トラブル報告なし。作業報告は3件。明日から3号機のTIP室をクインス2で調査。計画線量は6mSv。計装配管接合部から溶融燃料漏れてた東電推測。この部屋に線量影響があるかで推測の信ぴょう性がわかる見込み。明日1日で完了する予定。
窒素ガス封入装置PSA3をメンテナンスのため2時間停止。トラブル以降、安定化のための並列運転を PSA4のみの運転に。1号機原子炉建屋地下一階、トーラス室を内視鏡等で見るため、内視鏡を入れる事を想定していた貫通孔が詰まっていた件。
鉄の棒を突っ込んでガシガシ?やってみたら詰め物は取れそうな感触だった報告。今後も調査すすめるとのこと。質疑はJNES 1号機 格納容器そこから40cmの位置に水面評価報道に関して。水位は問題ではないのだ!主張。
○プラント
○サンプリング・モニタリング
○報道
東京電力福島第一原発1号機には毎時六トン前後の冷却水が注入されているのに、格納容器内の水位はわずか四十センチほどしかない可能性が、原子力安全基盤機構(JNES)の解析で分かった。2号機の水位は約六十センチしかないことが実測で判明しており、格納容器損傷の深刻さをあらためてうかがわせた。
解析は、注水量や格納容器への窒素の注入量と、格納容器内の圧力変化の関係を調べ、どこにどれくらいの損傷があれば、変化をうまく説明できるか探る手法を使った。
その結果、格納容器本体と下部の圧力抑制室をつなぐ配管周辺に直径数センチの穴が開いている▽穴の場所は、格納容器のコンクリート床面から約四十センチの高さで、穴から大量に水が漏れ、水はそれより上にはない-との結論になった。
漏れた水は、原子炉建屋地下に流れた後、配管やケーブルなどを通す穴を通じ、隣接するタービン建屋地下に流れ込んでいるとみられている。東電は1号機の格納容器の水位は約一・八メートルあると推定しているが、それより大幅に低い。
格納容器の厚みは三センチほどあるが、穴があるとみられる配管(直径一・七五メートル)の厚みは七・五ミリと四分の一程度しかない。専門家からは、配管は構造的に弱いとの指摘が出ていた。
溶け落ちた核燃料が完全に水に漬かっていないことも懸念されるが、JNESの担当者は「格納容器内の温度は三〇度程度と高くはない。水に漬かって冷やされているとみられる」と指摘する。
廃炉を実現するためには、格納容器の損傷部を補修し、圧力容器ごと水没させる水棺にすることが必要。担当者は「解析結果は損傷部の特定に役立つ。今後はカメラによる実測も検討しなければならない」と話した。
■福島第一の状況
○松本:
[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機まで給水系、CS系つかって注水冷却中。[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。欄外、1号機と3号機は注水量を微調整した。それぞれ給水系、CS系からの注水量を調整した。
[使用済み燃料プール]1~4号機まで循環冷却継続実施中。[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機、3号機から雑固体廃棄物減容処理建屋への移送は継続。[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオンは停止してポンプスキッド追加作業。
サリーは運転継続。[その他]特に記載の変更はない。作業関係で3点ほど連絡。1点目「3号機原子炉建屋1階TIP室内調査関連 ロボット(クインス2)アクセス予定ルート(PDF 31.2KB) http://j.mp/KGZddu」
こちらはクインス2を使い3号機原子炉建屋1階にあるTIP室(移動式炉心計測装置室)だが、この部屋の中の状況をロボットで確認してきたい。ルートは赤い線でしめしている3号機南側の二重扉のところまで東電社員によりクインスを運んだ後、
2重扉から内部に入れる。TIP室入り口に扉があり、ここが施錠されているので、先ずクインスが先行して扉のところまで行って線量を測定した後、問題がなければ社員がそこの扉に行って鍵を開け、扉を開放し、クインスを中に入れていく状況だ。
クインスは中に葉入り、青い車線の部分だが、目視確認ということで写真、動画取得、雰囲気測定、雰囲気湿度、温度、放射線ダストを測定して帰ってくる予定。明日の午前中から作業を開始する予定だが具体的な開始時刻等に関しては決まっていない。
