トラブル1件。バックホーのアームから油圧油漏れ。1~2L程度で回収、消防に連絡し確認済み。アレバの漏洩続報。水位計の故障によるオーバーフローによる漏洩とほぼ断定。破損による漏洩ではなかった模様。であればポンプ止めたら漏洩止まる納得。
アレバは高線量でお荷物感。確認作業をした作業員の被ばく線量は短時間でγ線1.33mSv、β線は0。作業員に被曝させてでも修理して使う気まんまん東電(木野さん質疑)
本日のメインは福島漁連にした2件の報告。3~5月で実施された20km圏内魚介類モニタリング結果を分布集計、グラフ化。魚介類の汚染、東電認識は低下傾向。6月までとしていた20km圏内の魚介類調査は調査を7月以降も実施するとのこと。
福島漁連関連2件目は、山(西)側から流れこむ地下水を12本の井戸を掘り汲み上げて分析をした上で海洋投棄する計画説明。地下水専用に新たに用意するタンクは1200トン9基。既に報告のあった建屋流入汚染水増加対策のあれ。
地下水を事前に組み上げ海へ捨てる計画について福島漁連からは批判的な意見はなかったとのこと。月に2回程度の頻度で実施している建屋地下滞留水の分析結果、3、4号機報告あり。10E+3Bq/cm3で地下水流入で若干薄まる。
○まとめ
○プラント
- 福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 111KB)
- ★除染装置からの水の漏えい(6月14日発生)に関する調査結果について(PDF 170KB)
- ★「原子炉建屋等への地下水流入に対する抜本的対策」の検討状況について(PDF 712KB)
○環境モニタリング・サンプリング結果
- ★福島第一 タービン建屋地下階 溜まり水の核種分析結果(PDF 8.07KB)
- 福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水貯槽への移送配管における漏水に関するサンプリング結果(PDF 10.9KB)
- ★福島第一原子力発電所20km圏内海域における魚介類の測定結果(PDF 257KB)
○その他
■福島第一の状況
○松本:
[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機までCS系、給水系つかって注水冷却中。
[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。3号機圧力容器下部温度、本日11時 53.0℃。注水量を増やした関係で引き続き若干ゆるやかに低下している状況。[使用済み燃料プール]1~4号機まで循環冷却継続実施中。
[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機、3号機から高温焼却炉建屋の移送は継続。2号機については一昨日16日15時12分から移送を行なっている。6号機タービン建屋から屋外仮設タンクへの移送は本日10~16時の間で実施。
[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオンとサリーは運転中。アレバ除染装置は先週漏洩が発生したが、原因等がほぼ判明したので別の資料で説明する。
[その他]2点連絡。下から2つ目。本日、★午前9時頃、1号機の取水口付近で土木工事に使用されているバックホーのアームの部分から油圧用の油が1~2リットル程漏れていることを確認。洩れた油に関しては一分地面に染み込んでいるが、できるだけ拭き取り等で回収した。
富岡消防署に連絡し、消防署の確認を受けている状況だ。一番下、★★5号機補記冷却海水系については、本日から6月28日までの約10日間に関して、ストレーナーの駆動部修理を行うために停止する。
ストレーナーというのはは海水中に含まれている藻やゴミ、回想のようなものをを取る装置。フィルターのようなものだ。そちらを修理するので海水系が停止する。
これに伴い使用済燃料プールに関しては、残留熱除去系を原子炉側と使用済燃料プール側と交互に切り替えながら冷却していく予定だ。★原子炉の温度は最高で60℃。使用済燃料プール側は最大で31℃程度になると考えている。
○アレバ水漏れ事故の続報
★★それではアレバの漏洩の件について説明する。(http://j.mp/M0aF8A)アレバの処理装置が置いてある平面図がある。こちらは先日示したとおり、赤いハッチングの部分が深さ1cmで漏洩した部分。
それから少し右側になるが、深さ0.5cmで漏洩した部分の図示だ。トータル約3m3ほど漏洩した状況だが、今回の調査の結果、左側に黄色い印をつけているが、廃液貯留タンクの上面、上蓋の所に漏洩の痕跡を確認した状況だ。
こちらに関しては黄色く塗った所の下に、廃液貯蔵タンクというのがあり、水の流れはこの廃液受けタンクから、廃液貯留タンクの方に流れていく状況だ。これまでの調査の結果、廃液貯留タンクの水位計が一時不良になり、その推移が瞬時的に低下した。
