2012年6月29日金曜日

東電会見 2012.6.29(金)18:00 ~ 月に一度の作業員被爆管理状況 厚労省報告。2号機圧力抑制室 三角コーナー×4滞留水のサンプリング結果ほか

東電会見 2012.6.29(金)18:00 ~

トラブル報告なし。海側遮水壁工事で明日から矢板を打ち込むために地盤掘削作業に。海側遮水壁2年後の竣工予定に変更ない。プラントメインは昨日の2号機4隅のトーラス室三角コーナーの滞留水分析結果報告。

4コーナーとも10E+4Bq/cm3レベルで大きなばらつきなく、昨日発表の温度、水位を加味しても漏洩箇所の推定に至る情報は得られなかった結論。小高区沖合15km地点と請戸川沖合18km地点の2地点の魚介類のサンプリング結果報告あり。

最大は請戸川沖合18km付近採取のマコガレイ2匹の身の部分のみの平均値。セシウム134/137合計 135Bq/kg。報告は2件。厚労省に月1度提出の福島第一作業者の被ばく線量評価報告。5月従事最大外部被ばく線量は16.85mSv。

最大外部被ばくは協力企業作業員で3号機原子炉建屋の瓦礫撤去作業に従事。5月の平均は東電社員 0.59mSv、協力企業は1.29mSvだった。(まだHPに資料ないので確認できない)

経過措置適用者(250mSv)は4月30日で法的な適用期限が終了したため今回の報告から削除したとのこと。報告2件目は保安院さまに外部電源の信頼性確保(開閉所、変圧器)の耐震性評価指示文書に対する報告(福島第二、柏崎刈羽)

(開閉所、変圧器の)入力地震動の算定が完了した旨の報告であり耐震性評価は今後。平成24年12月に耐震性評価を終了する予定。(工程チャートあり)入力地震動の算定妥当評価は近い内に保安院からあると思われ。

2号機取水口付近海水濃度上昇。【質疑】株主代表訴訟テレビ会議システム記録証拠保全申請関連が中心。ビデオ公開、中身の確認すらしていない、旧態依然の新生東電の広報に対する手痛い注文が多数。フリーランスゼロで現場視察の話題もなし。(´・ω・`)

○プラント

○環境モニタリング・サンプリング

○報告

○その他



■福島第一の状況

○松本:
6月29日夕刻の会見を始める

[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機までCS系、給水系つかって注水冷却中。

[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。

[使用済み燃料プール]1~4号機まで循環冷却継続実施中。2号機に関しては循環冷却を昨日から再開。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2,3号機から雑固体廃棄物減容処理建屋への移送は継続実施中。6号機タービン建屋溜り水は屋外仮設タンクへの移送は本日10時~16時の間で実施。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオンは引き続き運用停止中。サリーは高濃度汚染水処理実施中。アレバは停止中。

[その他]主な作業の状況。一番下、5号機の補機冷却海水系のところについては本日までの予定でストレーナー駆動部の修理を行なっているが、まだ作業が完了した報告が来ていない。来週月曜日に伝えられると思っている。

2点ほど作業関係で連絡。★海側遮水壁設置工事に関しては今年4月25日より本格着工しているが、本日から鋼管矢板の打設に先立ち、先行掘削を行なっている。こちらに関しては今後、秋ごろから鋼管矢板の打設を行うが、その打設をしやすくするように

予めボーリング装置のようなもので地盤をや和楽するというか、まあ、もみ、もみほぐす、というふうに作業を実施していく。先行掘削に関しては来年の秋頃の予定で作業を実施していく。なお、工程に関しては以前4月に伝えた通り、大きな変更はない。

# モミ モミほぐす (゚A゚;)

2年先の平成6年夏ごろの竣工を目指して作業を進めていく。2件目。★かなり古い話で恐縮だが、昨年10月24日に野鳥の森で発見された4号機の集変圧器の絶縁油を貯めておいたタンクの防油堤から水が溢れた件があったが、

