2012年6月13日水曜日

東電会見 2012.6.12(火)18:00 ~ 2号機圧力抑制室赤外線調査報告。キュリオン ポンプスキッド外付け工事完了写真説明、明日の2回目クインス2による2号機原子炉建屋調査説明ほか。

東電会見 2012.6.12(火)18:00 ~

本日 20時28分 日隅一雄さんが永眠されました。今朝、救急搬送されたそうです。病と闘いながら会見に出席し続けた姿は生涯忘れません。心よりご冥福をお祈り致します。


気層トラブル報告なし。延期になっていた夏場に向けた2号機、3号機の注水量変更を本日実施。月曜日予定だった4号機使用済燃料プールの防護構台設置は本日も安全確認のため行われず。

気層2号機圧力抑制室の赤外線カメラ撮影結果報告。明確な温度差なくトーラス内部の何処に水面あるか特定できず。最高温度38℃でトーラス室温35℃より3℃高い。水溜まってる認識で破損はない認識。社員4名計画線量8mSvで最高2.39mSv

気層明日6月13日に行う予定のクインス2による2回目の2号機原子炉建屋内のアクセス予定ルートの説明。前回との違いは最も線量が高いと予測される原子炉ウェルの直上部まで行ってくるとの事。あと、キュリオンの信頼性向上工事結果の写真報告あり。


○プラント

○モニタリング・サンプリング

○写真・動画

○その他




■福島第一の状況

○松本:
[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機ともCS系、給水系からの注水を継続実施中。欄外、本日注水量の変更を行なっている。1号機については微調整ということで給水系からの注水量を3.3→3.5、CS系 1.8→2.0m3/hに調整。

2号機、3号域は以前話したとおり、今後、注水に使っている水の水温が上がってくるということで、温度が比較的高い3号機の注水量を増やすための調整だ。

★2号機の原子炉注水量に関してはCS系からの注水量を6.0→5.5m3/hに0.5ほど低下させ、その分を3号機の給水系からの注水量を2.8→3.5m3/hに変更している。併せてCS系、給水系への微調整も行なっているが、以上のような2号機側でマイナス0.5、3号機側でプラス0.5という操作を行った。

[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。

[使用済み燃料プール]1~4号機まで循環冷却継続実施中。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機、3号機タービン建屋から雑固体廃棄物減容処理建屋への移送を継続実施中。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオンに関しては運用を停止中。サリーは高濃度汚染水処理を続けている。後ほど第一セシウム吸着装置キュリオンのポンプスキッドの追加工事が終わったので、その状況について説明させていただく。

[その他]その他工事の状況は特に大きな変更なかった。昨日、知らせている4号機の使用済燃料プールの防護構台だが、本日は実施していない。安全の確認を念入りに行なった上で準備他、整い次第実施する予定だ。


○2号機圧力抑制室内の赤外線カメラによる水位測定結果

続いて本日の作業の状況について1件報告。★★「福島第一原子力発電所2号機圧力抑制室内の赤外線カメラによる水位測定結果 http://j.mp/LFOq81」昨日話したが2号機の原子炉建屋地下1階の北東コーナーから圧力抑制室に入り、


圧力抑制室の外壁から写真をとって水の温度と基礎部に温度差があるとそこに水面があるのではないかということでトライした。本実の状況だが計画線量8mSvに対して人数4人が向い最大が2.39mSvだった。撮影状況は2ページの写真を見るんだ。

# 昨日の計画説明では3人じゃなかったっけ?

北東コーナーの階段室からトーラス室に少し入って階段の途中から写真をとった状況だ。裏面に少し映像を3種類ほど添付しているが、スライド3、ご覧のとおり圧力抑制室の下の方で36.3度ないし35.5度、上に行くと高い所で37.3℃とか、36.8℃のところが見られる。

また、スライド4だが、こちらは手前にある手すりや配管類が緑色で低い温度になっているが、圧力抑制室の上部では37.3℃という状況だ。

スライド5。圧力抑制室に接近し、キャットウォーク、いわゆる監視用の通路の真下を少し捉えた状況だが、圧力抑制室上部の所で38.0度が観測されている。測定結果をまとめはスライド6。今回の測定によると、やはりスライド3に見えるように、

★★サブチャンの中にある気層と液層部の明確な境は確認されていない。全体の傾向としては上の方ほど高い事がわかっている。従って原子炉へ注水した水が損傷燃料に暖められて、圧力抑制室に流れ込んだ後、上層部と下層部で温度差が付いているのではないかと考えている。