その結果、廃液貯留タンクから処理タンクの方に移送する出口弁が水位が下がったため絞られ、見かけ上、廃液貯留タンクから水が出ていかない状況になっている。
その状況が継続したので、この廃液貯留タンクから水があふれた状況である。なお、この廃液貯留タンクの水位計、健全性の調査を行った所、不具合があることが判明しているが、★具体的な修理の方法についてはまだ未定だ。
裏面に廃液貯留タンクの状況ということで、左側に貯留タンクの上弁の配管の接続状況が記載されている。拡大図が右側になるが、いわゆるDAF配水入口の所に関しては、こちらは配管を穴の中に差しこむような構造になっており、
約1cm程度の隙間がある。従ってこのタンクが満水になると、この隙間から中に入っている水があふれる構造だった。こちらの方は漏洩こんも確認したが、このDAF排水入口のところから漏れて、下の方にたれたのではないかと推定している。
本件に関しては以上だ。
○福島県漁連の組合長会議報告(地下水流入対策、海洋投棄)
続いて資料2つを説明する。PP資料と表の資料があるが、右肩に資料1、資料2と書いてある資料を確認するんだ。★★こちらは本日、福島県漁連の組合長会議があり、そこで現在私どもが取り組んでいる地下水流入対策と魚介類のサンプリング結果についてまとめたものがあるので、本日紹介したものである。
先ず、資料1PPのほうから説明するが、(http://j.mp/M0aTN1)①地下水バイパスの検討状況と ②サブドレン浄化試験の進捗状況という2つの点を報告させて頂いている。
地下水バイパスに関しては、以前、説明しているが1枚目裏面上側のコンセプトと書いてあるのを見るんだ(スライド2)現状は山側から海側、方角でいうと西側から東側に地下水が流れており、
こちらが原子炉建屋、タービン建屋に流入することで高濃度汚染水になると考えている。従ってこの建屋の手前の所で井戸を掘り、ここで汚染水となる前に水を抜いて、地下水の建屋流入量を減少させるということを現在計画している。
おおよその概要については以前報告したとおりだが、それ以外の部分を中心に報告するが、スライド3を見るんだ。★現在、詳細な設計等を進めているので、下から2番目になるが、地下水バイパスを実際に稼働させるのは、大体本年々の9月中旬頃という事で
# 山側の遮水壁はお金がかかるので作りまてん。
現在、工事の方を進めている。スライド4(http://j.mp/M0aTN1)を見るんだ。緯度を掘る箇所については以前、14箇所と言ったが、現在設計を進めると12ヶ所ということで少し掘る緯度の本数を変更させて頂いた。
また、この地下水に関しては海洋に放出することを考えているが、★念のため一旦タンクに駐留して水質を確認した上で放出したいと考えており、スライド5に示す通り、Aタンク、Bタンク、Cタンクの3種類のタンクを用意して、
★3日周期で測定と放出を順繰りに繰り返しながら海への放出を行なって行きたいと考えている。タンクに関しては★大体1,200m3のタンクを9基建設する予定だ。6,7ページ。現在分析を進めているが、今回、掘る地下水に関しては、
セシウム134/137に関しては、現在検出限界値1Bq/Lに対して検出限界未満という状況だ。これに関しては7ページにあるように周辺の河川水のデータとほぼ同程度と見ている。また、3種類の井戸、A,B,C を掘っているが、
★★B地点の所で低濃度のトリチウムが見つかっているので、この検討については評価しているが、今回、事故が起こった際に汚染水がこの井戸を掘る、あるいは工事をしている所、あるいはサンプリングの際に混入したものではないかと考えているが、
引き続き調査をしていきたいと思っている。それから8ページからサブドレン水の浄化試験の進捗状況だ。浄化試験そのものは8ページにあるとおり、一旦、サブドレンピット内の水を抜いて、再度入ってくる水を分析していこうということと、
もう一つは5,6号機側で実施したサブドレンそのものの洗浄を行い、綺麗になるかという確認をしたものだ。結果については12,13ページを見ると、グラフ等、各1号機から5,6号機の状況を記載しているが、
まあ、試験を行うにつれ、放射性物質の濃度は提言できている状況だ。また、5,6号機側に関してはほぼ、1Bq/L程度まで下げられれる見通しを立てている。14ページ、15ページに1~4号機、5,6号機側のサブドレン浄化試験状況を記載している。
5,6号機側はほぼ見通しがたった状況だが、1~4号機側は引き続き、この上下試験を続けていきたいと思っている。
続いてもう一つの資料2を見るんだ。(http://j.mp/M0aURh)★★こちらは「福島第一原子力発電所20km圏内海域における魚介類の測定結果」先週話した5月30日分も含めて3月~5月まで測定している魚介類のサンプリング結果をまとめたものである。