その後、湖の水を順次抜き取り作業を行なっている。今回、関内にあるタンクの底部にある油面計の下部シール部から漏れていることが確認できたので改めて連絡する。漏れた水は約904m3あり、こちらは専用タンクに保管してある状況。

作業関係は以上。


■2号機原子炉建屋地下一階の滞留水のサンプリング結果

★昨日実施した2号機原子炉建屋地下一階の滞留水のサンプリング結果が出ているので見るんだ。http://j.mp/N1eckl 北東、北西、南東、南西の各三角コーナーで滞留水をサンプリングして、主に主要三核種を測定している。


表を見て分かる通り、ヨウ素131に関してはND.セシウム134/137に関してはそれぞれ 10E+4Bq/cm3程度のセシウムが見つかっている。なお、こちらは先行して実施した4月20日の北西コーナーのサンプリングデータ、

6月6日に実施したトーラス室のサンプリングデータに大きな差がないことから、まあ、原子炉へ注入した水が漏れて三角コーナーに到達しているものと推定。また、なにか各コーナーごとに偏りがあるという状況ではなかった。

★★併せて塩素濃度に関しても調べているが、それぞれ50ppm ということで、海水が津波の際に流入したためと考えている。その後、原子炉への注水が流入することにより薄まったと考えている。


■環境モニタリング・サンプリング

★続いて魚介類のサンプリング結果。http://j.mp/N1e8AW 6月14日にサンプリングした小高区沖合15km地点と請戸川沖合18km地点の2地点での底引き網の状況。サンプリングデータは表のとおりだが、

★今回一番高かったのは1枚目裏面になるが、下から2番目、3行目のマコガレイ。セシウム134/137併せて135Bq/kg。とった魚の写真は2枚目に掲載。★★福島第一作業者の被ばく線量の評価状況。

こちらは毎月月末に厚生労働省に毎月の被ばく線量を評価して報告しているものだ。プレス分の中央にある通り、★5月末までの結果としては、5月に新たに作業に従事した人数は602名。5月に作業に従事した作業者の外部被ばく線量最大値は16.85mSv。

★この方の内部被曝線量に関しては有意な値は記録レベル未満という状況。この16.85mSvの被ばく線量の方は、3号機原子炉建屋の瓦礫撤去作業に従事した方だ。2枚目のところに添付資料、それぞれの分布を記載。

★被ばく線量に関しては表1に3月分、4月分、5月分のところだ。先ほど行った16.85mSvの方は、5月分の協力企業37名の中の一人だが、★★全体としては東電社員が平均値で0.59mSv、協力企業は1.29mSv。

下が内部被曝と外部被曝の合計値。表2が平成23年3月、事故時以来の積算値ということで4月分と5月分を併せて評価している。なお、増減でマイナスとかプラスが出ているが、こちらはガラスバッジ等、積算線量計で改めて評価しなおした際に、

APDの日々の合計値と異なるという観点で増減がある。裏面、上の方に表3。こちらは平成24年 4月、5月分。この表2から今年度24年度分という形で切り出したもの。三番目。★特定高線量作業従事者の外部被曝と外部被曝の線量の合計値だが、

★こちらは特定高線量従事者、作業従事者ということで、100mSvが適用されているものの管理状況。引き続き5月分を見たとおり、10~20が1名。殆どの物が10mSv以下ということで管理を続けている。

★★なお、特定高線量作業従事者の他に、経過措置適用者、いわゆる事故時の250mSvが適用されたものに関しては4月30日で法的な適用期限が終了したので、本日の報告の中から削除させて頂いた。

★★なお、経過措置適用者に関しては、全員、放射線従事者の解除を行なっている状況だ。本日、保安院さまに報告書を一見提出したので連絡する。

★原子力発電所等の外部電源の信頼性確保に係る開閉所等の耐震性評価の進捗状況の経済産業省原子力安全・保安院への報告について(平成24年度 第1四半期報告) http://j.mp/LFfjrS