また、3項目目だが、内部の水温に関してはトーラス室の室温、35度に比べると高いという事がわかった。2号機圧力抑制室の赤外線カメラの監視状況は以上だ。


○セシウム吸着装置(キュリオン)信頼性向上工事施工状況

続いて先ほど申し上げた「セシウム吸着装置信頼性向上工事施工状況 http://j.mp/LFN0dC 」こちらは上の所に全体の装置の図があるが、H2、H3、H4、AGH、SMZ がそれぞれセシウムを吸着するためのゼオライトが詰まった塔だが、


本来であればこのスキッドの中に移送用のポンプが入っているが、非常に保守性が悪いということで、ポンプのスキッドを新たにこういった形でAとBという所に付け加えたものだ。今回、この装置の据え付けが終わったので、

今後、試運転を行いキュリオンの性能確認をしていきたいと思っている。これが出来ると万一ポンプが故障しても、比較的メンテナスがし易いということから、作業員の被ばく低減につながるものと考えている。


○2号機 原子炉建屋内調査(6月13日実施予定)

明日の作業予定だ。★「福島第一原子力発電所2号機 原子炉建屋内調査(6月13日実施予定)関連 ロボット(クインス2)アクセス予定ルート http://j.mp/LFN4tK 」


こちらは前回2月27日にクインス2を使って2号機の原子炉建屋内の目視点検と雰囲気線量の測定ということで行ったが、今回、第二回目ということで、同じくサーベーをしていきたいと思っている。

スライド2番から見ていただくと、北東コーナーの二重扉からクインスを侵入させて、北東コーナーの階段室を登っていく。3ページを見るんだ。北東コーナーの階段を登った後、北側の通路を西の方に向かって北西コーナーの階段を3階の方に上がる。

3階に向かうとスライド4になるが、今度は北西コーナーから南西コーナーに向かって一周してくる。途中、可燃性ガスの制御系の所にクインス1号機がこちら、故障のため停止しているので、その傍を通って引き返してくる状況だ。

スライド5番になるが、3階から4階へは同じく北西コーナーの階段を登り、今度は4階の部分の西側北西コーナーから南西コーナーまでを一往復する状況だ。最後に北西コーナーの階段を更に5階まで上り、オペレーティングフロア、5階部分の線量測定と目視確認を行って来るという状況だ。

前回、2月22日とほぼ同等のルートを通ってみてくるが、★4階の部分と5階の部分に関しては若干の変更がある。

スライド5の4階の部分、西側通路に関しては初めて今回入ってくる。6ページになるが、5階のオペブロは赤い線量が書いてある所は2月27日の時に通行したが、今回はこの青いコースを通って原子炉ウェル、原子炉の真上のところまで今回では行ってくる。

なお、途中に写真があるようにピンク色のビニールシートで覆われており、中靴が少し散乱しているが、ここを乗り越えていき、原子炉ウェルの真上を通って帰ってくる状況だ。まあ、原子炉の真上直上部は、現在の測定だと東側で250mSv/h、西側でも220mSv/hで高い線量が確認されている。

2号機の放射性物質の放出ルートは、この原子炉の直上部が比較的多いのではないかと考えており、この真上の当たりをサーベしてきたいと思っている。明日の作業予定については以上だ。


○サンプリング・モニタリング

最後になるが毎日実施している1~4号機の南放水口でのサンプリング結果、海水のサンプリング結果だが(http://j.mp/LFMVGV)本日の測定結果、セシウム134/137、全βに関しては検出限界未満が続いている状況。本日、私からは以上。




■質疑

○全国佐藤:
4号機の燃料プールの燃料取り出しについて。7月に試験的に取り出すようだが、まだ具体的な日程は決まってない?

○松本:
決まっていない。7月に新燃料を取り出すことで今準備を進めている。

○全国佐藤:
その試験で得られた結果でプールにあるすべての燃料を取り出す機関の目処は分かるのか?

○松本:
あのう、今回、使用済燃料プールというか、プールから新燃料プールを取り出し、燃料の健全性の確認をするが、燃料を支えているボルトやそういった物に緩みがないということになると、使用済燃料の取り出しに関しても問題無いだろうと判断している。

ただ、使用済燃料そのものの健全性は確認できたとしても、丈夫に落ちている瓦礫やラック内に入っている細かい砂のようなものがどういった悪影響をおよぼすかまだわかっていないので、全体として取り出す機関がどれだけになるかはまだ未定だ。

○全国佐藤:
先日、細野大臣と同行で報道陣が取材で入ったが、

○全国佐藤:
そこで報じられていた写真やプールの水がだいぶ黒かったがなんで黒いのか?