左側の表の中に赤い線があるが、ここから上が国が示しているセシウム134/137の合計値、100Bq/kgを超えたものということで、それより下のものが 100Bq/kg未満という状況だ。少しまだばらつきがあるが、
○福島県漁連の組合長会議報告(魚介類サンプリング集計結果)
最終ページを見るんだ。こちらは主に6種類の魚介類に関して20km圏外のものも含めて評価したというか、グラフ化したものだ。発電所に近いほうが線量というか、含有量が多い状況ではあるが、全体としては低下傾向にあるのではないかと見ている。
★2ページは3月29日~5月30日までに採取された魚介類の一覧表、それから青い文字の魚は100Bq/kgの魚の例だ。魚介類サンプリング位置は3ページに地図として書いているが、
この魚介類サンプリングについては、先ず、3月~6月までで一旦評価を取りまとめて、分析するということにしているが、★★引き続き7月以降も採取と分析を続けていきたいと思っている。
その際、この地図でいうと刺し網の8と書いてある福島第一と福島第二の丁度真ん中ぐらいにあるが、8番を追加して魚介類のサンプリングを行なって行きたい。
本件については以上だ。最後になるが、放射性物質の分析結果が2点出ているので報告する。★先ずA4縦の表形式(http://j.mp/M0aNVC)こちらは定期的に実施しているタービン建屋地下の溜り水の核種分析結果。
セシウム134/137がそれぞれ10E+4Bq/cm3、4号機側は3号機からの回り込みなので一桁小さく10E+3Bq/cm3程度のセシウム134/137が見つかっている状況だ。地下水流入がある関係で若干ながら薄まっていると考えている。
最後になるが、A4横資料(http://j.mp/M0aGJQ)こちらは毎日実施している南放水口での海水サンプリング結果だ。こちらはセシウム134/137、全βは検出限界未満が続いている状況だ。
本日、私からは以上となる。
■質疑
○東京新聞 志村:
先ほどの井戸を掘る本数だが、14から12本に減らす理由は?
○松本:
工事の施工性や組み上げた際の地下水位のシミュレーション等を実施しているが、12本でも同等の効果があると考えている。
○東京新聞 志村:
一つに尽きどれぐらい組み上げる能力があるのか?
○松本:
1点あたりのポンプの組み上げは… ちょっと確認させてくれ。
○NHK花田:
地下バイパスの関係だが、スケジュール案を見ると順次進んでいくのかと書かれており、先ほどの話では本格稼働が9月という話があった。このスケジュール案でみるとそれ以降も工事が進んでいる感じになっているが。これは出来た所から順次行なっていくと捉えればよいか?(http://j.mp/M0aTN1)
○松本:
ハイケッコウ。
○NHK花田:
★大体どれぐらいまでできたら?これは水質検査がやる準備ができたら稼働を順次していく?
○松本:
今後、本日も漁業組合に説明したが、こういった取り組みを説明しつつ、井戸の工事は並行して進める。井戸を掘って水質確認が出来た所から作業は順次開始していきたいと思ってる。
○NHK花田:
★それに対しての理解というか、放出ということになると思うが、それにはどのような反応だったのか?
○松本:
★本日の説明の中では特に否定的な意見は来ていないと聞いている。実際の地下水組み上げにあたっては何回も繰り返し説明していきたい。
○NHK花田:
4号機の試験的な燃料取り出しは来月7月ということだが、詳細な日程は?
○松本:
まだだ。4号機5階で作業との干渉調整があるので、移行期間の調整をした上で具体的なラフタークレーンを釣り上げる時期や実際に新燃料を引き上げ時期を決めたいと思っている。
○NHK花田:
例えば上・中・下旬でわけるとどれぐらいに?
○松本:
まだ具体的な日程まで詰めていないが、中旬頃ではないかと思っている。
○日経かわなか:
再度確認したいが、除染装置からの漏洩について。どのような経緯で漏洩したのか説明してほしい。
○松本:
(お絵かきタイム18:22~)基本的なタンク構造は処理する水がこれで言うと廃液受けタンクから入ってきて、貯留タンクに一旦貯蔵され流量調節弁を経由して隣のタンクに移す制御をしている。
この水位計と流量調節弁は連動しており、水位が高くなれば吐き出し流量を減らす、水位が低くなれば水位を一定に保つために流量を絞る自動制御をやっている。
今回、この水位計が故障したようであり、突然、この水位計の指示がほぼ瞬間的にダウンスケールした状況だ。そうなるとこの制御としては水位が下がったので流量調節弁を閉める方向に動いている。
そうすると実際に水は下がった訳ではなく、水はどんどん入ってきているので、その結果、配管継ぎ手、隙間から溢れた状況が今回の原因だ。
○ニコニコ七尾:
本日9時に発生した1号機付近の油の漏洩について。消防による確認の結果、危険物姿勢つからの漏洩ではないと判断とあるが、判断された理由は?