10時から予定していしてるが準備作業を含むので、原子炉建屋に入る時間は決まっていない。1日で作業は終る予定。このTIP室を観察する目的は、以前2号機のTIP室を測定したが比較的綺麗だったので今回、3号機のTIP室の状況を併せて確認したい。
今後、格納容器の中、圧力容器の中をいかにして調べていくためには、こういった格納容器圧力容器を貫通する配管があるこういった部屋をよく調べておく必要があると考えている。
2点目。現在、1~3号機の窒素ガス供給装置はPSA3号機とPSA4号機を並列運転して窒素ガスを供給しているが、明日、3号機は点検のため2時間ほど運転を停止する予定。4号機のみで1~3号機まで窒素ガス供給可能なので2時間ほどの停止の中で、
いわゆる圧縮空気の潤滑油の交換のほか、端子台のネジの緩みの確認、フィルター、凝縮器のフィンの清掃を併せて実施したい。3点目は本日の作業実績。1号機の原子炉建屋地下一階、トーラス室を内視鏡等で見ることを計画しているが、
その中でどうやって圧力抑制室にカメラを入れるかということで、1階と地下1階を貫通している配管、貫通孔の詰め物が取れるかどうかということで、本日、西側貫通部の中に鉄の棒を突っ込んで、そういった保温材、詰め物が取れるかどうか調査を進めている。
# アバウトだな
本日の段階では穴が開いた状況ではなく、中にはいっている詰め物が取れそうだというおおよその辺りを付けた状況だ。今日の結果を元に引き続き、どういった形で調査が進められるかについて検討していきたい。作業関係について3点報告させて頂いた。
本日の南放水口での海水サンプリング結果だ。(http://j.mp/KGZUU7 )セシウム134/137、全βは本日も検出限界未満という状況。プラント関係は以上だ。以前、私どもがおしどりさんから承っていた、菊池先生がFT3とFT4の基準値だが、
こちらは、今回検査を委託した期間の基準値を採用している。FT4に関しては0.95~1.74Ng/dl という形で採用している。また、FT3は 2.13~4.07pg/ml という値だが、
こちらはなにか異常値の判定という形では使用していないということである。本日、私からは以上となる。
○寺澤:
それでは質問を伺いたい。
■質疑
○ニコニコ七尾:
JNESの解析で1号機格納容器のコンクリート床面から水位が40cm程しかない可能性が指摘された報道(http://j.mp/KH0Mbi)があるが、この点について。東電が推定されている1.8メートルと大幅に違うが。この違いについて見解をお願いする。
○松本:
JNESがどういった形でこの格納容器の底部水位を推定しているかについて、方法について知らないので具体的に評価は出来かねるが、私どもの評価方法は格納容器の中に窒素ガスを入れている 窒素ガス供給ラインの圧力計とその上部に据え付けている格納容器ドライウェル、空間部の圧力を計っている圧力計の2つの圧力の差が、水をかぶっている水という圧と相当するものという形で、水位の推定を行なっている。
○ニコニコ七尾:
報道などで私も報告書等を見たわけではないが、JNESの解析は東電で入手してみるという予定はあるのか?
○松本:
勿論、JNESから提供くださるとか、JNESが公表すればどういう事で評価されているかはわかるが、今の時点では、まだそう言った評価は私どもとしては伺っていない。
○ニコニコ七尾:
JNESが40cmという推定だが、確認だが溶け落ちた燃料はJNESの方も水に浸かっている見方は同じだが、根拠となる格納容器内の温度が30℃程度だが、これは信頼できるという事で良いか?
○松本:
補足させて頂くが、格納容器の底部に溜まっている水位に関しては、2号機も実測の内視鏡を入れた時の水位と、私どもの推定値が相当ずれており、一部心配をかけたが、格納容器の中に水位が高いとかという評価よりも、きちんと底部に水が溜まっていて、
溶け落ちた燃料が冠水している、その結果として格納容器の中の雰囲気温度、圧力容器も含めて1号機だと30~33℃に入っているという事で、冷却状態にあると判断している。
# これまでもどんだけ推定が間違っていようが、結局、何の問題ない説明になってしまう。安心ね。
○ニコニコ七尾:
1号機の水位の実測はいつ頃可能なのか?
○松本:
まだ具体的な日程は決まっていないが、2号機と同様、格納容器内に繋がるペネ、貫通口のところから工業用内視鏡を入れて実際に水面を測定する、もしくは内視鏡を伸ばして水温を測定する事を今考えているところだ。
○ニコニコ七尾:
大体いつ頃か見通しはあるか?