○松本:
大きくは今プールの上にはフロートを浮かべており、光が通ってない状況だ。従ってプール内面を除くと真っ黒な状況なので黒く見えると思う。

○全国佐藤:
ただ光とかの加減で黒いということですか?

○松本:
ハイソウデス。以前、水中カメラを下ろした際には中身としては光が当たっているところは明るく見えたし、当たっていないところは暗く見えた状況だ。

○全国佐藤:
国会事故調の委員会を見ていてわからないことがあったので教えてほしい。清水前社長のことだが、11日に奈良にいたのはプライベートだと思っていたがそうではない?

○松本:
当時、電事連として平城京都遷都1300年の記念行事を支援していたので、その関係で行ったということである。

○全国佐藤:
それは東電の仕事なのか?

○松本:
あの、電事連の当時会長だったと思うので、その関係だと思う。

○全国佐藤:
電事連としての仕事か?

○松本:
そうですな。

○全国佐藤:
ではプライベートではない?

○松本:
ふぁい。

○全国佐藤:
昨日、松本さんは菅直人議員が乗り込んできた時のビデオは社のもんだから出さないといったが、それで問題ないのか?

○松本:
ハイ。私どもとしては社内資料なので、今のところ公開する予定はない。

○全国佐藤:
事業計画では賠償、廃止措置、電気料金改訂と様々な情報について積極的にかつ分かりやすくお伝えしていくと書いてあるが、早速保護するのか?

○松本:
いえ。様々な要求、ニーズ等があるのでケースバイケースで判断させて頂きたいと思う。

○全国佐藤:
ケースバイケースなのか?それじゃ、恣意的にケースバイケースが使われる感じがするが。

○松本:
私どもとしては様々な要因を考慮して判断させて頂きたいと思う。

○全国佐藤:
例の菅直人氏が乗り込んできた時のビデオは出すべきものではないと判断するということか?

○松本:
今のところそのように判断している。

○全国佐藤:
国会事故調でも良く記者が質問してたり、世間でも関心があるように思うが。それでも出す考えがないのか?

○松本:
今のところ、現時点では公開する予定はない。

○全国佐藤:
再度検討していただけないか?

○松本:
皆様の要望は何度か伺っているので、検討はさせて頂くが、現時点でという事で答えさせていただくとすれば、今のところ予定はない。

○全国佐藤:
次の質問だが、魚介類の調査だが6月で調査を一旦終える予定だったと思うが、何か結果を一覧にしたりまとめたりするのか?

○松本:
ハイ。勿論一旦4,5,6月とサンプリングをしているので、その結果についてはまとめてみたいと思っている。

○松本:
先月は中間段階の状況をまとめて報告させて頂いた。

○全国佐藤:
★★今後はどうするつもりか?既設によって取れる魚が違うと思うが。継続すべきだと思うが。

○松本:
★★勿論継続したいと思うが、先ずはこの4~6月のサンプリングの評価をした上で判断したいと思う。

○全国佐藤:
例えばあまり開いてしまうと夏場の魚が取れなかったりすると思うが。そういうのは考慮していないのか?

○松本:
そういった面も踏まえて漁業関係者の皆様と相談させていただきながら判断したいと思う。

○全国佐藤:
例えば東電が主体ではなく、何処か第三者の機関に全部丸投げしてやってもらうということは考えてないのか?

○松本:
私どもが実際に漁業の漁師にお願いしてやってもらっているので、私ども自身がやっているわけではないが。

○全国佐藤:
いやそれはわかるが、計画とか、何処のどれだけの期間捕るとか、第三者の機関に委託するとか、そういうことは考えないのか?

○松本:
ハイ。今のところ私どもが発電所から20km圏内、20km県外が水産庁で実施することで役割分担を行なっている。

# 国の方針で20km圏内は一切調査させません。自分たちもやりません。全て東電にやらせます。第三者が調査することは許しません。

○ニコニコ七尾:
見ている方らの質問が来ている。福島市で東電の方でこうした会見を行なっているということだが、どれぐらいの頻度で行われているのか。改めて確認させてほしい。

○松本:
フクシマの県政記者クラブのはなしと思うが、午前1回、午後1回だ。

○ニコニコ七尾:
これは東電の方が会見されているということですな。

○松本:
ハイソウデス。基本的な説明はその際のブリーフィングは今ここで配られている資料と同じものになるのか?