こちらに関してはプレス分中央にあるが、こういった外部電源にかかる開閉所の設備に関して、耐震性評価を行うということで、今年の2月17日に実施計画を策定して、保安院さまに提出させて頂いている。

全体の工程、スケジュールは一番後ろのページに福島第二分と柏崎刈羽分の工程表を書いているが、具体的にはこういった入力地震動の算定、それから地震応答解析、耐震性評価といったステップで徐々に仕事を進めていっているが、

本日は6月末までの福島第一四半期の報告をさせて頂いた所だ。3ページ目から進捗状況の報告書になるが、こちらに関しては1ページに福島第二、柏崎刈羽原子力発電所の開閉所用、それから変圧器用の入力地震動の算定が完了した状況だ。

★★今後は、この算定された入力地震動を使って実際の地震応答解析、それから耐震性の評価を3,4ページ(http://j.mp/MDVsbG)のバーチャートに従って実施していく予定だ。なお、この報告については、

次回は9月末の福島第二四半期の報告という形でやらせて頂く予定にしている。報告書の提出については以上だ。それからサンプリング結果が1枚。こちらは毎日実施している南放水口での海水サンプリング結果。http://j.mp/N1e0S5

セシウム134/137、全βに関しては引き続き検出限界未満という状況だ。環境モニタリングの関係で既にHPで公表しているが、本日の海水サンプリングの中でシルトフェンス内側、2号機になるが、http://j.mp/MDVX5i

こちらのほうが以前に比べると少し上昇しているという傾向である。ええ、まあ、値そのものは過去の最大値を超えているわけではないが、ここの所の様子としては大きくなっている状況で引き続き様子を観察していきたいと思っている。

# 海水 セシウム134/137 合計 580Bq/L

本日、私からは以上だ。



■質疑

○朝日宮崎:
★今日、株主代表訴訟の原告が、テレビ会議システムの記録証拠保全申請をしたと思うが、午前中、把握していないという事で、証拠保全新生があった場合は、適切に対応してまいりたいというコメントを頂いているが、把握されて、その後、何か対応を取られたのか?

○松本:
そういった新生があったことについては報道を通じて承知しているが、私ども、当社の方に直接何か支持が着ているわけではない。今後、裁判所から指示、あるいは命令等があれば、きちんと対応させて頂きたいと思う。

○朝日宮崎:
今のに関してだが、命令というのは保全命令が来たらという趣旨で言ったのか?

○松本:
そうですな。まだ私どもに裁判所さまから何かご指示や命令等がまだ来ていないので。来た場合はきちんと対応させていただくとともに、現時点でもモノそのものは適切に保管している。

○朝日宮崎:
プライバシーということで保留していたと思うが、新しい社長はもう一度見て、その辺を確認されるということだったが、その後、実行はされたのか?

○松本:
ハイ。昨日、新会長、新社長による会見をした際にも答えたが、今回のテレビ録画されている映像に関しては、自分自身で確認して判断すると申し上げたとおりだ。

現在、昨日は福島県、本日は福島県の自治体関係を現在、挨拶している状況であり、まだ、直接満ち得るかどうかという確認は取れていないが、何れにしても、まあ、ええ、会社としてそういった会長、社長等の判断がでたら、きちんと説明したいと思っている。

○朝日宮崎:
東電の事故調査報告書を拝見したところ、欠落部分があるということで、震災直後から12日の途中までと、あと15日の午前0時から16日の午前3時半まで欠落という記載があったが、その他の部分は欠落あるのか?

○松本:
こちらは以前、紹介した通り、本店、こちら本館の方で、録画と録音、音と映像がセットになっている所と、本店のほうで録画した際に、ハードディスクがいっぱいになって取れていなかった箇所がある。

その取れていなかった箇所は、福島第二のほうで、映像のみが記録されて音声がなかったという部分があるので、そちらに関してはその後の調査において、何か他の部分にあったとか、ええ、なかった部分の音声があったということは今のところない。

○朝日宮崎:
その2箇所、ともに管前首相がヘリコプターで福島第一原発にやってきたり、あるいは車で東電本店の方にやってきた場面、その二箇所がそう言う、たまたま、か、どうかわからないが、その二箇所だが、

一方で勝俣会長は、過剰介入について話していた。この部分があれば、過剰介入の証明はやりやすいと思うが、その点についてはどう考えているか?

