、やはり、少し時間がかかると思う。
○WSJデボラック:
4号機の使用済燃料プールに入っている水と燃料の重さはどれぐらいあるのか?
○松本:
燃料集合体+水の重さの合計量ということ?
○WSJデボラック:
そうですね。
○松本:
ちょっと確認する。一度計算したことがあるので。
○WSJデボラック:
燃料棒の数。一つの集合体、1535集合体だったのか?
○松本:
そうです。
○WSJデボラック:
一つの集合体で64棒デスカ?
○松本:
★燃料棒の数で言うと8×8というタイプと9×9というタイプがあるので。で、64、90,89,九×九 89という状況だが、中に水しか入っていない燃料棒もあるので、燃料が入っている数は、ちょっと確認する。
# (・∀・) オイオイ 九×九 は 81 でんがな、海外記者相手にこれ以上、日本の恥を晒さないでお
○WSJデボラック:
そして、そこに残っている燃料が、どれぐらいの放射能が放出できる可能性としてあるという計算はあるのか?
○松本:
えっと、1535体の使用済燃料の中に放射性物質は何Bqあるかという質問?
○WSJデボラック:
そういうことになるでしょうね。
○松本:
★うーん、、ちょっと、あのう、そう言うデータがあるかどうかは確認させてくれ。
○WSJデボラック:
後、ごめんなさい、
○松本:
★参考になるかどうかは分からないが、炉心一つでみると、大体10E+19Bqぐらいの放射能がある。10E+19~10E+20Bqですね。ですから、1530だと4~6芯分あるから、すこし、ちょっと、あのう、大雑把な計算すると、その4,5倍はあると思うが、ちょっとどういった評価ができるかは確認する。
○WSJデボラック:
後、先ほどの説明の中で、コンピュータ解析の話がでまして、それを行なってから10分の1の余裕があることがわかったといったが、これは、どういうことか?10分の1の余裕というのは。
○松本:
ちょっと報告書そのものも既にHPにあるが、いわゆるコンクリートの強度を示すのに、「せん断ひずみ」という指標を使う。どれぐらい歪むか、という指標になるが、一般的にコンクリートはこういうふうな折れ線グラフをとっている。
で、第一折れ点というが、こっちより左側だと、いわゆる断線範囲内にあるということで、押しても戻ってくるという状況だ。今回、ちょっと数字忘れたが、この辺りに実際の評価値というか制限値がある。
その際に我々が評価したのは、この辺りに各フロアごとに評価値があるので、そういう意味では10分の1以下という状況だ。この制限値そのものは、何かコンクリートが傾く、壊れるという制限値ではなくて、更に壊れるにはもっと先のところに、制限値というか、壊れる値があるので、それよりまだ、余裕があるという状況になる。
○WSJデボラック:
制限値に対して10分の1ということでいい考え方か?
○松本:
… 10分の1以下ぐらい。はい。
○WSJデボラック:
最後にマグニチュード10、11、12という、なんか地震の可能性について色々いっていて、ちょっと混乱したが、確認したいことがある。基準値振動の数字というのは600ガルでよろしいか?
# 回答佐藤氏の質疑で、いい加減な解答してWSJ記者を混乱させる松本氏。9×9を暗算で90といい、 九×九で確認して 89 という解をを出してWSJ(海外メディア)記者に解答する松本氏。ヤメテェ~
○松本:
ハイ。福島第一の開放基板表面だと600ガルを設定している。
○WSJデボラック:
で、それは振動で言うとマグニチュード6強で一番近いのか?
○松本:
あのう、いわゆる振動表示とガルの表示は、おおまかな比例関係にあるが、基本的にはあまり一致していない。従って600ガルの地震動がどれぐらいかという質問だと、大体、まあ、M6強からM7が普通だが、
これは、震度は体感等も含めての指標になるので、我々としては加速度の方で議論をさせて頂いている。
○WSJデボラック:
そして、この間の3.11の地震でも、既に部分的に600ガルを超えたところがみられたという理解だったが。構内で。
○松本:
はい。600ガルはですな。開放基板表面という事で、原子炉建屋が入っている地下の仮想的な表面だ。
ただ、指摘の通り、いわゆる基準値振動で書く建屋を振った時に、観測される地震加速度と、今回の地震で観測された加速度を比べると、2号機だと550ガルが最高だったと思うが、それは基準値振動の時の値を超えている。
○WSJデボラック:
そうすると、もう部分的に基準値振動を超えた場所が出てきたという理解で大丈夫か?