○松本:
バックフォーという建設機械の油圧制御装置からの漏洩という事で。いわゆるがそりスタンドや私どもで言うとタービン建屋の中に大量の危険物を保管、使用している箇所は危険物取扱施設という事になっており、そこの中での漏洩という意味では消防上の規制が掛かっている状況だ。
○ニコニコ七尾:
現場確認に消防は立ち合ったのか?
○松本:
10時40分頃に富岡消防署に連絡し、消防署の法が現場確認をしている。
○ニコニコ七尾:
わかりました。地下水バイパス検討状況の5ページ目だが、地下水の念のため水質確認を行った上で、そういう事か?
○松本:
ハイ。こちらに課しては現在、6ページにあるような事前の水質分析などを進めているが、いわゆる連続して放出と言うよりも、一旦貯留槽に貯めて分析をしながら確認が終れば3日交替で放出していくことを考えている。
○ニコニコ七尾:
★この中で先程説明のあったトリチウムの検出についてだが、これの詳細はどれぐらいでわかるのか?トリチウムが検出された原因は。
○松本:
6ページの資料(http://j.mp/M0aTN1)で言うと、A点、C点の所では検出限界未満だったが、B点だけで見つかっているので、井戸を掘った際か、サンプリングをする際に周りの環境の影響を拾ったと見ている。従って少し継続的にサンプリングを続けて傾向をみたいと思っている。
# 井戸から検出されたと報告した後、井戸からの検出ではなかったと検出を否定したあれ?
○ニコニコ七尾:
5ページ目に関係者の合意を得るものとあるが、これは計画にあった各関係省庁や漁業関係者、そういうことか?
○松本:
そうだ。一番は福島の漁業関係者ではないかと思うが。そこに定期的に説明できればと思っている。
○読売前村:
除線装置から水の漏洩について。今回漏れたのは廃液貯留タンクの上の所から漏れたという事でいいか?
○松本:
はいけっこう。
○読売前村:
元々繋がっているのは廃液受けタンクのほうが繋がっていて、ということでいいか?
○松本:
えっと…先週話した際にこの資料を配ったが、もう一つDAFという加圧浮上分離装置というのが間になる。ポンプはここと廃液受けタンクと廃液貯留タンクにある。ここは吸い上げて送り出す状況になる。
今回はこの廃液貯留タンクの方の出口側の流量調節弁が絞られたので、ある一定の廃液受けタンクの方からの水野流入がその後継続したために溢れたと考えている。
○読売前村:
先程の資料の裏面の廃液貯留タンクの状況に下に正方形の升の図が出ている。(http://j.mp/M0aF8A)この四角の部分全体が廃液貯留タンクの上面という言う認識でよいか?
○松本:
それでけっこう。左側に写真があるが、いわゆる鉄板にこういったリブで補強してある構造で、それを右側の絵では模擬したという状況だ。
○読売前村:
ありがとうございます。
○フリー木野:
アレバの漏れた原因だが、保安院の方では水位計の故障という説明があったが、原因としてはそれでよいか?
○松本:
ハイ。私どももアレバの廃液貯留タンクの水位計の故障と考えている。故障の正確な状況はまだわかっていないが、故障診断装置から言うとコミュニケーションエラーというような名称があるが、その状況の中については今後確認したいと思っている。
○フリー木野:
水位計はこの写真ではちょっとよく分らない。どういう状況で付いていて、簡単に交換は出来るものか?
○松本:
いわゆる天板から差し込むような形での水位計であるが、こちらに関しては線量がなければ交換そのものは出来るが、線量が高いエリアなので、交換作業においても十分準備した上で実施したいと思っている。
○フリー木野:
★今日の作業の作業員人数、作業時間、被ばく量をお願いする。
○松本:
当社社員3名で実施。作業時間は5月15日 15時~17時の間で実施。最大被ばく線量はγ線で1.33mSv 、β線はゼロだった。
○フリー木野:
3人の方全員線量はいくつだったか?
○松本:
最大線量だけ確認しているので、残り2名については確認させてくれ。
○フリー木野:
作業時間は3時か5時ということだが、そのうち建屋の中で作業していた時間は?
○松本:
ごく短時間と聞いている。実際の建屋、あるいはどういった場所については確認する。
○フリー木野:
★ごく短時間でということで短時間作業で1.33mSv被ばくというのは、今後、交換作業は可能なものなのか?