○松本:
過剰介入の件についてはそういったテレビ会議の映像のみならず、報告書で少し書いているが、1F所長だったが吉田、それから、福島第二の所長だった増田の方に直接携帯経由で電話がかかってきたような状況もあるので、少しそういった全体の事故対応の中で、そういった感想を持ったということである。

また、テレビ会議そのものの映像では直接、今回問題になったのが、菅総理が私どもの当社本店に来て、朝、指示をした所があるが、そこはまだ、映像しか無い。少しどういった調子でという所のエビデンスという形ではない状況だ。

○ファクタ宮嶋:
昨日の下河辺さんの話というのは、過去と決別して、本店よりも現場、現実を重んじて、世間とのギャップを埋めて、申請するんだという話で、私は非常に高く評価しているが、当然ながら広報のあり方というのも、

松本さんは非常によく説明していただいたし、ありがたいと思っているが、やはり会長直々に、その広報のあり方について、指示というか、そう言う具体的なことがあったのかどうか。やはり、世間とのギャップはここから出ている可能性が非常に多いと思う。

ですから、この新旧交代で、どういう形でやっていこうというふうに、改めてそう言う指示があったのか、あるいはそれがないとしても、昨日の会見を伺って、皆さんはどういうつもりで、やっていくおつもりなのか。率直に一度伺いたいが。

○松本:
★★ハイ。アノウ。会見を担当している私にですな。直接新会長の方から、何か指示とか、あるいは議論を持ったということは今のところまだない。ただ、私も昨日の、まあ、新社長、あ、新会長の発言、それからその前の社員全員に訓示があり、

それを伺っている。それを聞いての私自身の感想になるが、今回、新会長が具申されたように、特に具体的に社内用語を使わないとか、そういった分かりやすさをきちんと皆さまにお伝えさせていただきたいということについては、

# 私自身の感想 なんてめったに発言しない松本氏。

私自身も今後の説明の際には、気をつけてやっていきたいと思っている。また、大きな話になるが、引き続き、私自身も、特に、あの、迅速かつ正確な、皆さまへの説明に関しては努力していきたいと考えている。

○ファクタ宮嶋:★★
昨日、下河辺さんはビデオについて全部ご覧になってとおっしゃって、それは私も素晴らしいと思うが、やはりそれを言う前に、国民やマスコミの接点である広報が、やはりそのビデオの部分はヤッパリ見てですね。世間と東電内部の、上層部の認識のギャップですね。

それを埋めるのは広報の役目ですから。私は、以前、この会見で松本さんや広報部長さんには、それはヤッパリ説明責任を果たす意味で、プライバシーやなんであれ、その最善に立つ方はヤッパリ見てですね。

全部見ろと言ってるわけじゃないんですよ。要するにそういうことをしない限り、世間と東電の上層部とのギャップは埋まらないと思うんですね。ですから、先ず、松本さん、是非!下河辺さんに、我々新生広報部に、先ず、そのビデオを見せてくださいと。

# スゴイアタリマエのことなんですが、その指摘に感心してしまう東電っていったい。

それが100時間あろうが200時間あろうが、皆さん見ること、これだ絵いるんだから見たらいいじゃないですか。それでいったい何がですね。この間、山崎さんがおっしゃっていたようなプライバシーに当たるということがあるなら、

# 松本氏がスゴイ(´・ω・`)な顔してます。

そんなに200時間なんか、新しい会長さんに見て貰う必要はないんですよ!それは組織のあり方だし、そういうところから全部変えて頂きたい。立派な会長さんだと思うし、そういう方が来られて、皆さんが変わらないと、

多分、東京電力と世の中とのギャップは永遠に埋まらないと思うが。どうですかあ?是非、この間仰ってたんですから。まだ見てないんでしょ?!多分?見ていただいてるですかあ?