○松本:
同じ物を配っているし、また、時間的には午前の部があるので、こちらよりも早い情報が出る可能性はある。

○ニコニコ七尾:
ここでの会見のみで福島市での会見をライブ中継しない龍は何かあるのか?

○松本:
東電が?

○ニコニコ七尾:
そうです。

○松本:
私どもとしてはこの会見を中心に配信させて頂いているし、特にフクシマ地区のものを配信する予定は今のところ無い。

○ニコニコ七尾:
中継しない龍というのは、こちらでやっているからということか?

○松本:
ハイソウデス。

○ニコニコ七尾:
ただ、午前もやっているということで、松本さんが今おっしゃったように、★ここより早い情報があるということであれば、ライブ中継する必要性はその分あると思うが。見ている方からの要望としては中継を検討して欲しいということだが。その迅速性という問題においても必要性についてどう考えているか?

○松本:
必要性を勘案しながら、今のところ本店の会見のみということでさせていただいているが、発災当初、昨年の3月、4月では確か民放が福島の会見の様子を中継されていると記憶している。

○ニコニコ七尾:
東電としては今後は福島市の方でのライブ中継を検討する予定は?

○松本:
今のところ予定としてはない。

○テレ朝 清水:
東電が購入している燃料費について。今、電気料金値上げの審議会の主題の一つ、話題の一つになっているが、燃料費の価格だが、東電が買っている燃料費が一般の市場価格であったりするものよりも割高の価格で買っているのではないかという話が出ているが、そのあたりの見解について聞かせてほしい。

○松本:
具体的な話は別途、説明する機械を儲けたいと思うが、いわゆる私共は長期的な安定供給の必要性を重要視しているので、スポット的な価格変動に対しては、そう言う弾力性がないのは事実だ。

ただし、安定的に供給を受けていわゆる電気料金の変動を抑えるとか、あるいは発電量そのものを安定的に供給する意味では、そういった長期契約も必要ではないかと思っている。

○テレ朝 清水:
ただ長期契約=高くなる、というと決してそうではないと思うが。

○松本:
ハイ。苑長期契約をする時点のいわゆる需給の関係等で契約金額が決まるので、契約する時点でも先の見通し等によって判断している状況だ。

○テレ朝 清水:
それを今後、下げていこうという努力する見込みはあるのか?

○松本:
勿論燃料費に関しても他の合理化と同様であり、合理化、燃料費提言という意味では努力していく所存だ。

○テレ朝 清水:
社内的にそのような部署というか、そういうのを検討している、燃料費の購入価格をもっと下げようとか、そう言うプロジェクトを組んでやっている部署はあるのか?

○松本:
そうだな。燃料調達の面では私どもの会社では燃料部という所があるので、そこが燃料調達を手がけているところだ。

○テレ朝 清水:
今後の見通しだが、このデータを見てもこれから先も下がるわけではないよな。22年、26年度見ても今よりもまた上がりそうな予測になっているが。これは致し方ないというところなのか?

○松本:
まあ、契約として金額が決まっているものもあるし、スポットで調達する意味ではその時々の契約金額が決まるので。例えば需給が逼迫しているようだとスポット価格は上がるし、需給が緩むと下がるという状況だ。従ってその時、その時に応じて最適な価格で契約して調達したいと思っている。

○テレ朝 清水:
これは資源エネルギー庁が出している試料だが、ここに国民の声というのがあり、コレを見るとかなり他の国と比べて、日本の他の平均と比べて、他の企業の購入価格と比べて、どれぐらい東京電力が買っている株が、

○テレ朝 清水:
今、割高になっているのかというデータはあるか?

○松本:
私どもは自分たちの契約金額はわかるが、他の企業がどういう金額で調達しているかはちょっと確認してみないとわからないが、データとして持っているかどうかも含めて確認させてくれ。

○テレ朝 清水:
今のところ認識としては割高な契約をしているとは思ってないと?

○松本:
先ほど申し上げたとおり、安定的な調達の価格の弾力性も含めて勘案しながら調達を進めているので、東電だけがなぜか割高な燃料を調達していることはないと思う。

○テレ朝 清水:
そう言う意見が審議会の専門家から出ているが、それについてはどう思われるか?

