東電会見 2012.5.21(月)18:00 ~
ラブル報告、新たな作業報告、共になし。継続作業についての報告もなし。
○プラント
○モニタリング
■福島第一の状況
○松本:
[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機まで給水系、CS系つかって注水冷却中。
[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。
[使用済み燃料プール]]1~4号機まで循環冷却継続実施中。
[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機タービン建屋から雑固体廃棄物減容処理建屋へ移送継続中。3号機も5/19から雑固体廃棄物減容処理建屋へ移送を再開。
[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオン運用停止。ポンプスキッドの追設工事行なっている。サリーは引き続き高濃度汚染水処理を継続中。
[その他]追加的作業は特にない。海底土被覆工事に関しては5,6号機側、北側へ移行している段階。
○松本:
南放水口海水サンプリング。4月6日に放射性物質を吹く処理水を漏洩させたことから継続的に実施しているものだが、セシウム134/137、全β 検出限界未満という状況が続いている。
本日、私からは以上だ。
■質疑
○東京新聞 福田:
おとといの会見で言っていた1F内のドライアイスブラストによる除染の件。予定通り始めたか?ドライアイスブラストは巻き上がるものがあると思うが、それにより放射性物質の拡散の心配はないのか?
○松本:
方法としてはドライアイスの細かい粒を吹き付けて、舗装した道路の石の隙間にくっついている放射性物質を巻き上げるというか、剥がしてそれを集塵機で吸い込む構造になっている。従って、いわゆるなにか大気、作業エリアに拡散させるよりも、
吹きつけた直後に集塵機で吸い取るトラップというかそう言う構造で操作しているので、作業エリアや1Fのサイト内で何か放射性物質が巻きあがる状況ではない。19日から予定通り実証実験を開始しており、1日朝8時過ぎから16時頃まで作業を実施している。こちらは試験をその都度実施しており、結果については まとまり次第報告したい。
○読売船越:
今の除染の結果についてまとまり次第報告というのは、手法毎に発表するのか、全部、30個ぐらいあったが全部合わせて報告するのか?
○松本:
確か3種類ほど用意していたと思うので、先ずは高圧洗浄については既に終わっている。★まだ評価結果はまとまっていないが、3種類とも纏まった後、使用前、使用後、効果がどれぐらいあってどの方法が一番有効か少し評価した上で公表したいと思っている。
○読売船越:
4号機のカバー設置が4月17日から工事が始まったと思うが、一ヶ月経過した今の進捗状況はどういう感じか?
○松本:
今のところ、まだ地盤の改良工事を実施している段階で、まだ実査の建屋、鉄骨の組み上げ等は行なっていない。工事の仕方は1号機建屋カバーとほぼ同じであり、小名浜港に必要な資機材を運び込み、そこで一度仮組みして問題ないか確認した後、
1Fの港に船で運び込んで、クローラクレーン等で釣り込む作業になる。従っていまの段階で大きな動きはないが、大きな鉄骨、台座等の搬入等が行われる際には事前に連絡差し上げたい。
○読売船越:
今度の現場公開にも絡むが、現場でカバー設置に絡むようなクレーンとかは、特に見られない?
○松本:
そうだな。カバー接地面で言うと地盤改良工事があるが、その所は恐らく皆様のバスをつける関係で、当時は作業を休止するかもしれない。その辺は確認しておく。後、ご覧になるとすれば建屋上部で引き続き鉄骨、梁、コンクリ片の解体工事は実施しているが、26日の現場視察の時は、多分、工事は中断していると思う。
○読売船越:
地盤の改良工事を具体的に。どういう工事をしているのか?
○松本:
基本的には地盤の中に液体コンクリートを流しこんで固めることをやっている。深さは確認するが4~5mの深さまで注入器のようなもので地面を固める作業になる。
○読売船越:
見た目でもし見えるのであれば、コンクリートのアスファルトじゃなくてコンクリートの状態のものが見られるってことかね?
○松本:
そこまでは多分見られないと思う。地盤改良工事に使う資機材、注入装置が付近にあると思うが、地面が具体的にどう変わっているか、多分わからないと思う。
○読売船越:
わかりました。
○松本:
バスを降りた際にここがそうですと案内できるようであれば、案内する者に伝えておく。
○ニコニコ七尾:
ふくいちライブカメラだが、先日の幹部の方の会見で、増設の話が出ており、その後の検討経過について何か進捗はあるか?
○松本:
現在、1号機の方から南東を見ている感じで設置しているが、1号機がカバーをかぶってしまっていて、今、作業を主にしているのは3,4号機側なので、南側からいい場所がないか検討を進めている段階だ。
○ニコニコ七尾:
正にその通りで、見ている方からカバーのせいで遠方が見えない、、
○松本:
あの角度から言うと、3,4号が距離的に一番遠くなるから、映り方としては少し小さく映る状況だ。
○ニコニコ七尾:
大体いつ頃まで検討か、見通しはあるか?