# 広報そのままということが驚き。てっきり刷新すると思ったけど。ブースカ続投ということは上層部がこれまでの広報を問題視してない、とういうことの証明。

○松本:
いや、私自身はまだみておりません。

○ファクタ宮嶋:
いや、見せてもらったらいいじゃないでしょうか。下河辺さんご自身が見るんだったら、広報部の皆さんで見たらいいじゃないですかあ!それが普通ですよお!!そうおもいませんかあ?

# 松本氏がスゴイ(´・ω・`)な顔してる。

だから、そうじゃないとね。ここの記者会見に来たって意味なんかないんですよお!皆さん上層部が何考えているかということのためにね。上層部の保身みたいなことでやる必要なんか無いんですよ!新生東電になったんですからあ!

# 事故収束会見において、福島第二と柏崎刈羽の復旧広報という大事なお仕事があるんだよ。これまでのように表立ってテレビ、新聞広告だせないし。

その方向で、是非、考えて頂いて、先ずそれを見てきて、松本さんが説明してくださいよ!松本さんが説明すれば納得する人たくさんいると思うんですよぉ。店ないなら見せないで。本当に、そこのところを変えて頂きたいと思いますから。是非、ご検討ください。

○松本:
(´・ω・`) はい。わかりました。

# 今まで聞いたことがないブースカの神妙な「はい。わかりました。」お通夜みたいな空気。

○朝日こん:
今日の魚介類のサンプリングで確認をさせて頂きたい。魚介類のサンプリングを見る限り、かなりセシウムの濃度が減ってきていると思うが。3月からに比べて。この減り方についてどのように分析、考察視されているのか?

# 減ってきた??

○松本:
今回の底引き網の結果は、すこし、まあ、値としては小さめに出ているが、採取した箇所が小高区沖合15kmとか、請戸川沖合18kmということで、発電所から20km圏内のサンプリングの中でも遠い方の部類に入っているので、

# 同一魚種をひとまとめに分析。一匹ずつ計測しているわけではないので1匹単位ではもっと高い可能性。ホットスポットがあるのと同様、魚介類に関しても大きなばらつきがある可能性は否定出来ず。わざわざ県外から福島県に海産物を買いに来る報道。

そう言う影響が出ているのではないかと思っている。6月いっぱいで20km圏内全体を一巡するので、そこでマッピングして、やはり近い所が少し高めかなっ、ってな形にはなろうかと思う。

○朝日こん:
その中で確認だが、同じ箇所を一ヶ月おきという測り方はしているんでしたっけ?

○松本:
7月からまた同じ箇所の2巡目を回していくので、そういう意味では繰り返し、繰り返し、今後継続的にサンプリングを続けていく。

# 何も知らない常連朝日記者。よくそれで低下傾向にあるとか言えるね。

○朝日こん:
同じ箇所を厳密にもう一度繰り返しということは、まあ、一巡目ということで出来てないということになるわけか?

○松本:
そうですな。

○朝日こん:
じゃあ、その中で減ってきているとか、ここ3ヶ月でも変化が見られているとか、そう言う傾向はまだ言えない、ということなんでしょうかね。

○松本:
そういう意味では、前回、あの、説明した資料の中に、あのう、20km県外の水産庁が計られてたものとの比較のグラフをつけているが、それを見るとだな。

事故発災時から、去年の夏にかけて全体的に上がって、その後徐々に減り始めている傾向は見えている。従って時間が立つに連れて濃度としては薄くなっている傾向としては見れている。従って20km圏内は4月から始まったばかりなので、

そういったデータと、私ども今回の20km圏内を追加することで、よりきめ細かい状況把握が出来ると思う。

○朝日こん:
水産庁のデータだと20km県外のものでいうと、20km圏内に比べてあまり大きな違いがないようにも感じるが。

# 魚介類は低下傾向と書きたい、その裏を引き出したい。

○朝日こん:
その辺りはどのように考えているか?