○松本:
その審議会、燃料料金の委員会等が開催されているのが、その中でもきちんと説明したいと思っている。

○テレ朝 清水:
★先程ちょっと申し上げた国民の声では、他の国に比べると数%という割合ではなくて、かなりアメリカに比べて何倍だとか、勧告に比べて倍とか2倍とか、そう言う数字も出てきているが、これは国際的に見ても安く下げてくることは出来ないのか?

○松本:
当然可能だと思うが、私も報道の状況でしか知識がないが、確か勧告が易いという音は元々長期調達をやる際に需給が緩んでいた時に契約したものだから、そういった価格が反映されているものではないかと思う。

また、米国のシェールガスが大きく取り上げられており、安いということが報道されているが、例えばアメリカがそのシェールガスの輸出を認めてくれるのかとか、あるいは長期的に調達が可能なのか。

あるいは将来時刻の燃料をどのような形で見ながら輸出してくれるのか、といういろんな要素があるので、そういうものを勘案しながら判断する必要があろうかと思う。

○テレ朝 清水:
日本の中で高いと言われてい理由として出てきているのが、室の良い原料を買っているからという話もあるが。それについては如何か?

○松本:
質の良いというところがガスに関して分からないが、

○テレ朝 清水:
石炭とかもそうなんだが。

○松本:
例えば石炭とかでいうと環境面に対して硫黄分の少ない原油を調達するとか、私どもは公害問題に対しては非常に配慮しているつもりであり、★そういった環境に対して負荷の少ない燃料を調達してきたのは事実だ。

○テレ朝 清水:
燃料費を見るとやはり兆単位の購入費になっている。そこを下げてもらえると電気代の値上げの話が出ているが、そこの割合も減ってくると思うが。非常に大きな部分ではないかと思うが。そこの努力をぜひお願いしたいが。

○松本:
勿論、今回の料金値上げのお願いにあたり、燃料費の高騰、それから火力発電所の比率が高まったことによる燃料費の増大が大きな要因の一つなので、勿論そういった燃料費そのものの低減も努力していきたいと思う。

○テレ朝 清水:
結局だが、今、電気代値上げの委員会が行われているが、値上げはいつからになるのか?

○松本:
あの、それは私どもとしては現在、委員会等が開かられているので、きちんと説明しているところであるが、何時認可されるかについては私どもとしては持ち合わせていない。

○テレ朝 清水:
政府の認可が必要なのはわかるが。例えば店をしている方とか、個人の方でもポン!と急に来週から値上げということになるとダメージも大きく心の準備も必要かもしれないので、大体でいいのでどれぐらい前にいつ頃から値上げということは発表できるものなのか?

○松本:
それは認可する経産省さまの方でないと分かりかねる。

○テレ朝 清水:
ピークシフトの加入状況が少し前に発表された。その時点では百数十件で思ったほど伸びていない話だったが、現時点での加入状況がわかったら教えてほしい。

○松本:
サイシン チ ワカル?

○東電かみじま:
★最新 6月7日時点で契約は240件だ。

○テレ朝 清水:
その数字はいかが思われるか?

○東電かみじま:
★問い合わせ自体は6300件いただいているので、今後も説明をして問い合わせ頂き丁寧に説明していきたいと思っている。

○読売前村:
今日、実施した2号機圧力抑制室内の赤外線カメラの測定の結果だが、質問が幾つかある。そもそも赤外線カメラで撮影しようという事の位置付け、意味合いはどういったこと?恐らく格納容器の水位が低く、容器の一部の圧力抑制室の水漏れが疑われているから、という事だと思うが、その辺を確認して頂きたい。

後、撮影で最も低い部分の温度は33.3℃という値でいいのか?高い温度も含めて。高い温度も38.0℃というのが頂いたパワーポイントのし利用には書かれているが、その辺の温度を知りたいのと、今回、気層と液層が判別できなかったという事で今後どうするのか?後、作業時間がどれぐらいあったのか聞かせて欲しいと思っている。

○松本:
作業時間は家訓させてくれ。今回の目的だが、いわゆるトーラス室の水面に関しては床面から5メートル程度で、(http://j.mp/LFOq81)1枚目の資料で言うと、この何というかドーナツの中心線があるが、それより少し上の所に外側の何というか、水面がある。で、ドーナツの中にどれぐらいの水位があるかというのを今回、外から赤外線カメラで見て、

