トラブル報告。6号機タービン建屋→屋外仮設タンク移送ポンプの不具合で移送中止。昨日の3号機圧力抑制室内の放射線モニタ指示値突変の件 50Sv/hで推移、本日11時 49.26Sv/h。最高は昨日23時の54.44Sv/h。
作業報告。4号機建屋カバー取付工事に関連し、4号機建屋南側にある防災ピット内に溜まっている雨水、海水と思われる溜り水約90m3を明日から移送する旨の報告あり。
モニタリング関連では魚介類。最高は太田川沖合1km スズキで 670Bq/kg。海底土が文科省と異なる問題。湿土測定から4月から海底土は乾土測定を始める旨の報告あり。理由は修理が終わったため。統合会見でくり返し必要ない説明が…
本日の福島第一東電会見のメインは柏崎刈羽の津波対策等、図解入りイラストによる説明。柏崎刈羽プレスHPに資料見当たらず。
○プラント
○環境モニタリング・サンプリング
- 魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(PDF 467KB)
- 海底土(乾燥率測定結果:4月分)
- 福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水貯槽への移送配管における漏水に関するサンプリング結果(PDF 12.9KB)
○その他
○報道
○まとめ / 録画
■福島第一の状況
○松本:
[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機までCS系、給水系つかって注水冷却中。
[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。1号機水素ガス濃度は台風通過影響で若干上昇していたが、
本日11時 A系0.00% B系0.01%という状況。昨日知らせた3号機格納容器 雰囲気放射線モニタの4chのうち1chの指示値が急上昇した件は 50Sv/hで推移している状況。★本日11時 49.26Sv/h。
★昨晩23時 54.44Sv/h がこれまでの中で一番高い状況。1号機格納容器温度も台風の接近、通過に伴い若干上昇していたが、現時点で落ち着いている状況。
[使用済み燃料プール]1~4号機まで循環冷却継続実施中。
[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2、3号機から雑固体廃棄物減容処理建屋への移送は継続実施中。6号機タービン建屋から屋外仮設タンクへの移送を10時から16時までの間で実施予定だったが、★ポンプ不具合により10時45分に本日の作業は中止。
欄外。4号機建屋南側にある防災ピットがある。今回、カバー取付工事を行うため、防災ピットの撤去を行う必要あるが、ピット内に津波による海水、雨水の流入があり約90m3ほど溜まっている。本日から1週間ほどかけてこの水を移送して撤去作業する。
[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオンはバルブ交換のため停止。今後、1ヶ月程度はキュリオンに関しては運用停止する。サリーに関しては引き続き高濃度汚染水処理を継続実施中。[その他]その他は大きな動きない。
■環境モニタリング・サンプリング
○松本:
本日は魚介類のサンプリング結果が入っているので連絡。 6月4日に実施した福島第一沖合10km付近での底引き網になる。(http://j.mp/LL47LE)1枚目の裏面、3行目から6月6日実施の太田川沖合1km地点。
2枚目表面が6月6日に実施した小高区沖合3km地点での刺し網サンプリング結果。これらに関しては1枚目の裏面になるが、下から3行目、太田川沖合1kmでのスズキのサンプリング結果がセシウム134/137合計値 670Bq/kgが今回の報告で最も高い。
3ページ目に4日にサンプリングした魚介類の写真を添付。6月中を目処にひと通りのサンプリング終えたいと思っているが、★先日伝えたように魚介類サンプリングに関しては7月以降も継続的に実施していく予定だ。
★これに関連して海底土の核種分析の結果(http://j.mp/LL4gPj)これまでHPにアップする形で公表しているが、4月分のサンプリングデータから海底土に関しては乾土の測定方法が変わっている。
# 昨年の統合会見からずっと指摘されてきてやっとですか。何ら問題ないといってきたのになんで今更、乾土にするのさ。
福島第一ではこれまで乾燥機が放射線物質の汚染により、使えない状況が続いていたので、緊急的な測定方法ということで湿土のままで測定を行なっていたが、この度、乾燥機の修理が終わり使えるようになったということから、
# 乾燥機の修理に1年。素晴らしい。
4月分から乾土による測定に切り替えている。オモテ面の表に沿岸部と福島第一の所に20km圏内ということで地点番号が書いてあるが、こちらに関しては魚介類のサンプリングとの関連性を調べるために、魚介類のサンプリングの場所と一致させた上で、
海底土の採取を行なっている。測定結果は表の通り。後ろにグラフ。これまで感度と湿度の即ていに関しては、この表で言うと右から二列目の所に乾土率があるが、乾土と湿土の重量比を比べたものであり、
★★これによる補正をすると湿土と乾土の比較ができるという事で考えていたが、併せて今回比較をした結果、概ね合っていると考えている。魚介類のサンプリング結果、海底土のサンプリング結果については以上だ。