○松本:
そうだな。前回の資料だと、そうはと言っても20km圏内の方が、少し高めに出ているとは思うので、そういう意味ではやはり近いほど濃度としては高いのではないかと思っている。

○朝日こん:
海面に近い魚と底の方の魚の違いは見られると考えられるか?

○松本:
一般的には底魚と言われる魚のほうが、移動距離も少ないし、改訂に沈着している放射性物質をタイナに取り込みやすいことは知られているが、

○松本:
今のところは極端に海底、底魚が大きいという所は見られていない。表層にいるコウナゴ、白魚といったものも春の量が終わったので、今回も含めて、最近では両そのものをやめている。

○朝日こん:
魚の種類別という意味で傾向、例えばシロメバルとかスズキとか、ババガレイとか、その辺りが高めに出ていたと思うが。魚種と取り込みやすさの傾向は見えてくるものあるのか?

○松本:
これはだなあ、まだやっぱり底魚なのか、付近を回遊している魚なのか、という魚種ごとの生態を専門家と相談しながら評価したいとおもっている。

○朝日こん:
具体的に専門家の方というのはどのような方と相談する?水産庁の方か、もっと一般的に、大学の研究機関の方なのか。

○松本:
★今、直接話をしているのは水産庁だ。

○NHK花田:
取水口のシルトフェンス内側のモニタリング関係。先ほど松本さんが今日になって上がっていると仰った箇所は、2号機と3号機のシルトフェンス内側と理解していいか?

○松本:
2号機の内側だ。(http://j.mp/MDVX5i)

○NHK花田:
2号の内側はたしかに数字を見るとかなり上がっているが、考えられる要因は?

○松本:
特に何か漏洩が発生しているということではなく、やはり水位、満ち干きでの水位の変動により、海底、海水が撹拌されているのではないかと思っている。

その資料の中に他の号機の状況もグラフ化してあると思うが、それぞれ二桁程度は上がったり下がったりすることは今までも見られているので。そういったものの一つではないかと思っている。

# 海底土被覆工事に言及しない。

○NHK花田:
漏洩ではない所の根拠だが、例えば漏洩していたら他の3号のほうが急激に上がるとか、あと、もっと数字として上がるとか、ということを根拠にしているのか?という根拠か?

○松本:
前回、あの、昨年5月に3号機の所で漏洩があったが、底の所は顕著に漏れていることがわかるので。そういう意味では、こういう上がり下がりの範囲では、

# 海洋に拡散せず常に一定の値。誰が見ても不自然。水ガラス投入で完全に押さえ込んだことになっている。一定濃度を保つ分と海洋に拡散する分がバランスする高濃度汚染水が漏れ続けていると考えたほうが自然。

あの、まあ、いわゆる漏洩していると言うよりも、まあ、撹拌等による影響ではないかと見ている。

# その攪拌を抑えこむ海底土被覆工事じゃなかったのでつか。

○NHK花田:
今ので見ると一桁1日で変わっていたりするが、そういった上がり方ではなく、もっと、例えば1000のオーダーになるとか、そういったレベルに、漏洩していたらなるということか?

○松本:
もう少し上がり方としては、そうですな、この上がり方だとこの3日間で上がっているが、もっとはっきり、あの、上がってくると思う。

○NHK花田:
わかりました。2号機のサンプリング関係だが、今回、4つのコーナーで代替同じような値の放射性物質の濃度だったということだが、これでなにかわかったことはあるか?

○松本:
特にわかったという意味では、今回、圧力容器の中で損傷した燃料を経由して出てきた高濃度汚染水が、格納容器に抜けてきているが、それが格納容器、トーラス室に溜まって、それが四隅の三角コーナーにもれている。

従って出処が一緒だから、まあ、4隅ともほぼ同じ値だったということで、何か特段、流れというか、この地下一階のフロアに何か偏りがある状況ではないということがわかったということだ。今のところ、これを元に漏洩箇所の推定等まではまだ至っていない。

○NHK花田:
それは昨日の水位や温度のデータと合わせても、中々漏洩箇所、例えばどのぐらいの位置にあるという推定するまでの材料には成り得ない?