水温と気層部分で明らかな温度差があれば、そこに水面があるだろうとわかるのではないかと考えた次第だ。水面がわかると何がいいことあるかというと、現在、格納容器からの漏洩カ所がどこかという所を探るのが最大の課題となっており、

この水面の位置で、例えばベント感がフラスコの所からドーナツに出ているが、その線が一杯引いてあるベローズという蛇腹のような金属の所がある。こういった所が漏洩する可能性があるのか、あるいはもう少し高い位置、

フラスコと、このベント感のつなぎ目部分の溶接をしているところがあるが、そういった所が痛んでいるのかという所を少し類推したいために今回の水位測定をやった次第だ。ただ、★★結果としてはあまり、まあ、温度の勾配はあったが、

水面としてはっきりわかる状況ではなかったというのが今回の結論だ。それから今回の測定での最高温度は38℃で結構だ。それから最低は3枚目の資料の中に33.3℃と言うところがあるが、これは少しグレーチングを取っている可能性があるので、

最低温度についてはこの写真ではなかなか分かり辛いと思う。38℃の方は確かだ。作業時間は本日の10時30分~11時30分の1時間。これは作業準備、後片付けを含めての時間になる。

○読売前村:
直接中に入っていた時間はわかるものか?

○松本:
そうですな。写真を撮って出てくるだけだし、雰囲気線量が大体30mSv/h 近くあるトロなので、いても数分ではないかと思う。

○NHK後藤:
トーラス室の写真だが、逆に言うと何度ぐらい温度差があれば、水面があると?例えば38℃に対してどれぐらいの温度差があれば水面として確認出来るのか?先日3号機の方でトーラス室の水位に水位差があったという所で、その水位差がどうして出来たかという分析が今の時点でわかっていればその辺お聞きしたいと思う。

○松本:
気層部と水相部で数℃、2~3℃の差があれば分別は可能と性能的に聞いている。今回のように勾配が明確にない場合だとこのように写ってしまったので、

# 赤外線カメラの性能の問題??

明確にここが水面という形では、なかなか難しかった状況だ。従ってトーラス質の雰囲気温度が35℃なので、上層部の方には少し湯気のようなものが溜まっていて温度が高いのではないかと推理している。ただ、明確に水面が何処にあるかはわからないということだ。

それから以前、3号機と2号機でトーラス室と三角コーナーの水位測定を行ったが、2号機は比較的10mm程度の差しかなかったが、3号機は220mm程度差があった。こちらは2つ要因があると思っており、ひとつは測定誤差。階段の上から巻尺を下ろし、

水面に重りが触ったところを呼んでいるので、それだけで読み様によっては2~3cm、数センチのごさはあろうかと思っている。後は三角コーナーとトーラス室内の貫通孔のところがどれぐらいの隙間が開いているかによって元々も流れこみにいくいところがあるのか、

流れ込みやすいところがあるのかという所で、少し差が出るのではないかと思っている。まだ詳細な水位差の原因まで特定はできてない状況だ。

○NHK後藤:
2号機の赤外線カメラの調査は、線量の関係もあると思うが3号機のトーラスそのものの調査はどうか?

○松本:
そうだな。3号機は北西コーナーの階段室の扉が開くことがわかっているので、2号機と同様に以前、2号機で衣装したサーベーランナーを使ってキャットウォークを一周するというか、いけるところまで確認する事で今計画を進めている。

今のところ具体的な日時は決まってないが、そういった調査ができるのではないかと思っている。また、先程、読売新聞さまの質問にもあったが、2号機トーラス資質に関しては、今回赤外線カメラでは上手く水面が見えなかったが、他の方法がないかについては別途検討を進めている。

○朝日杉本:
昨日確認した高橋フェローの調査の件だが、公表は出来るか?

○松本:
まだ今のところまとまっていないのでもう少し待つんだ。

○朝日杉本:
調査はしていて、これは公表予定ということで宜しいな。

○松本:
あっ、どういう認識だったか、国会事故調の資料の解明というか、

○松本:
そこは進めたいと思う。

○朝日杉本:
はい。よろしくお願いする。

○全国佐藤:
東通原発のことについて聞く。東北電力は今後、断層の追加調査をするようだが、東電は独自で調査しないのか?

○松本:
ハイ。イマノトコロハナイヨネ? 今のところは断層の独自調査する計画はない。

○全国佐藤:
なんで?東北電力は問い合わせたら今後やるといったが、なぜ東電はしないのか?