○松本:
決して低いわけではないので、相当な被ばく低減対策を講じた上で実施したいと思っている。
○フリー木野:
ここでの被ばく低減対策は状況を見ると簡単に遮蔽や鉄板敷いたりする事が出来る状況には見えないが、何か具体的な手立ては考えられるのか?
○松本:
モックアップ等で実際には他のエリアで交換のリハーサル等を繰り返し、実施することは対策として考えられる。
# 結局、作業員の負担であって根本的な対策ではないでしょ。それ。
○フリー木野:
先日も伺ったが元々アレバ事態はバックアップで使っていたということだが、夏に向けて流入量が増えた場合のバックアップがこれでなくなった状況になると思うが。
★「例えば今後、補修なり修理なりが出来るのか出来ないのかわからない中で、アレバをバックアップとしての考え方から除外するというのは検討されるのか?
○松本:
今のところアレバをもう使わない判断はしていない。夏に向けて地下水の流入が増える可能性があるが、現在、サリーの方も大体75%程度の稼働率なので、100%までまだ25%ほど余力を持っている状況だ。
また、キュリオンも使える状況になっているので、日量の処理量で言うと、1200+1200で2400m3/h程度(の処理量)は持っている状況だ。従ってアレバが無くても大丈夫という状況だが、アレバの更なるバックアップ体制を引いておくというコトコトで、修理する必要を考えている。
○フリー木野:
今の話しだと、当面はなくても大丈夫という状況の中、被ばくの状況が確実な中、修理をしなければいけない理由、修理しておかないといけない理由は何かあるのか?
○松本:
イエ。従って今日明日に使わないといけない程、逼迫している状況ではないので、被ばく低減対策や作業準備や必要な対策をきちんと取った上で修理に入れればと考えている。
○フリー木野:
例えば今後、長期的に見た場合、バックアップとして使うのであれば、アレバよりも、例えばキュリオンなりサリーなりを増設した方がより確実ではないか、とも見えるが。そう言う中でこのアレバをバックアップ機器に含めるメリットは何かあるのか?
○松本:
せっかく使える設備なので、使用可能な状態にしておくというのがメリットとしてあろうかと思う。サリーなりキュリオンなり新たに増設するにしても、それなりの作業量。被爆量が発生するので、そういった所を勘案しながら考えて行きたいと思っている。
○朝日こん:
地下水のバイパス検討状況について。地下水バイパスを一番始めに検討を始めたのは、当所何時だったのか?
○松本:
んん??検討着手したのはアイデア等も踏まえるとかなり前だったと思うが。やはり現実問題として出来るかという話しも含めると確認させて欲しい。こういう事を考えたらいいんでないの?と言うところは、昨年12月に3つの取り組みで説明した中に地下水の流入対策を抜本的に大なわないといけないことを話しているが、それ以降という事ではある。
○朝日こん:
一応、9月頃には本格的にという事だと思うが、実際に井戸を12個にすると決めたのは今日の時点で?
○松本:
そうだな。実際にはもう少し早い段階で12本という話が出来たと思うが、本日、皆様に話したところだ。ただ、こちらも12本決定と言うよりも、今のところ12本で設計を進めている状況なので、更に掘った方がいいという結論が出れば増やす可能性もあるし、少なくてもいいという検討の進め方はある。
○朝日こん:
先程の質問でもあったが、1本辺りの能力はまだわからない?
○松本:
すいません。1本当たり1分間で0.5m3なので、1時間に直すと30m3/h…、もう一家確認させてくれ。
○東京新聞 志村:
先程12本にした経緯で工事の施工性について考えた結果といったが、具体的にあまり近接して作ると地盤が弱くなるとか、どういう理由からなのか?
○松本:
★★そう言う意味では井戸の本数で一番考慮しないといけないのは、★目標としている建屋側の水位の低下量だ。2ページ(http://j.mp/M0aTN1)の所に絵があるが…(お絵かきタイム 18:38~)現在こういった形で地下水があるが、この井戸を掘ることにより、こういった形で地下水を下げようと思っている。
したがって建屋側である程度地下水位を下げられれば、建屋に侵入する水の流入量が減るだろうという事で、12本でも14本でもどうていどのこうかがあるということであれば、井戸の本数を減らした方が作業量低減になるのでいいだろうと判断した次第だ。
○東京新聞 志村:
コスト的にかなり差がある?
○松本:
そうですな。1本当たりという理解で言うと14分の12という事にはなる。
○東京新聞 志村:
ポンプだが井戸一つ当たりにポンプ一つという考え方でいいか?
○松本:
結構だ。
○東京新聞 志村:
そのポンプが今の処理装置にあるようなトラックに積んだような形のポンプになるのか?