○松本:
まだお知らせする段階にはなっていないが、近々準備は整うのではないかと思っている。検討結果を紹介できると思っている。
○ニコニコ七尾:
それは来週ぐらいか?
○松本:
そこまで早くはないが、
○ニコニコ七尾:
今月ぐらいか?
○松本:
そういう意味ではこういう計画という話はできると思う。
○ニコニコ七尾:
わかった。フリーの方の当日26日のカメラの持ち込みについて、例えば2名のうち1名だけ許可されるとか、そういった検討は進んでいるか?ま
○寺澤:
今日は事前の説明会をさせていただいており、フリーの方から要望を頂いているのは事実だ。今要望を承って調整をしているところだ。
○ニコニコ七尾:
わかりました。26日の現場視察について。土曜日になるよね。工事が中断していると松本さんから話があったが、全体の敷地内の作業員のかはお休みになるのか?それとも土曜日でも稼働しているエリアはあるのか?
○松本:
ハイ。当然、まあ、今回のなんというか視察に関してはバスのルートとか、皆さんが降りる場所で隣で重機を使っている場合は危険があるので、作業に鑑賞するということで止めている。それ以外の水処理建屋とか、
○松本:
タンクエリア等で作業がある場合は並行してすすめることになる。
○ニコニコ七尾:
はあはあはあ。
○松本:
全休させることはない。
○ニコニコ七尾:
要するにバスルートは色々作業していて危険なので、敢えてバスルートにかかる作業はしないという事?
○松本:
バスルートのうちでも特に降りるところとか、バスが停まる所では中断させる。
○ニコニコ七尾:
稼働率は土曜日26日はだいたいどれぐらいなのか?通所の6割とか、4割とか。
○松本:
そういう意味だと、平日だと3000人ぐらい働いているが、土曜日だとそれを少し下回る程度の作業員の数になる。日曜日になると殆ど仕事が休みになるが、それでも1000人弱が、社員、作業員合わせているので。
○ニコニコ七尾:
日曜日でも?
○松本:
ハイ。その程度の人間がいる。
○ニコニコ七尾:
わかりました。
○NHK横川:
毎月運営計画、技術会議をされていると思うが、今月のスケジュールは何時開く予定か?新しい要素として盛り込まれる見通しのあるものは何かあるか?
○松本:
運営会議、研究開発本会議は毎月月末を目途にエネ庁さまの方から日程の公表が行われるので、今週末辺りにはそういったお知らせがあると思っている。
来週にはあるのではないかと思っている。その中で今後、これまでの実績と6月、7月、8月あたりで私どもが今予定している新規の工事等があればその中で紹介したいと思っているが、これはというものは今のところ聞いていない。
○NHK横川:
タンクの貯蔵状況だが、最近取りまとめてたものはあるか?
○松本:
毎週、水曜日に水処理設備の週報という形でお知らせしている。先週の水曜日の状況から言うと8月中旬頃までは、今のところ余裕のある状況。箱型のタンクを丸型の 1000t タンクに置き換える工事を今やっており、それが夏ごろになるとひと通り終わる状況にある。
○NHK横川:
その後のプランはどうなっているのか?
○松本:
★その後のプランは以前紹介した地下タンク、地面を掘って遮水シートを敷いた上でそこにタンクというか、水を貯める方法で今、作業の方を進めている。その見通しは夏ごろにできてくると思っている。
○NHK横川:
試験的にやってみて問題がないかどうかチェックする話しだったと思うが、それは今実際にやってみている状況なのか?
○松本:
穴を掘って貯水槽を作っている段階だ。
○NHK横川:
それは実物として作ってある?
○松本:
作る工事をしているところだ。
○NHK横川:
夏ごろにそれが実用に堪えるかどうか確認すると?
○松本:
ハイ。
○NHK横川:
多核種除去装置は現場ではどんな状況にあるのか?
○松本:
今、多核種除去設備を置いてある建物を作る黄麹を建設中という状況。毎月の運営会議の報告の際には、どれぐらい工事が進捗しているかについては合わせて紹介したいが、今、建物の基礎工事のところだ。
○NHK横川:
ありがとうございます。
○寺澤:
明日の作業予定。明日11時30分から除染装置室内の放射線環境改善のため、アレバは薬液注入による放射性物質の沈殿、及びスラッジの排出を伴う単独循環運転を開始する。実施期間は1週間~10日程度の予定。
港湾内海底土被覆工事関連。5,6ご浮川のシルトフェンスの開閉を明日実施する予定。それでは夕刻の会見を終了する。
~ 終了 18時17分