○松本:
まだ私どもは東通りの原発に関しては、今後、建設工事を続行するかどうかについては、★まだ判断しかねているので、そういった一連の検討の中で考えたいと思う。

○全国佐藤:
料金値上げについて。5月11日に申請して7月1日に値上げするのは期間が短いと思うが、問題無いと思っている?

○松本:
ハイ。認可されるのは国だが、私どもとしては現在、公聴会とか電気料金を審議してくれる委員会で丁寧に説明していきたいと思っている。

○全国佐藤:
でもそのあとでボーナスの話とか、新規採用の情報が出てくるという状況で利用者が納得すると思うか?それで。

○松本:
私どもとしては電気料金の申請をする書類、それから総合特別事業計画の中で、今後3年間の活動計画については示したつもりだ。

○全国佐藤:
それと広告費というか、復旧開発関係費か、28億円のというのは高いと思うが。それはどうなってるのか?保証のことを考慮しても高いと思うが。

○松本:
ハイ。広告費等については必要最低限のものまで限るということで計上させて頂いている。賠償のお知らせや節電お願い等があるので、そういった意味で少し計上させて頂いた。

○全国佐藤:
3年で28億円、それでも高くないか?

○松本:
私どもとしては最小限必要な金額として計上したつもりだ。

○全国佐藤:
1Fの散水について。1Fに散水している滞留水の放射性物質の基準を教えて頂きたいが。

○松本:
いわゆるWHOの飲料水の基準を下回るレベルでの散水を行なっている。

○全国佐藤:
それはいくらか?

○松本:
データは持ち合わせていないが、散水をしているので、確か、昨年の9月が10月頃に公表させていただいたと思うが、確認する。

○全国佐藤:
菅直人氏のビデオの件で、国民や客から要望はないのか?出せとかいう要望は。

○松本:
まあ、私どもとしては現在のところ社内資料なので、公表する予定ない。

○全国佐藤:
要望はないのか?

○松本:
要望というと?

○全国佐藤:
電話とかで。

○松本:
確認してみないとわからないが。

○全国佐藤:
何回あったか教えていただけないか?

○松本:
具体的にこういう件数が何回あったかという集計は行なっていない。何間あったかとい事についてはお答えしかねる。

○全国佐藤:
先ほど料金プランのことについては問い合わせ件数をいったが、こういう事に関しては言わないのか?

○松本:
あの、料金の問い合わせ件数については現在私ども集計しているし、実際の契約手続きが発生するので、件数としては集計可能だ。

○全国佐藤:
では一旦止める。

○名乗らず:
圧力抑制室の温度の関係だが、差がでなかったことで水が全部満杯で満たされているとか、そのような可能性というのは?もし満たされていたら、逆にどういう表示になるのか、予想されるのか?

○松本:
はい。こちらに関しては少し今回のような状況なので、中に殆ど水が入っている、或いは気層の部分が部分が非常に少ない可能性はあろうかと思う。要は現在、★★2号機格納容器底部で計った水温が50℃程度あったので、

その水がここで言うところのベント管を通じて圧力抑制室の方に入ってきているので、大体、温度として38℃程度あっても不思議ではないと思っている。従って水面、上層部に比較的温度の高い水、低層部に比較的温度の低い水が滞留している予想通りだが、

# 予想通りww

★★そこにどれぐらいの水面があるかはわからない。ただ、満水であってもってもこういう温度状況になろうかと思っている。

# どうあっても漏れていないという説明にしかならないわけね。

○共同わかむら:
社内に設置されている事故調査委員会の最終報告書について聞く。先ず、事故当初の広報のあり方について色々発表が遅いとか、内容について色々批判があったと思うが、これについて官邸や保安院の了解が必要だったために発表の時期や、

# 批判したのはフリーランスな。

連絡が制約されたという形で盛り込む方向だと一部で報じられているが、これについて味方によっては責任の一端を国に添加しているのではないかという見方もできるかと思うが。これについて見解を頂きたいのが1点。

その報告書の内容に一番、放射性物質をまき散らした2号機の詳しい損傷箇所の特定を避けられているようだが、今回の報告書で事故原因というのは十分に救命できたとお考えか?以上、2点ついて伺う。

○松本:
両方の質問に共通して答えるが、今、社内事故調の報告書に関しては最終的な取りまとめを実施している段階であり、現在、どういうものが記載されているかについては回答しかねる。2号機が多いのではないかという点だが、