○松本:
基本的には水中ポンプなので、設置方法は多分、上からつるすというか、そう言った形の設置になると思う。
○東京新聞 志村:
電源は既設の線から引っぱってくる?
○松本:
ハイソウデス。
○東京新聞 志村:
タンクだが、新設するこの地下水バイパスのタンクは、処理水を入れるタンクと一緒にしないというか、この水と処理水のタンクは全く別の運用と考えていいか?
○松本:
ハイケッコウ。4ページ(http://j.mp/M0aTN1)に赤い縦線でハッチングしたところがあるが、ここに1200トンのタンクを9基設置する予定だ。
○東京新聞 志村:
スライド13だが、3号機でサブドレンピットの雰囲気線量が高く、今回試験の対象外としたという事は、まだ試験としてやってないという事だよな?
○松本:
ハイケッコウ。
○東京新聞 志村:
地下水のくみ上げとこのサブドレンの浄化はリンクしているものだと思うが、★要は地下水をサブドレンに水が残ったまま下げると、サブドレンに残っている放射性物質が逆流する可能性があるじゃないですか。
つまり、この3号機のサブドレンピットの浄化を済ませてからじゃないと、地下水の揚水、運用できないという事?
○松本:
いや。3号機のサブドレンピットが出来てないのは、作業をするための周辺環境が適していないという事でじっしていないが、水質そのものは4号とほぼ同程度と考えている。従って水が汚いというわけではない。
★後、今回のサブドレンにしろ、地下水バイパスにしろ、目標は建屋への侵入量を如何に下げるかという事で、地下水の水位を下げたいと思っている。サブドレンが建屋に近い分、建屋に侵入する地下水を側で下げられるし、
★地下水バイパスの方は、こういった少し汚れている箇所もあるので、作業はなかなか着手できないという事で、遠いところからその辺を狙ってみたいという事で考えている方法だ。
○東京新聞 志村:
こういった地下水レベルを下げる運用は、地下水のレベルが増える夏、台風が来る前にやっておいたほうが良かったと思うが、9月というのは大丈夫なのか?
○松本:
実際に派台風シーズン、あるいはその前の梅雨時があるが、こういった水質分析や実際に派それぞれ作業の設計、
○東京新聞 志村:
タンクを作ることもしているので、この程度作業に時間を要してしまったという状況だ。わかりました。
○ニコニコ七尾:
12個というのはどういった感覚で設置する形?どこから掘っていく?同時?
○松本:
ほぼ等間隔に掘るが、この4ページの絵で言うと、途中道が切り通しになっている所がある。そこは掘る予定はない。道になるので。
○ニコニコ七尾:
そこはほぼ等間隔?何メートルぐらいに?
○松本:
確認させて欲しい。
○ニコニコ七尾:
視聴者質問。以前、夏に向けての作業員人材確保の人数は間に合っているのか?余裕を持っているのか?
○松本:
余裕がある戸いう事かどうかはわからないが、現在、1日辺り3000人程度の方々が働いている。夏場に向けて足りないという事は聞いていない。
○ニコニコ七尾:
わかりました。土日の作業が少ないというのは幹部の方の休みもあるし、中期的ステップに移行してからという事があると思うが、それ以外に作業員の不足によってローテーションで廻して土日も作業出来るかというのはなかなか厳しいので土日は作業をさせているとか、そう言った理由はあるのか?
○松本:
イエ。特に現在の所、7日間ぶっ通しで工事を進めないといけないほど、切迫した状況ではないので、通常の建設業と同様、日曜日を休みにしている事になる。
○ニコニコ七尾:
事故とは関係ない形での通常の運用と言う事で良いか?
○松本:
ハイソウデス。
○ニコニコ七尾:
社内事故調の最終報告だが、報道等によると今週にもという事だが、だいたい報告をされる予定の目処は付いているか?
○松本:
最終的なとりまとめ、更に最終段階に来ているので、公表できると思うし、公表日時が決まったら事前に知らせる。
○ニコニコ七尾:
大体今週ぐらいを目処に考えて良いか?