○松本:
ソウデス。むしろ濃度が10EL+4Bq/cm3程度ということなので、トーラス側とほぼ一緒ということと、もうひとつは4月20日に計った北西コーナーの比較から見ると、値としては半分ぐらいになっているから、原子炉への注水を継続している関係で、徐々に薄まっていると見ている。

○NHK花田:
わかりました。これは減衰というよりも量的な薄まりと捕らえたほうが宜しい、ということか?

○松本:
そうだな。セシウム134/137も半減期から見れば、2ヶ月程度で大きく値は変わらないので、まあ、値が半分になったということは、放射線の原水というより薄まったと見ている。

○NHK花田:
★被ばく関係だが、今月から特定経過措置適用者の記載がなくなった、期限が切れたということだが、これは、これまで250mSvまで適用されていた方々だが、

○松本:
こういった方々で※1の100mSv/hの方の適用を超えているような方々は、もう発電所を離れられているという理解で良いか?250mSvの経過措置適用者は全て放射線従事者の解除をしているので、いわゆる現場での作業はできない状況になっている。

○NHK花田:
わかりました。じゃあ、そういった方々はもう1Fから離れて別の箇所にいると。

○松本:
はい。安定化センターという福島第二のところとか、柏崎、それから本店等になる。ただ、免震重要棟が非管理区域になったので、一部の人間がそこで働いていることはあろうかと思うが、そこは確認させてくれ。

○朝日宮崎:
テレビ会議システムについて。事故後、しばらくたって統合本部ができてから、テレビ会議システムは、保安院とか、関電と結ばれたと思うが、その事実はあるか?

○松本:
ハイ。統合本部が15日に出来たと思うが、その後、それぞれ私どもと保安院さま、それから官邸との連絡というか、接続ができている。

○朝日宮崎:
それで社外の人も見れるようになったが、プライバシーの保護対策はその後されたのか?その時に。

○松本:
イエ。その時は生のテレビ会議の状況をそのまま伝送している状況だ。

○朝日宮崎:
★プライバシーの所は気にされないのか?

○松本:
アノウ、こちらはだな、事故の対応に必要な情報なので、私ども、それから保安院さま、それから官邸、もうひとつはオフサイトセンター、福島県町にあったが、底がつながっている状況だ。

○朝日宮崎:
★じゃあ、その繋がる前のものを、どうしてプライバシーを理由に公開しないのか?

○松本:
当然、底にテレビ会議に参加されている方々は、私どもの他、まあ、政府の関係者が事故対応に必要な情報収集、共有のためにいるので、そう言う目的のために実施している。特に、そのものを公開していたということはない。

○朝日宮崎:
繋いだ後、保安院、いわゆる政府、あるいは官邸の人が、そのテレビ会議のデータを録画することは拒否されているか?あるいは録音だけだったらいいとか、あるいは画像だけならいいとか、そういうふうに拒否しているか?

○松本:
官邸、それから保安院さまが入手した映像を録画、録音しているかどうかについては、私どもではわからない。

○朝日宮崎:
許否はされているか?

○松本:
私どもは問い合わせも、多分なかったと思うが。許否等はしていないと思う。

○朝日宮崎:
要請もしてない?

○松本:
ハイ。

○朝日宮崎:
そうなると政府、あるいは官邸が保持しているもの、ということで、公文書の対象で情報公開請求の対象になっていると思うが、その認識はおありか?

○松本:
私どもが先方が持っているかどうかは、把握していないので、その質問には答え出来かねる。

○朝日宮崎:★★
私の取材ではもうお持ちで情報公開請求の対象になっているということだが、同じ事故後のビデオでですね。

接続する前は東電が出す出さないを判断し、接続後は国の法律である情報公開請求で国民の誰もが請求できる対象になっていると。同じ事故後のビデオなのに、底で断絶していることについて、どのような意見をお持ちか?