○松本:
それは構わない。加速度も周波数、要は揺れの周波数により加速度を決めているので、そういう意味では一部分御基準値振動を超えた箇所があるが、大部分のところは基準値振動の範囲内に入っていたのが、今回の本震の波の状況だ。
○WSJデボラック:
はい。でも半院内捕っしゃっても近い所も結構、
○松本:
そういう意味では近いところもあったし、超えているところもあった。
○WSJデボラック:
はい。で、その地震の震源はかなり遠い所だったので、同じ大きさの地震が、もっと近い所に発生したら、もっと大きいガル数とか、震度が出てくる可能性は十分にあるんじゃないですかね?
○松本:
それは可能性としてはあろうかと思うが。今回の地震は、太平洋プレートの板の場所で、南北500km、東西で200kmという大きな範囲が、最大で20m以上動いた地震だ。まあ、それがそういったプレート型の地震が福島のサイトの更に近いところで起こりうるか、ということにに関しては、
まだ技術的な検討は未だ進んでいないと思っている。沈み込んでいるので、どんどんどんどん深くなっていくから、その面で福島サイトの真下のところでどれぐらいの地震動がプレート間の地震があるかは未解明だと思う。
○WSJデボラック:
つまり、基準値振動以上の地震が起こりうる可能性、確率はまだ算出していないということか?
○松本:
ハイ。確率論を言うと、やはり0ではないということは言えると思うので、そう言う身では小さいが確立してははあると思う。
○WSJデボラック:
小さい?
○松本:
ハイ。今回の津波、それから地震がどれぐらいの発生確率だったのかというところは文献を調べてみないとわからないが、それ以上の確率の小ささではないかと思うが。
○回答佐藤:
今の話を続けさせてくれ。福島第一の直下に近いあたりで大きな地震が起こることについて、技術的には未解明ということと、確率は小さいが起こりうるということだが、そういった可能性を考慮して、
対策を作っておきましょうというのが、今回の事故の最大の教訓ではないかと思うが、それでも4号機のプールが、4号機の建屋が倒壊するとか、4号機のプールにひび割れが起きて注水できなくなるような状況というのは、想定していないということでいいか?
○松本:
アノウ、未解明と申し上げたのは、当然、プレート間の地震がこのエリアで発生して、まあ、アノウ、陸地があるわけですよ。で、ww 、当然、この下のところにいけば、どんどんどん下のところに流れていくから、直下という意味では確かに直下がある。
# 急に声のトーンが変わるブースカ。まるでアホにイヤイヤ説明するかのうよう。
従って、こういうこんな深い所のプレート間の地震が起こりうるのかっ?ってところについては、私の中では未解明ともうしあげた。ただ、発電所周辺の活断層の状況については、もう既に音波探査等をふまえて、あのう、状況としては把握できていると思っている。
# ブースカの中では未解明!誰もそんな事聞いとらんわ。
○回答佐藤:
つまり、実際に起きることまでは現時点では想定しなくていいだろうということで?
○松本:
あのう、想定しなくていいだろうというものではないと思っている。あのう、実際にこういったことがどういう形で起こるのか、ってことについては、まあ、私どもと言うよりも、地震の専門家の議論を踏まえた対応が必要だと思う。
○回答佐藤:
4号機に起こりうる最悪の事態というのは、何が起きてどういった事になるのか、というのは、そういった推定、想定はなにかあるのか?