○松本:
特に何時までにということはないが、1年、2年掛かるようなものではないと思っている。★今年いっぱいには出来るのではないかと思っている。
○ニコニコ七尾:
それぐらいは掛かる可能性があると。その理由は?
○松本:
まだ現在使用するペネ、貫通口の選定をしているところと、合わせて候補となっているペネ、貫通口を如何に遮蔽して、実際に内視鏡を挿入するようにするか、と言うところがポイントではないかと思っている。
2号機の場合は、たまたま線量が比較的小さくて、4,5メートル高い所にあったが、いわゆるした荷台があるというか、作業エリアが取れたので、そう言った意味では比較的仕事がやり易かったと思っている。
従って1号機で考えている工法の中の幾つかは、線量の問題とか、そう言った作業場所を確保する上では、改めて足場を作らないといけないとか、そう言った比較的2号機に比べると困難な面があるので、時間が掛かっている状況だ。
○ニコニコ七尾:
水漏れしているかどうか改めて確認だが、注水した水が漏出しているという事は確実という理解で良いか?
○松本:
それは新しく何かわかったというよりも、これまで1年以上にわたって注水を続けてきて、格納容器、圧力容器は満水になっていないと言う事から見ても、格納容器から漏水した水が、原子炉建屋、それからタービン建屋に抜けていると考えている。
あっ、失礼した。1号機の場合だと原子炉建屋に抜けて、廃棄物処理建屋を経由して2号機の建屋に抜けていると考えている。
○ニコニコ七尾:
JNESでは詳しい内容を把握されていないという事だが、一方で40cmほどしかない可能性が指摘された事については、どう受け止めているのか?
○松本:
繰り返しになるが、40cmしかない水位の大小よりも格納容器、圧力容器が全体としてきちんと冷えているという事の方が重要だと思っている。 40cmだからだめで、50cmだからOKだという事でもないし、私どもが1.8メートルと推定しているが、
1.8メートルだったらOKでw 1.8メートルじゃ駄目だというわけではない。圧力容器の底部から抜けた燃料が、格納容器の底部に落ちているが、
# 温度計の一部が上昇したからと行って全体が安定してるから問題ないんだ。どう逆立ちしても問題ないという解答しか出て来ない理論に不安になる国民であった。1.8メートルも水が溜まっているでは格納容器の損傷状況の印象が全然違うわ!
それがむき出し状態にならずに水に浸かっていて、まあ、温度としては冷えているという状況が、まあ、確認出来ている事の方が大事ではないかと思っている。
○ニコニコ七尾:
わかりました。
# わからん…
○朝日こん:
今の関連だが、昨年11月30日の東電が開いたワークショップに関する事で、その時点では1号機の格納容器の水位は約30cmとおっしゃっていて、今回のJNESががしたものよりも更に低い値を既に推定されていたと思うが、
その段階でも燃料が水に浸かっていて冷えているという見解を示して頂いていたので、特に30cmぐらいでも去年の段階から問題ないという理解だったという事か。
○松本:
1号機の格納容器はですな…(00:17お絵かき)底部にコンクリの床があるが、圧力抑制室に行くベント管がある。ここが大体30cmほどの高さがあるので、注水した水が格納容器から漏れたとしても、この30cmの高さまでには必ず水が溜まっていると思っていた。
最大ここのベント間からオーバーフローしてベント間の下に流れていくものと思っていたが、実際には…(お絵かき)… 現在、ほぼ格納容器の底部の方から窒素ガスを供給していて、ここの圧力とドライウェルという格納容器の基礎部分の圧力を測っているが、
ここの圧力とここの圧力の差から見ると大体1.8メートルぐらい水がかぶっているのではないかというのが、今の私どもの見立てだ。これは絵がイメージ図で申し訳ないが、1.8mだが、実際には赤道よりちょっと下だが、こういった状況だと思っている。
○朝日こん:
今の状況では1.8mという事だが、去年の11月30日の時点では30cmぐらいという見込みを既に示されており、12月中旬ぐらいに圧力差についての見直しをした事によって1.8m、それで現在の3月7日時点での施設運営計画の中では、1.8mという書き方ではないが、そういう書き方になっているという理解でいいか?