こちらは先月5月24日に放出放射能量の評価をさせて頂いた際に、量としては2号機が多いのではないかという東電の評価結果は公表した次第だ。ただ、炉心損傷状況が2号機と3号機ではほぼ同じというか、炉心損傷頻度としては数%のちがいがあるが、

その程度しかないのに、量がどの程度違うのかというところはまだはっきりとしたところまで出来ていない。ただし今回の、これまでの中間報告もそうだが、事故の経過の中でわかっている所、事実として確認できたところについては報告書に盛り込む予定だ。

○全国佐藤:
除線について聞きたい。5月下旬に2号機の大物搬入口付近の除染作業をしたが、今後も同様の作業をする予定はあるか?

○松本:
2号機の大物搬入口付近の除染作業に関しては、今後、2号機の圧力容器の代替温度計設置のための予備実験という形でしている。

良好な結果が得られているので、ストッパブルペイント等を使って除線の活動を広げていきたいとは思っている。

○全国佐藤:
作業するロボットは開発できないのか?あれぐらいの作業ならなにかロボットを使って除線とかできそうな感じがするが。

○松本:
基本的にはロボット開発に要する期間と必要な時期との兼ね合いだと思うので、現時点では被ばく線量を管理しながら人出による作業を選択している。

○全国佐藤:
電力について聞きたい。夏もだいぶ近づいてきたが、電力に関する記者会見は今後行わないのか?

# 現時点ではお金のかからない、東電御自らが直接関与する必要のない「使い捨て作業員」にやってもらいます。

○松本:
夏の需給対策に関しては先月、記者会見というか、公表ささせて頂いたところだ。

○全国佐藤:
今後は行わないのかと聞いたんだが。

○松本:
そういう意味では適時、伝えるべき事項が発生した場合は会見を開かせて頂く。

○全国佐藤:
電力に余裕はないよね?

○松本:
現時点では夏の需給に関しては当社としては計画停電等をお願いする自体までには至っていないと考えている。

○全国佐藤:
今後、オール電化を売り出す考えはないのか?

○松本:
今のところ、そういった営業活動を推進していくかどうかについては未定だ。

○全国佐藤:
先程の散水の件はどうなったか?

○松本:
WHOの飲料水の基準は要素131で1.2E-2Bq/cm3以下。Cs-134 が 1.0E-2Bq/cm3以下、Cs-137 が 1.0E-2Bq/cm3以下、という基準がある。

○全国佐藤:
トータルでなんぼか?

○松本:
ん??

○全国佐藤:
それぞれということか?

○松本:
ハイソウデス。

○全国佐藤:
前は環境省の海水浴場に合わせてたのではなかったか?

○松本:
海水浴場の指針はヨウ素131が 0.03だから 3E-2Bq/cm3以下。セシウム134/137で0.05 だから5E-2Bq/cm3以下だ。

○全国佐藤:
基準が変わったんじゃなかったか?環境省の。

○松本:
海水浴場の基準が変わったとは認識していないが。

○全国佐藤:
それに併せたりはしないのか?

○松本:
いや、海水浴場の指針よりも先ほど行ったWHOの飲料水基準のほうが低いので、そちらの方で今やっている。

○全国佐藤:
当初が海水浴場で、その後、変えた?

○松本:
いえ。散水をする際には両方の基準を満足していることは説明させて頂いた。

○全国佐藤:
すいません。ちょっと認識間違ってました。

○東電かみじま:
明日の作業予定。窒素封入だが2号機の窒素封入量と排気量のバランス調整を行うために2号機PCVガス管理システムの排気流量を約24m3/hから約30m3/hへ流量変更予定。同じく3号機もバランス調整を行うため、原子炉格納容器への窒素封入量を約28m3/hから約18m3/hへ流量変更予定だ。

その他、2号機は明日PCVガス管理システムにおいてガスサンプリングを実施予定。これにより未臨海判定をする予定になっている。いつも行なっているが、6号機タービン建屋から仮設タンクへ10時から16時で移送予定。

2号機原子炉建屋内において明日から1週間程度の予定でサンプリング調査を実施する予定。内容に関しては5月28日から31日の間にロボットにおいて線量率、線源現調査を実施していたので、次の段階としてサンプリング調査を実施する予定。以上で本日の会見を終了する。



終了 ~ 18時51分

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