PP資料を1部配布。南放水口での海水サンプリング結果。下半分2ぽつ。毎日実施しているサンプリング結果。(http://j.mp/McujMO)22日午前8時30分に採取したものに関してはセシウム134/137、全βは引き続きND。
上半分の説明を少しするが、4月5日にサンプリングした海水に関して、これまで全βを計っているが、このサンプル水に関してはSr-89/90 に関してもその後測定をしており、結果については5月31日に公表したところだ。
この表で言うと下の2列が当該箇所になる。この時、Sr-90 が 1.0E-2Bq/cm3で、5月31日に測定した際の全βに関しては検出限界未満ということで、もともと検出限界値が違ったので、そういった測定結果もありうるということで説明したが、
今回、念のため、全β、赤い枠で囲っている所の検出限界を10E-3Bq/cm3まで下げて測定を行った結果、2.0E-2Bq/cm3ということで確定したので、本日併せて伝える。全β、βの中でSr-90が内数に入っている確認が出来たことになる。
■柏崎刈羽原子力発電所 津波対策の実施状況
○松本:
もう一件。★柏崎関係で本日津波対策の実施状況についてプレスに説明したので東京の皆さまにも併せて資料を配布している。PP4枚もの資料になる。現在、柏崎刈羽原子力発電所では15メートルの津波が押し寄せてきた場合の総合的な浸水防止対策、
それから万一そういった津波により、全ての注水系や電源設備が無くなった場合の対応策ということで津波対策を実施している。1枚目下半分に概要を記載している。本日、防波堤の設置状況について説明させていただく。
ページを捲り1枚目裏面、PPスライド番号で説明させていただく。2ページに防潮堤の概要がある。敷地としては左側1~4号機側が敷地高さ5メートル。右側の5~7号機側が敷地高さ12mということなので、
それぞれ15mの高さにするように防潮堤を作るということで、左側はピンクのラインにあるように手喫緊コンクリート製の壁のタイプで高さ10m程度の防潮堤を作っていく。右側の茶色だが敷地高さが12mあるので、
プラス3m程のセメントを混ぜた土を盛るという盛土の形で防潮堤を作っている状況だ。3ページ目に防潮堤概要。断面図とCGによるイメージ図を付けさせて頂いた。実際の工事の状況は4枚目5枚目の所に荒浜川、大湊川、それぞれの建設工事の状況。
荒浜川、南側の方では10mの防潮堤を建設することで、こういった大掛かりの工事になっている。6~8ページ。こちらは万が一淡水が足りなくなるということに備えて発電所の敷地内に淡水貯水池と言うことで、
容量は2万m3の淡水を予め貯蔵することで、現在、貯蔵、貯水池を建設中だ。現在、8ページにあるとおり掘削工事がほぼ終わり、現在、仕様に耐えるよう工事を進めている段階だ。9ページから経由タンクの概要。万一外部電源が全てなくなり、
また、発電所に備えている非常用ディーゼル発電機も使えない状況の場合には、別置きしているガスタービン車で発電所に電気を送ることになるが、このガスタービン発電機車に関して、
いわゆる燃料をきちんと補給しないと発電ができなくなるということで、今回、地下経由タンクを設置している。容量としては5万Lのタンクを3基作ることで、これにより、長期間の発電所への経由補給なしに電源が供給される状況だ。
11ページ、12ページには津波対策の実施状況の概要ということで、現在の各号機での進捗状況を記載させて頂いた。本日、私からは以上だ。
■質疑
○NHK後藤:
今日、プレス発表(http://j.mp/LL5A4E)されていたが、公正取引委員会の方から4月からの大口電気料金値上げについて、独占禁止法には違反しないということだが、顧客に対する説明が不十分だということで、
○NHK後藤:
一方的に値上げを進めようとしたということで文書で注意をしたと言うことについて、改めてコメント等でも今後、客に対する十分な説明をしていくということだが、その辺、具体的にどのようなことをやっていくかも含めて改めて見解を聞かせてほしい。
○松本:
ハイ。公正取引委員会の方からは本日、今回のような自由化対象の電気料金値上げ等の取引条件を変更するに当たり、当該条件を提示した理由について、必要な情報を十分に解除した上で説明するなどして自由化対象の客向けの電力取引について、
独禁法違反となるような行為を行うことのないよう、注意するということで文章を受け取っている。私どもとしてはこれまで、ええ、こういった値上に関する説明が不十分だということに関しては事実として重く受け止めており、丁寧に客への対応、説明を継続していきたいと考えている。
○NHK後藤:
法令に注意を払いながら殉死していくという説明があったが、その辺、法令の順守で言うとどのようなことを社内として進めていく考えか?
○松本:
今回は注意を受けたということで、独占禁止法の違反を指摘されたものではないが。今後とも、こういった違反となるような行為を行う事のないように注意をうながされたと考えている。引き続き、注意事項にあるように情報の十分な開示に努めていきたいと思っている。
○NHK後藤:
客への説明が不十分という部分があったが、その辺は具体的な改善として考えている、今後、徹底して説明していくという説明はよくわかるが、具体的にどのような説明をすることで理解を得ていくという考えなのか?