○松本:
そうだな。今のところ、まだ、日時は未定だが、近々出来ると思う。
○ニコニコ七尾:
わかった。
# 会見2時間前にならないと決まりません。(・∀・)
○NHK後藤:
全開、2号機、3号機で水位を測定する作業を色々していたが、その辺の今後の作業予定は?後、台風が近づいている竿の辺の作業の影響は?こういうことは台風にかけてやめようというところがあればお聞きしたいと思う。
○松本:
水位という意味では格納容器というかトーラス室の水位測定の話だと思うが、今のところ、まだ具体的な各号機の地下一階をどう調べていくかという新しい計画は今のところ無い。台風対策だが、明後日には本州を横断するということで、
★明日は台風対策の工事を実施することを考えている。いわゆる固縛とか海周り、屋外施設のロープでの固縛がちゃんとできているとか、再度固縛を確認するとか、ビニール養生等が飛んで行かないかということをやる。
大型のクレーン等については、事前に倒せるものは倒しておいて、アームをたたんでおいて、強風で倒れない作業を明日する予定だ。
○テレ朝松井:
別件だが今日発表になっているオーストラリアのウィートストーンLNGプロジェクトからのLNG購入(http://j.mp/MIvZe3)で、これが最短で2017年からとなっている。
そうすると来年以降、以前発表になっているのも平成9年からということだから、来年以降のLNGの大幅な調達というのはどういうことになっているのか?
○松本:
現在のLNG調達は至近、ここ1,2年程度に関しては長期契約で調達する部分と、スポットで調達する分で賄う予定にしている、先日カタール、本日のウィートストーンも上流の権益をきちんと確保し、長期的な供給を確保したいと思っている。
○テレ朝松井:
そうすると今回発表になっているのも5年後だが、今行った確認になるが、長期のものはこれが最新ということになるのか?
○松本:
長期というか、なんというか、実際の調達が2016年から始まるというのは、これが最新。
○テレ朝松井:
それで足りるのかという素朴な疑問だが。
○松本:
そうだな。この辺りは2016年末で話しているが、当然、その時の電源構成の状況等によっても変わってくるので、そういう意味ではLNGに関しては比較的手厚く調達を進めていきたいと思っている。具体的にそれで足りるかについてはまだ4年先なので、引き続き電源構成を見ながら判断していくことになる。
○テレ朝松井:
はいわかりました。
○ファクタ宮嶋:
新旧交代のカウントダウンだと思うが。既に役員室というのか、執行役の大部屋化という話も出ていたが、そういうことを踏まえても27日の前にそう言う模様替えや新旧交代の準備が進んでいると聞いている。それでよいか?
まだ27日にならないと何も動かないということではなくて、既に新旧で話をして、徐々に27日以降の体制が整いつつあるということで良いか?それから先程の社内事故調だが、これは私どものような小さな出版社でいうと、
やはり前日に通告して頂けないか?これはやはりお願いであり、お願いしたいと思う。もう一つは今回の新旧交代は歴史的な意味もあるが、27日の株主総会後、恐らく、下河辺さん含め、官邸やいろんなところへ、あるいは福島にも行くと思うが、
# 未だかつて重要会見が前日に行われると連絡があったことはない。いつも直前。数時間前。不思議な事に記者クラブで何時も満席。ひゃっほーい。特に日経新聞社様。
普通とは違うと思うが、株式総会後の会見、そういうものはなにか用意されているか?28日でも29日でもいいが。その辺のセレモニーも含めて分かる範囲でどいういうことになってんのか話して頂けないか?
○松本:
新旧役員の体制や引き継ぎ、今度新しく出来る経営改革本部の状況等についても27、28日から仕事が出来るように準備を進めているところだ。最終報告書の公表時期に関してはできるだけ早く決定次第、皆さまにお伝えしたいと思っている。
前日に、という話だったが、できるだけ努力したいと思う。新役員による会見設定だが、こちらはまだ未定だ。できるだけ新しいたせいになったということで、早めにそういった状況の説明が出来ればと考えている。
○ファクタ宮嶋:
要するに27日、28日以降はある種の新体制、どんどんやれる体制をもう準備しているということは、模様替えも含めて進んでいるということでいいんだよね?もう一つは27日の株主総会はプレスに対してビデオでも公開するんでしたっけ?しないんでしたっけ?
○寺澤:
模様替えについては、今工事をしているので、27日までにきっかり間に合うかどうかについてはちょっと確認させてくれ。何れにしても全体の経営改革本部の方が執務室に入る場合は、他のものも動いたりするものもあるので、
何れにしてもなるべく早くそういう体制が整うように今やっているということでご理解いただきたい。それから株主総会だが、ビデオについてはこちらから提供は特にしていないが、冒頭、皆さまの方で取材頂く。
開会から監査報告終了までの約30分に限り、プレスルーム内でのテレビモニタを撮影頂くことは出来るということで、本日、皆さまにお知らせ申し上げている。もし、その辺のペーパーが必要であればいってもらえればお渡しする。宜しいか?
○フリー木野:
このバイパスだが、中長期的対策会議等では、この話は出てきていない?
○松本:
既に4月の段階から話ししている。
○フリー木野:
わかりました。1号機のカバーだが、今の状態だと建屋作業灯もしにくいと思うので、カバーを外してなにか違う作業をする予定はあるか?