○松本:
ハイソウデス。このドライウェルの圧力の所は、当時、10~12月はじめぐらいにかけて30cm程度ということで推移していたが、12月上旬にこの窒素ガス供給ラインの計器の交換等を行なって、その結果として改めて圧力をきちんと計れるようになったので、改めて1.8メートルぐらいあるだろうと見ている。
○朝日こん:
確認だが、計器の交換をしたとうことは、それまでの計器は、あまり正しい値を示していなかったということになるのか?
○松本:
実際に計器そのものは新しく窒素ガス供給用に付けた計器なので、かなり信頼性は高かったと思うが、改めて付け直して測り直した結果が1.8m程度あったとういことになる。
○朝日こん:
30cmぐらいのレベルぐらいは有り得るという想定をされていたという事でいいか?
○松本:
そうだな。物理的に30cmは下回っていないだろうとは思っていた。
○NHK岡本:
先ほど七尾さんへの解答の中で1号機の溜り水だが、原子炉建屋を通った後、廃棄物建屋を経由して2号機のタービン建屋に溜まっているといったが、1号機のタービン建屋の水はどこから来ているのか?
○松本:
1号機のタービン建屋の水は、地下水からの流入分と、まあ、1号機の原子炉建屋に溜まっている水が原子炉建屋に先ず溜まって、オーバーフローした分が一部、タービン建屋の方に抜けたと見ている。
ただ、現在の状況から見るとタービン建屋の方に地下水が流入して来ているので、そちらの水が高く、タービン建屋から原子炉建屋の方に抜けていると思っている。
○NHK岡本:
では事故当初は1号機のタービン建屋の水は、1号機の下代から流れてきたと?
○松本:
そうだな。従ってタービン建屋の滞留水濃度はだんだん薄まっているが、大体10E+3Bq/cm3程度の濃度がある状況になる。
○NHK岡本:
TIP室内の調査関連について。メルトスルーをしたら計装管の所からこのTIPも含めて中の核燃料が溶け出すと思うが、2号機についてはそういった状況は見られなかったのか?
○松本:
2号機はTIP室をロボットで線量測定、後、動画、写真等を撮ってきたが、TIP質そのものに何か以上はみられていない。線量も逆に部屋の外のほうが高いぐらいの状況だったので、★TIP室そのものに何か高線量のものが流れでてきている状況ではなかった。
従って今回、3号機を調べるが、3号機も2号機と同様なのか、逆に先ほど質問にあったように圧力容器底部が損傷して、★TIP配管を経由して高線量のものがこの部屋の中に流れ出ている可能性は、それは、明日の測定次第だ。
○NHK岡本:
これまでの東電のまさにワークショップ等の評価で、中のメルトスルーが計装感から出たのではないかという話が出てるが、この計装管はじゃあ、どういった部分を想定されているのか?
○松本:
計装管もですな。えっと…(00:23 お絵かきTIME)TIPというこういった炉心の中の中性子を測る装置があるが、これは圧力容器の中にサヤのような形に入っていて、まあ、TIP質から計測器が出し入れできるようになっている。
その他、制御棒駆動機構が通る貫通孔等があるので、例えば炉心が損傷して溶けて落ちてきたというような場合に、圧力容器から格納容器の中に抜けるルートとしては、こういった比較的、そうだな。
30cm程度ある制御棒案内管のなかに通って下に行くようなケースとか、あとは中性子のこういった計測管の中を壊して、ここから出ていくケース。後はこういった溶接でこういったあんないかんとか、中性子計測器の案内管をつけているので、
こういった圧力容器とこういった管の溶接した弱い箇所を今回、落ちた燃料が乗っかってだな、こういったところから圧力容器を貫通して、まあ、なんというか、格納容器底部に落ちてきているケースとか、何通りか考えられるが、
これはまだ我々の推定状況であり、今のところ、確定したところではない。ただ2号機の状況から見ると、このTIPの案内管は全部でえっと何本だっけ?LP?とう管が30数本あるが、そこの所からこちらの方に逆流しているケースはなかったと思っている。
ただ、それがここの計装管が傷んでいるのか、途中何かが詰まった関係で此方側に出てきていないのか、それはまだわからない状況だ。
○NHK岡本:
事故当初は圧力容器のそこが抜けたのではないかとか、色々そのような評価がされてきて、途中からそういった軽相関からの流出があるのではないかという事に切り替えたことになったと思うが、それはいつ頃からそのように気づかれたのか?