○松本:
そうですな。想定しているものに関しては、当然、今回の本震と同じぐらいの地震が発生するとか、今回と同じぐらいの規模の津波が再度襲ってくるということは考えている。で、そういったときに、まあ、建屋の健全性が保たれるとか、注水冷却が一時的に停止したとしても、まあ、冷却の余裕の範囲内で再開できると思っている。
従って、それ以上の想定という意味では、先ほど申し上げたようなマグニチュード10とか11のような地震を考えるのかとか、津波も40m、50mといった津波を考えるのか?というところまでは、そこまではやっていない。
○回答佐藤:
4号機のプールが割れる可能性というは正直な所どうなのか?あるのか?何らかの水が貯められないほどの割れる状態。
○松本:
従って繰り返しになるが、なぜ割れるかという議論がきちんとしないと、ただ割れたらどうなりますか?という質問では中々答えられないと思う。大きな地震力とか、あるいはステンレスの内張りがあるが、その腐蝕で穴が開くとか、
そういった所があろうかと思うが、建屋の健全性という意味では私どもも確認しているし、腐蝕に関しても腐食環境においていない状況だ。また、穴が開いて漏れ始めたとしても、まあ、腹水と以下、ろ過水タンクとか、コンクリートポンプ車での補給が可能と思っている。
○回答佐藤:
わかりました。取り敢えずそれで。週末の現場取材に関してだが、23日の記者会見で、寺澤さんに確認をお願いしている点が一点あり、フリーランス区分の記者がカメラ持ち込みではなくて、
東京電力社員の代行撮影になったことに関して、当時カメラ持ち込みだったことに関して、カスタマーセンターやお客さま相談室、ダイアルの方になんらかの苦情や広義がどれぐらい着ているのか確認していただけるという話にはなっていたが、結果は出たか?
○東電かみじま:
先日、寺沢から説明させて頂いているが、当社に対してはフリーランスの皆様からご意見を頂いている。それがカスタマーに何件かといったところはただ今確認をしているので、お時間頂ければと思う。
○回答佐藤:
明日ですよね。取材は。
○東電かみじま:
はい。直接、現時点ではですね。私の手元には、そのようなコメントは来ていないが、念のため確認をさせてほしい。
○回答佐藤:
寺澤さんの方から何か連絡事項としても着ていないということか?
○東電かみじま:
同じでござる。
○回答佐藤:
隠しているわけではなくて?
○東電かみじま:
はい。
○回答佐藤:
明日のことだから今日わかればと思ったが。了解だ。このカメラの代行撮影の関係だが、記者の一部が東電のよる代行撮影ということだが、代行撮影になる区分を抽選で決める考えというのは、東電にはないのか?
○東電かみじま:
これまでもだな。一般の記者の皆さんに対しては、そちらの方々も代表撮影ということで、社を決めて頂いて代表を決めていただいていることもある。マダフリーランスの方が入っていただくことを優先させて頂いた所がある。先日来申し上げているとおり、こちらの皆様をですね。案内するに際しては、
○回答佐藤:
要員が足りないという話ですよね。
○東電かみじま:
そのようなこともあるし、先ずは今回に関しては、私どもで撮らせて頂いた映像を提供させて下さいと言うことで、調整をさせて頂いたので、今週末に関してはそのような方法でやらせて頂ければと思っている。
○回答佐藤:
木野さん。これはその内容で了解されているということでいいか?代行撮影でOKということで。
○東電かみじま:
あの、この場で記者の方々同士のですね。質問というのは終わってから直接されていただければと思うのでよろしくお願いする。
○回答佐藤:
わかりました。質問を続ける。そうすると代行撮影が記者のグループのうち、一つのグループに関しては代行撮影になるということだよな?フリーランスという区分は代行撮影になると。
# 統合会見でもこんな一幕が。どっちの質疑か分類に困ったべ。
○東電かみじま:
そうでござんすな。
○回答佐藤:
例えば、今スチールカメラを持ち込めるのが、新聞通信、地元紙、海外メディア、雑誌メディア、要望しているのがフリーランスという区分が5つあるので、この5つで抽選をして、あたった4つがカメラを持ち込める、外れた一つが東電の代行撮影というのは、これは不可能なのか?
○松本:
意見としては承るが、次回以降、考えさせて頂く。今回は先程、上島が申した通りの予定で進めたいと思っている。
○回答佐藤:
これは動かないということでいいか?