○松本:
いまんとこありません。将来的に資料済み燃料の取り出しや損傷燃料の取り出しに向けては今のカバーではなく新しく、まあ、カバーというか覆いを付ける必要はあろうかと思っている。
○フリー木野:
わかりました。先ほどの株主総会の取材確認だが、これは内容自体は撮影以外の傍聴は去年のようなじょ、
○寺澤:
プレスルームの中で。
○フリー木野:
全部?最初から最後まで?
○寺澤:
はい。全部見ていただく。
○フリー木野:
撮影自体は後半の部分はできない理由は?
○寺澤:
これはあくまでも株主の総会なので冒頭に限り撮影していただくことで理解して頂きたい。
○フリー木野:
従来は当然そうだというのはわかるが、今後、7月以降、一連の払込で過半数の株式を国が保有することになれば、勿論、27日の株主総会ではそうではないが、
今後の状況が決まっている以上は 株主は広く国民ではないかと思うが。そうすると情報の公開もある程度必要ではないかと思うが。
○寺澤:
株主との総会なので、今後についても基本的に公開は考えていない。
# 今後もかよ。(´・ω・`)
○フリー木野:
国が過半数を株を所有することに関しては、国は株式ではないのか?国は広い意味では国民だと思うが。これは株主ではないということか?
○松本:
株主に関しては、来年以降、どういう株主になるかは決まってないので、現時点で次回の株主総会に関しては冒頭の撮影のみで膨脹可能ということで考えている。
○フリー木野:
わかりました。先日、埼玉で開催された値上げに関する公聴会だが、その中で高津乗務が年収を聞かれた際に、個人的なことなので答えられないという話があったようだが、社長、会長は無報酬ということが発表されているが、それ以外の取締役に関しての個別の年収は発表されないのか?
○松本:
ハイ。取締役の報酬に関しては、有価証券取引報告書等で全体額という形で公表している。
○フリー木野:
有価証券取引報告書ではなくて、個別の方、それぞれ金額が違うと思うが、これは公表は考えられないのか?
○松本:
プライバシーの観点から今のところ公表は考えてない。
○フリー木野:
これは例えば国の方の行政庁であれば、責任者、上の報酬は報告されているし、外郭期間でも一定以上のクラスの所は、個別年収が発表されている。御社においては7月以降、先程も言ったが過半数が国が取得する中、公表するのが当然の義務ではないかと思うが。
○松本:
ハイ。今後、新しい経営陣による報酬に関しては、今後、報酬委員会等で議論されると思っているが、その中の決定次第だと考えている。
○フリー木野:
わかりました。先日、お願いしていたが、テレビ会議のデータ公開の件だが、★コレを公開しないと決定された経緯は精査して説明していただくようにお願いしていた。それに関しては検討されるということだったが。それ以降、如何か?
○松本:
今のところ会社としての決定ということで回答させていただく。
# 回答したのでこれで検討は終わり。
○フリー木野:
そうするとコレが公表されない理由と説明は頂けないということか?
○松本:
ハイ。現在のところ、私どもとしてはテレビ会議の映像等の録画部分に関しては公表しない決定は会社としての決定だ。
# 東電広報の「検討する」は、相手の引っ込みつかない時の取り敢えずのその場しのぎ。
○フリー木野:
それで現状の税金が投入されている中での説明義務を果たされていると考えてそうした決定をしていると思うが。そう考えたのはどちらの部署の誰か?
○松本:
私どもとしてはテレビ会議システムの映像を公開しないことに関しては会社としての決定だ。
○フリー木野:
その答えは極めて無責任だとは考えないか?
○松本:
アノウ、私どもとしては会社としての決定なので、そのように伝えている。
○フリー木野:
また今度。
○寺澤:
明日の作業予定。明日、2号機使用済燃料プールにヒドラジンを注入する予定。建屋内除染技術開発に向けた現場調査だが、2号機で有離性表面汚染調査、固着性表面調査を昨日17日を持って調査を終了。
6月19日、明日から浸透汚染調査を実施する予定だ。3号機原子炉建屋内において、ロボットによる線源調査を実施している。
これは11日~15日までであり、こちらも終了している。今後、調査データについて取りまとめていく予定だ。以上が作業予定。それでは…
○松本:
質問のあった地下水バイパスのポンプ容量だが、1台あたり1分間で0.5m3、毎時でいうと30m3である。従って12本×24時間でいうと1日あたりだと最大頑張ると8640m3の排水量がある。以上だ。
○寺澤:
以上で終了する。
~ 終了 19時1分