○松本:
あのう、私どもは逆に圧力容器のそこが抜けたということは話していないと思う。厚さが15cm程度あるので、そこがスポンと抜けたと言うよりも、こういった計装配管とか制御棒の案内管の比較的薄い所とか、溶接部分が痛んでそういうところを溶融した燃料が通過していったのではないかと思っている。
炉心の真下というのは、おわんがあって何もない空洞のようなイメージ図があるが、実際には制御棒とか、制御棒駆動機構とか、中性子計装配管などがあるので、ステンレスの林のようなところになっている。
従ってそこを抜けていく必要があるので、スポッと圧力容器の底部が穴が相手いる状況ではないのではないかと思っている。
○NHK岡本:
事故当初からそういったことを一番の、
○松本:
ソウデス。弱いところが溶けた燃料でやられたのではないかと思っている。
○毎日久野:
★国会事故調の資料の任意提出の関係だが、17日の国会事故調の会合で拒否している資料があるという事が明らかになったと思うが、それはどんな資料を出すように、任意提出するように言われているのか教えてほしい。出さない流もお願いする。
# これのこと「国会事故調法 第12条第一項に基づく資料提出要求についての議論」 【録画】
○松本:
あのう、、先ず、国会事故調の方からどういう資料提出の内容があったかは、国会事故調査に関わる事については、ちょっと、東電の方からどんな資料提供の要請があったのかについてはお答え出来ない。
当時の委員会でもどういう資料要求したのかについては非公開だったと思う。調査に対して協力してないのではないかというところの質問だったと思うが、こちらに関しては国会事故調からの調査要望、それから資料の提示、提出要求は、
私どもの丁寧に対応させて頂いており、これまで提出できませんという形で意図的にお断りした事はない。
○毎日久野:
理由をちゃんと述べて拒否しているという事か?
○松本:
はい。
# つまり要求を放置していると。どんな資料が請求されたか公表してはいけないというルールになっているのか。
○朝日こん:
今の国会事故調の件だが、これまで意図的に断った事はないという事だが、何か例えば核防護上とか、そういう問題があったという事、
○松本:
いや違う。いわゆる角棒五条の話しは先方も国会の事故調査なので、当然、私どもの方からこの情報に関して、広く公開するかどうかについては確認が必要ですよと、何のため伏せた上で答えているので、今まで見せる、見せないと言ったところで議論になった事はない。ただ資料の提出二時間が欲しいとかいう事はある。
○朝日こん:
という事は、いわゆる任意の提出で求めに応じてもらえなかったために強制的に、そう言う理解は東電としては間違っているという。
○松本:
ハイ。私どもとしてはそう言う認識はない。
○朝日こん:
では時間を掛ければ元々提出する準備はあったという…
○松本:
一例として申し上げただけで、今まで提出を私どもが拒んだ事はない。
○朝日こん:
わかりました!ありがとうございます。
# わからん… (´・ω・`) アタマワルクテ ゴメンネ
○おしどり:
3号炉のTIP室の調査に関して。2号機のTIP室のアクセスルートより、大分距離的に短いが、388mSv/h という高い雰囲気線量率の付近を通るが、作業時間と被ばく線量はどの程度計画されているのか教えて欲しい。
★放射性物質ではなく化学物質について。福島第一原発により、どれぐらいの量の化学物質を環境中に放出したか、東電では把握されているか? PRTR法、化学物質排出把握管理促進法では、
平成23年度の環境中の化学物質の排出量を事業者が平成24年度の4月から6月末までに提出、届けをすることになっているが、何かその用意はされているか?最期に4号炉の使用済燃料プールについてだが、作業員の何人かに取材した所、
11月からカバーリングをし、来年5月に完成をして、それから使用済み燃料棒を取り出すというふうになっているそうだが、今そのカバーリングの土台作りをしているということだが、これは事実か?