○松本:
まあ、今回の件で言うと、自由化部門の料金値上げ説明の中で契約の手続きの条項や、そういったところが十分でなかったと考えているので、いわゆる私どもの契約に必要な手続きに関してはきちんと説明したいと思っている。
○東京新聞 福田:
柏崎刈羽のことで。貯水池の方だが、既に説明は色々しているかもしれないが、この貯水池は1号機から7号機まで全部を想定したものなのか?その場合だと2万とんだと難しいと思うが、通常の水、ポンプが使えなくなった時、どの程度の期間持つと想定して作られたものなのか教えてほしい。
○松本:
そうだなあ、あのう、まず、ええ、発電所の中にある淡水の、ええ、保有量、に関すると、まあ、元々、あの、プラントの中には各号機毎に約1万m3程度そもそも持っている。従って7プラントで7万トン程度ある。
屋外のタンク、純粋タンクとろ過水タンクということで、1万5千m3、今回新たに2万m3を増加することで本日、対欧を謳っているという状況だ。
今回、増量した2万トンの水だが、ええ、… 全交流電源を喪失ですですね。あの、… 採集品とシンクというか、海水に熱を逃がすことの設備が使えない状況を想定すると、その際の、まあ、残留熱から計算するとプラスアルファの7日分程度の保有水になる。
○東京新聞 福田:
ということは、全部の号機?
○松本:
ハイ。
# 2万m3 増加は1~7全号機に対して。7万m3 → 9万m3 電源復旧リミットが約5.5日から7日程度に伸びるってことね。2万トンも増えるぜ!としか説明しないのか。 (・∀・)
○松本:
あ、7日分といったが、一番保守的な条件というか、前剛気がそもそも7台が全出力で運転していて、使用済燃料プールも多少余裕があるが、満杯という、熱的に一番厳しい条件での評価ということになるので、実態としては、少し余裕があることになる。7日分。従って7日分を保有しつつ、7日以内に補給していくということが前提となる。
○ニコニコ七尾:
★本日の会見で枝野大臣が東電がテレビ会議映像を公開していないことに対して、納得していないと強い口調で発言された。
公開については国会事故調や、政府事故調の動きを見ながら検討していくと発言し、東電に対して公開を今後要請する考えをし示唆したが、所見をお願いする。
○松本:
ハイ。直接、枝野から公開に関する趣旨というか、要請等に関してはまだ聞いていないので、コメントは差し控えたいと思っている。
私どもとしては昨日も説明したとおり、今回のテレビ会議映像については元々社内資料の一つであるという位置づけと、まあ、プライバシーの観点から個人の顔とか、そういった物が特定される話し、それから今回の事故の検証という意味では、映像の他、社内のメモ、関係者のヒアリング等を通じて報告という形でまとめた次第だ。
○ニコニコ七尾:
★枝野大臣が具体的な公開させる方法として、規制機関が出来ても電気事業法の所管官庁として経産大臣には行政指導権があることを明言された。こうした行政指導権を劫思惟した要請に答える考えはあるのか?
○松本:
まだ具体的に、どういった法的手続き等で要請があるか、あるいは要求があるか分かりかねるので。法律に基づく指示であれば丁寧に対応させて頂ければと思う。
○ニコニコ七尾:
わかりました。ちなみに車内事故調査報告は公表されたが、翌日の朝刊では、朝日新聞、産経新聞、本日は毎日新聞においても事故一旦を担うテレビ会議映像を公開すべきだとの声が上がっているが、
この点は、要するに大手メディアも公開すべきだと声を上げている点に関しては東電としてどう評価されているのか。
○松本:
各社がどういうふうに論評されているかについては、私どもとしてのコメントはない。
# (東電 非公式コメント)事前リークして、すぐに記事が書けるようにしてやったのに。お前ら裏切りやがって。
○ニコニコ七尾:
産経新聞のこの中で、「現場の社員からも社内テレビ会議を公開して黒白はっきりさせたい。との声も上がっている」とある。言葉の表現は別としても、社内には公開すべき問超えもあるのか?
○松本:
社内として様々な声はあろうかと思うが、私どもとして現時点として会社として非公開を決定している。
○ニコニコ七尾:
それは承知している。今の発言は、決定とは関係なく、社内には公開すべきという声はあるという理解でいいか?
○松本:
産経新聞がどういう取材をしたか私は知らないが、個人の感想としてはそういうこともありうるかもしれない。
○ニコニコ七尾:
ありがとうございます。
○松本:
★★それから昨日、七尾さんが事故検証委員会の委員の謝礼について質問があったが、こちらに関しては委員会の開催の都度、謝礼を社会常識の範囲内でお支払いしているという状況だ。
○ニコニコ七尾:
要するに出席によって支払っているということ?
○松本:
ハイ。結構。
○ニコニコ七尾:
社会通念というのはいわゆる一般の大企業で支払っている金額に相当するという。桁が違ったりとか、オーダーが違うということではない、という理解でいいか?
○松本:
ハイ。私どもも他の企業がどういう支払いをしているかについては知らないが、極端にかけ離れた金額ではないと思う。
# 松本氏のいう「少し」とか「じゃっかん」は私の感覚からかけ離れていることのほうが多いし。地域利益独占の殿様企業のいう社会通念。一般常識。
○ニコニコ七尾:
ありがとうございました。
○寺澤:
質問が内容なので終了する。
~ 終了 18時24分(17時58分開始)