○松本:
ハイ。動かない。
○回答佐藤:
わかりました。細かな部分だが、昨日の放出量推定、3ページと20ページ。沈着に関しての推定と言われている所ところで、地図を見る20ページの図4の地図を見ると福島県の中通りのほうが抜けている状況だが、
この中通りに対してまで推定する予定はあるのか?例えば郡山とか、福島市と二本松の辺りは、この資料でそのころ雨が降っていたことになっているが、どうか_
○松本:
20ページには気象庁の気象観測地点とモニタリングポストの配置図があるが、
○回答佐藤:
この地図の福島で福島市、郡山市、二本松市のほうまで伸ばして測定してく状況確認と、そう言う推定を出していく予定があるのかどうか。
○松本:
ん?何を推定するんですか?
○回答佐藤:
沈着した量というやつだ。
○松本:
イエ。沈着した量は文科省が測定しており、既にこのエリアも公表されている。
○回答佐藤:
6ページ4-3のところだが、これがそれだということでいいか?
○松本:
6ページの4は、私どものダイアナというコードで評価した範囲になる。
# ダイアナだけにロスした。
○回答佐藤:
アメダスだから関係ないということか?
○松本:
アメダスは気象データとして採用している。
○回答佐藤:
そのダイアナとアメダスの関係性はここでは?
○松本:
アメダスの方は私どもがとれていなかった気象観測データということで、雨量とか、風向、風速をもっている。放射性物質の拡散という意味ではダイアナを使っている。
○回答佐藤:
つまり、それぞれ別々で、あくまでアメダスは参考でしか無いということでいいか?気象状況の確認だけと。
○松本:
参考というか、気象状況のインプット条件になっている。
○回答佐藤:
わかりました。後細かなところを2つ。事故後に松本さんが福島第一にいかれたことがあるかどうか確認をしたいのと、電気料金のことで東電の社員とかグループ社員の割引があるのかどうか。
○松本:
割引はない。福島第一に入ったことがある。
○回答佐藤:
何時ぐらいか?
○松本:
確か10月か11月だったと思う。
○回答佐藤:
わかりました。ありがとうございます。
○フリー木野:
先ほどの松本さんの答えの中で、今回に地震津波がどれぐらいの確率だったか、文献を調べないとわからないという話があったが、これは現在なにか調べているのか?
○松本:
イエ。改めて必要があろうかと思っている。確率として何か地震研究本部とか、そういった所がなにか確率を評価しているか、ってところが、何か確率を評価しているかといというところは、ちょっと、あの、検討して、調べては見る。
# 未解明だと説明して(WSJ)、その後、私の頭の中では未解明だと説明して(回答佐藤氏)、そいで、調べて見る必要があると。(木野氏)
○フリー木野:
わかりました。そうすると今回の地震の確率がわからないとなると、今後、同じぐらいの地震が、じゃあ、どれぐらいで起こるかも、基本的には未解明ということだな。
○松本:
ハイ。従いまして基準値振動プラスの地震が起こりうるというところで対策をこうじているところだ。
○フリー木野:
ちょっと私の理解が足りていないので確認だが、先ほど、膨れた壁が影響ないというのは、これは使用済燃料プールの部分だけに限ってということであって、建屋全体の耐震性の評価という意味ではないのか?
○松本:
そうですな。ちょっと、再度確認してみるが、建屋全体と使用済燃料プールの躯体の健全性への影響は少ないと考えている。従ってこの躯体と床の、確か5,6メートルだったと思うが、四方の壁が全く無くても建屋は支えられるということになる。
○フリー木野:
現状で支えられるというのはわかるが、この飼料の書き方だと、建屋全体の評価に影響ないのか、使用済燃料プールだけの部分を切り取って何かをしているのか、ちょっとわかりにくいので、その辺、ちょっと確認、明確にできるか?
○松本:
文章の通り、建屋全体及び使用済燃料プール躯体の県税性に与える影響は少ないと私どもとしては評価している。
○フリー木野:
その壁の存在は、え?何メートル四方と今言ったっけ?
○松本:
あのう、このスパンは、柱、柱は数メートルあるので、その四角形という形になる。
○フリー木野:
その四角形のどのぐらいの部分がなくなったということになるのか?