そして使用済み燃料棒を取り出すという目処、やり方はついているのか?よろしくお願いする。
# そういえば読売佐藤A記者が質問してた4号機プールから取り出し作業時に、キャスクが落下した場合のキャスクの強度と影響評価についての質問があったがどうなったんだろ。調べるとか言ってたけど。作業中に大きな余震リスクもあるし。気になるお。
○松本:
先ず、今回の3号機のTIP室の調査だが、★計画線量で最大一人あたり最大6mSv を考えている。
これはこのTIP室の扉を明けに行く人が該当するのではないかということで考えているが、実際には南側の二重扉のところまで社員がクインス2を運んだあとは、クインスは自走して扉の前まで行く。
扉の前で空間線量を計り、100mSv/h程度であれば、短時間人が行って鍵を開けて扉を開けっ放しに出来ると思うので、そこまで走っていて扉を開けて帰ってくるというところで6mSvと見ている。
その後、クインス2は遠隔操作でTIP室の中、それから南の二重扉まで帰ってくるので、社員の被ばく線量は、特にそれ以外の部分では多くないと思っている。化学物質の放出量に関しては、現在、福島第一事故の状況でどういった法律が適用されるかについては確認させてくれ。
○松本:
★いわゆる通常の事故でない場合の手続きが基本的に想定されている上で、法律の手続きも決まっていると思うので、今回のような事故が起こっている場合にどういった法律が適用されている状況なのかは確認する。
○おしどり:
ありがとうございます。ではPRTR法ではなく、環境中に放出した化学物質の量は把握されているのか?
○松本:
基本的には評価していないが、環境に影響がある程度の物質は、事故の対応にあたっては使っていない。以前、ヒドラジンが問題になったが、ヒドラジンも化学物質の規制にかかる濃度如何の状況で使っているので、当然、それほど濃いものを使っているわけではない。
水処理設備関係で化学薬品を使っているが、それも手続きとしてはやっているところだ。ただ、質問の趣旨にあったようなもともと発電所の中にあった化学物質が、今回の事故で管理ができてない状況になっているので、それが今の時点でどういうふうな法律上の適用がされるかについては確認させてほしい。
○おしどり:
ありがとうございます。例えばアスベストやタービン制御油などにリン酸トリスなどは使用されていたか?
○松本:
アスベストは発電所の中では使っている。ただ、今まで建物の解体等で問題になっている吹き付け吹き付け型のアスベストではない。
いわゆる保温材のなんというか、正規計画をしたものの中に金属容器の中に入れる形で使ったり、弁やポンプのフランジのところにパッキンという形でつかっているので、今回は建屋の爆発があったが、
# アスベストはブレキーパッドにも広く使われているよね。
○松本:
こういった吹き付け型のアスベストが飛散したものはなかったとは思っている。それから4号機の使用済燃料プールのカバーの建設工事でいいか?
○おしどり:
タービン制御油のリン酸トリスは?
○松本:
添加物については確認する。こちらはいわゆる石油会社からタービン潤滑用という形で購入したものをそのものを使っているので、その成分を確認させてほしい。4号機の資料済み燃料プールに関しては、使用済燃料プールの取り出しを来年12月に開始することで全体の工程を進めている。
質問にあったとおり、現在、カバーを取り付けるための土台、地盤改良工事をやっており、4号機の南側、西側のエリアが作業エリアという形になっている。建物そのものはいわゆる鉄骨建方には入っていなが、来年夏から秋にかけては鉄骨建方等が終わる予定だ。
○おしどり:
ありがとうございます。冒頭の菊池先生の回答もありがとうございました。使用済燃料をそれ以降取り出す見込みは、具体的なやり方などは決まっていないということか?
○松本:
具体的なやり方そのものは特に特殊なやり方を考えているわけではない。来年12月に取り出しを開始するが、それまでの間に外側としては建物のカバーを取り付ける工事がひとつある。もう一つ、内側の問題として爆発の際に瓦礫等がプールの中に落ちているので、
その取り出しの工程にあわせて使用済燃料プールの燃料集合体にかぶさっている鉄板とか、細かい砂や泥が溜まっているので、それを水中掃除機なようなもので吸い取って綺麗にしておくということが必要になる。
それが出来た後は通常のやり方と同様に、先ず移送用のキャスクをプールの中に沈めて、その水中の中に使用済みん燃料を30体程度入れて、蓋を閉めてキャスクを釣り上げて、建物の外の下ろすという、ある意味普通のやり方で取り出す予定だ。
○おしどり:
わかりました。ありがとうございます。
○時事神田:
使用済燃料プールからの燃料の取り出しだが、プールの中の燃料の破損調査だが、通常の場合はピンホールとか開いていても検出できると思うが、今回の場合は非常にいろんなものが入り込んでいて、中々汚染を検出することが出来ないと思うが、
度の程度のものまで破損の状態を見るのか。また、汚染されているものを、周りも汚染されているからということもあるだろうが、例えばキャスクの管理とか、何か通常の釣りだしと異なる工程とか、また、何か法的なもので何かクリアしなければいけないものは何かあるのか?
○松本:
法的な問題でクリアさせないいけないものがあるかどうかは確認する。ただ、質問の中にあったとおり、今プールの水そのものがセシウムの濃度で言うと比較的高い状況なので、
★いわゆるピンホールがある、なし、はわからない状況になる。今回のケースで言うと、優先事項としては4号機の使用済燃料プールから使用済燃料を取り出して、あの建物の中らから、こういったリスクがある使用済燃料を取り出したほうが、
少なくともリスク提言には有効だろうと思っているので、少なくとも物理的に、例えばチャンネルボックスが歪んでいて破損のおそれがあるとか、取り出せないというような物理的な損傷がある場合を除くと、基本的には損傷燃料も含めてキャスクに詰めて一旦共用プールに運び出すことを優先させると思う。
○時事神田:
基本的にキャスクは従来型のものを使う、現時点では従来型のものを使うということでいいのか?
○松本:
ハイソウデス。
○ニコニコ七尾:
国会事故調から資料を要求されて、それについては全て答えて提出しているということで宜しいか?
○松本:
私どもとしては丁寧に説明、それから提出要求があるものについては出している。
○ニコニコ七尾:
新聞報道では初めて任意提出を求めたが、それが受けられず、事故調査委員会法に基づいて提出を要求したという事だが、その時点で全て出したということになるのか?
○松本:
5月17日の国会事故調の言い階でそういった決議が行われているが、私どもとしては、まあ、その時点でも出せるものは出していると思っている。
# 任意提出要求に応えず国会事故調が法的手段で提出を求める事を決めたのは、この東電はじめ、文科省、安全委員会、電事連 の4組織、企業、連盟だす。(`Д´) ナメトンカ
○ニコニコ七尾:
いや、出せるものというか要求したものは全て出したと?そう言う理解でいいか?
○松本:
ハイ。
○ニコニコ七尾:
わかりました。
○朝日こん:
4号機の使用済燃料プールの燃料移送の関係だが、今移送先の共用プールは、4号機の燃料体のすべてを入れるだけの容量はないということで、その余った分を別のキャスクなりに入れなければいけない状態という理解でいいか?
○松本:
ハイソウデス。現在共用プールにある使用済燃料プールは、6000体強あるが、その内の半分は今回の4号機、それからそれ以降の使用済燃料を受けるために開ける予定だ。その開けるところについてはキャスクにつめて、福島第一の中に保管する予定だ。
○朝日こん:
ということは4号機から箱部分は全てその共用プールに入る形にして、
○松本:
ソウデス。共用プールの中を半分ぐらいだけ開けて、4号機の使用済燃料プールから出てくるものは共用プールの方に全て行く。
○朝日こん:
4号機から出てきたものを新たなキャスクの方に入れることはしないということか?
○松本:
キャスクに入れてそのまま構内に保管するか、というところか?今は一旦共用プールの中に受け入れる予定だが、手順としてそちらが合理的かどうかは確認させてくれ。
○朝日こん:
キャスクというのは乾式キャスクの予定になるのか?
○松本:
★移送用のキャスクは乾式も湿式、どちらも使うが、最終的に構内で保管するのは乾式、ドライキャスクだ。
○朝日こん:
なるほど。わかりました。ありがとうございます。
○寺澤:
滞留水、2号機は移送先を雑固体廃棄物減容処理建屋からプロセス主建屋へ移送先を変更する。昨日、港湾内の被覆工事に伴い5,6号機側のシルトフェンスを開閉する予定だったが、本日は波が高く、明日以降ということで延期している。
建屋内の除染技術開発に向けた現場調査ということで、1号機の建屋内においてロボットによる線量率、線源調査を5月14日から開始しているが、18日で終了している。現在データを取りまとめており、まとまり次第調査結果をお知らせしようと思っている。
2号機の代替温度計設置のための除染効果の確認試験だが、14日から19日かけて実施している。現在、除染効果を確認している。2号機原子炉建屋TIP室上部において線量低減効果を確認するため、遮蔽体の設置作業を21日から行なっている。以上だ。
それでは終了する。
~ 終了 18時46分