○松本:
当該部分の壁の存在というのは、床2階、3階間の、これ3階か?2階の天井と3階の天井、それから柱、柱の間になる。
○フリー木野:
東西全部、要するに柱だけが残っていて、壁ば全部その部分、2階と3階の部分が全部ないと言うことなのか、あるいはスパンとスパンの間の壁がいくつか残っていて、どのぐらいということになるのか?
○松本:
この当該部分の四角のエリアがないという条件だ。
○フリー木野:
2ヶ所だけということか?
○松本:
そうですな。
○フリー木野:
他の壁はそうすると完全に健全な状態で残っているという評価になるのか?これだと。
○松本:
そうだな。少なくとも北側の1,2,3の辺りは、いわゆる施工誤差の範囲内だと思っているので、健全だと思っている。
○フリー木野:
今回調べた部分以外の所も、基本的に全部健全な状態で残っているという評価になるのか?
○松本:
ハイケッコウデス。
○フリー木野:
保守的よりの評価と仰ったが、素人目に考えると、非常に過小に、随分安全側に見ているように思えるが、他の地点は確認はしないでも、例えば、他の方法での強度確認であるとかの確認は必要ないのか?そうすると。膨らみがないというのはわかるが、それ以外の形で
○松本:
保守的な透過たちでは15ページと16ページに壁の損傷を考慮した解析モデルと、損傷した外壁の写真を載っけているが、少なくとも損傷が見られなかった壁については、そこの壁がないものという形で評価をしているので、
決して保守的ではないということは当たらないと思っている。更に損傷した壁は一部外側に落ちているが、壊れた壁は全て床重、全て床の方に乗っているというふうに評価しているので、その部分の荷重は重ために乗っていると思っている。
○フリー木野:
わかりました。ありがとうございます。別件だが、水処理装置の昨日、各種の結果が随分出ていると思うが、その中で蒸発濃縮装置と濃縮廃液などが相変わらず採取が中止になっているが、これは再開はもうされないのか?
○松本:
運用として停止ているので、今のところ採取はしていない。まだ運用を再開する予定はない。
○フリー木野:
わかりました。運用を停止するというのは、受けタンク?でしたっけ?止めているのは。
○松本:
漏えい等の修理は終わっているが、まだタンク等の余裕があるので、まだ運用は再開していない状況だ。
○フリー木野:
わかりました。確認だが、濃縮塩水の受けタンクは、この数字で出ている数字の中には入っていないのか?
○松本:
濃縮塩水、淡水化装置で使った処理水の分析としては、その表の中に入っている。
○フリー木野:
それはどの部分になっているのか?
○松本:
⑦ の淡水化装置の出口だ。(http://j.mp/LhQZZ3)
# 水処理設備の放射能濃度測定結果(PDF 10.3KB) http://j.mp/LhQZZ3
○フリー木野:
が、濃縮塩水受けタンクの、ということになるのか?
○松本:
あっ、ちがいますな。濃縮塩水の受けタンクは⑧の蒸発濃縮装置の入り口水ですな。それから淡水化装置の濃縮水。こちらの⑧が対象になる。
○フリー木野:
わかりました。そうすると受けタンクの中のそのものではなくて、そこに行く水がどうなっているかを確認しているということなんですね?
○松本:
ハイソウデス。タンクに行く水。手前のところでサンプリングをしている。
○フリー木野:
濃縮背景貯槽のところというのも行く所、これは蒸発濃縮の出口がその部分になるということなのか?
○松本:
そうだな。⑩番が該当する。
○フリー木野:
★明日のフリー取材のカメラ持ち込みの件で確認だが、最終的に私どもの方から提案した、東電の側で撮影後に確認できないかという事を検討して頂いていたが、他媒体との扱いの違いが問題になるのではないかという話があったように聞いているが、そう言う認識で間違いないか?確認だが。
○東電かみじま:
それはどちらから?
○フリー木野:
これは東電の広報担当の方から。要するにお願いしていたことが出来ない龍としてそう言う説明をいただいていたが、そう言う認識で間違いないか?要するにそれが問題ないのであれば、
他媒体の関係で問題ないのであれば、事後確認ということでカメラの持ち込みを評価いただけないかと思うが。その辺、なぜ、事後確認がお願いできないのかという、その説明を頂きたいが。
○松本:
事後確認ということになると検閲みたいな形になるので、それは少し難しいのではないかとおもうが。
# 検閲よりも社員による写真撮影代行のほうがいやらしいわ。東電の提供写真と変わらない…
○フリー木野:
当所、11月の段階で全体の中で問題になっていたのは承知しているが、今回の場合は、我々の奉加から写真がゼロになるのが、ちょっと困るので、何とかそれを、その部分だけでもクリアできないかという事で、
検閲というか、法規制の沿った核物質防護の観点から、きちんと確認して頂けないかと。これは検閲とは違うと思うのできちんと根拠があればだが。
★根拠なくPP(核物質防護上)の関係で写真が省かれれば、それは検閲だが、根拠がアレバこれは違うと思うので、その辺を確認頂けないかというお願いをしていたんだが。その辺は如何か?
# そもそも保安院と東電の核物質防護上で見せられない範囲の認識が全然違うのな。法的根拠がどうなってんのか非常に曖昧なのナ。核物質防護上、プライバシー、この2点は政府でさえ認める事故直後の明らかな東電の隠蔽体質を正当化するキーワードになっている。
○東電かみじま:
その点については先程ともダブルが、カメラの方が1人増えるという事か、その方に付く対応要因の問題も出てくるので、それに関してはこれまでも説明させて頂いており、今回、弊社側で写真を撮らせて頂くと。
それを提供させて頂くという事で今回に関しては理解頂いたと理解しているので、今週末はその様な方法でやらせて頂ければと思うが。
○フリー木野:
すいません。人によって説明の内容が違っていると、我々としてもちょっと理解がしにくいが。人が足りない当のはPPの担当者が足りないという事なので、それは、勿論承知しているので、
ですから、事後確認という事で、これは勿論当日でなくては結構なので。急いでいる訳ではないので、きちんと法規制乗っ取った形で角煮に他だけないかという、そう言うお願いなんだが。
○松本:
繰り替えしになるが、今のところは、もう明日の予定の準備もう進めているので、明日の現場公開に関しては、現在の予定で進めさせて頂ければと思っている。
○フリー木野:
これは先週からお願いしていた事で、その解答が人によって違うというのが全く理解出来ないので整理して頂けないか?
○東電かみじま:
今回、意見を頂いているので、意見を承って今後ですね。
○フリー木野:
明日ですので、出来れば今すぐどういう理由なのかきちんと説明をお願いしたいが。要するに人が足りなくてPPの担当が出せないので駄目なのか、事後の確認が検閲に当たるので東電としては避けたいという事なのか、
あるいは多媒体と我々の動きが違うと扱いが変わると、色々な形で軋轢が出てくるのが問題なのか、今、理由を3つ説明されているが、そのうちのどれなのか、それとも全部なのか、その辺がよく分らないが説明頂けないか。
○東電かみじま:
恐らく重複する可能性があるので、終れば確認して説明する。宜しいか?
○フリー木野:
お願いする。
○読売佐藤A:
さっきの4号機の壁のふくらみを考慮して、耐震解析を今後行う件だが、保安院から指示が出ているようだが、時期的にどれぐらいに終えるというか、時期の目安はどうか?
○松本:
指示文書は受領しており、お帰りの際にプレス分をお持ち頂くが、時期は6月29日となっている。
○東電かみじま:
明日の予定一点だけ補足する。滞留水移送だが、2号機タービン建屋地下からプロセス主建屋への移送だが、こちらに関しては5月23日に移送を始めており、明日、移送を停止する予定なので宜しくお願いする。
★併せて今、読売新聞さまからご質問を頂いたけれども、4号機の原子炉建屋の健全性確認、こちらに関して、耐震案税評価の実施についてという形で、保安院さまから指示文書を頂いております。
6時30分に受領いたしておりますので、お帰りの際に後ろに用意しているので宜しくお願いする。宜しければこれで本日の会見を終了させて頂く。
~ 終了 20時 (2時間)