○松本:★★
ハイ。私どもとしては、私どもが今現在、保管している録画映像に関してはあくまで社内資料の一部であり、その位置づけそのものは変わっているものではない。

ただ、保安院さま、それから政府が録画されているということであれば、それは政府としての公文書の扱いになると思うので、それは情報公開法の対象とは考える。

○朝日宮崎:
いや、同じ事故後のビデオなのに、東電と官邸が接続前だったらそれは社内資料で東電があくまでもそれを出す出さないというは決めていいということで良いか?

# 松本氏おとくいの「そんなの知ってる現状説明」すっとぼけ。こういう私見は絶対言わない

○松本:
ハイ。これは私どもが管理してるものであるので、私どもとしては以前から申し上げている通り、今のこと六回する予定はない。

○朝日宮崎:
管理はどのような形で管理されているのか?

○松本:
基本的にはディスクに録画して保管している状況だ。

○朝日宮崎:
それは消去することは出来るのか?それは社内的に手続きをしたら出来るのか?

○松本:
アノウ。社内的に手続きとしては消去する場合は勝因ん行為がいると思うが、消去しようと思えば、ディスクを破壊することなり、出来るとは思う。

○朝日宮崎:
そのような行為は事故発生後されたか?されてないか?

○松本:
今のところはない。

○朝日宮崎:
そのままの形で、そう言う作業はされていないということで良いか?

○松本:
廃棄とか破壊はない。

# 今のところはない。いまのところはな。(・∀・)イマノトコロハ ナ

○東京新聞 みやお:★★
今の質問に関連してだが、情報公開請求があった場合、対象資料が民間企業などが関わっているものの場合、その当事者に公開していいかという問い合わせがあると思うが、

先ほどの質問で出たその資料について問い合わせがあった場合、公開してくれるなという要請なり、意見を述べるのか?

○松本:
ハイ。私どもとしては映っている人間、私ども以外の政府の方もいるが、私どもの社員が特定されることであれば、そういった、まあ、あの、非公開のお願いはさせて頂くと思う。

○テレ朝松井:
4号機の瓦礫の処理について。進捗状況を確認したい。今週の火曜日に配られた写真で示す(http://j.mp/KAva6M)というのを見せて頂いて、最新の写真は6月18日の写真だが、

確か、今週の火曜日、水曜日あたりに4号機5階の上にある柱部分が、ほぼ全撤去されているのではと思うが。この辺りの進捗状況はどうなっているのかということと、細野大臣が前回、この5階に上がった時に、

★★確か、前日か前々日にこの北側の部分の柱の一部を確か取り除いているが、その結果、3号機からの直接放射線の線量が上がったという話があったと思う。で、今回、どうも5階の3号機輪のすべてのものが取り除かれたとしたら、

かなり以前に比べ線量が上がってきているのかどうか。それは計っているのかどうか。この2点を教えて欲しい。

○松本:
先ず柱が取れているかどうかについては確認させてくれ。かなり作業としては今進んでいるので、多分取れていると思う。

それから2番めの質問だが、これはおっしゃるとおりであり、現在、3号機にも4号機の北側の壁とか、柱を今撤去しているので、以前だと3号機からの直接線を北側の柱とか、壁で防いでいたが、今回、工事が進むことにより、遮蔽ができなくなり、

★4号機5階のオペレーティングフロアの線量が上がっているのは事実だ。従って作業時間とか、そういったところを勘案しながら、現在、作業を進めている状況になる。

○テレ朝松井:
その数字は毎日計っているとは思うが、ざっくりと除去前はこうだった、とか、そういうのは特に計っていない?

○松本:
あのう、まあ、事実計っているので、数字が以前と現在でどう変わっているかは、ちょっと確認する。空間線量率で良いか?

○テレ朝松井:
★空間線量率です。要するに作業員の作業がそれによって大分変わっているものなのか、それほどの影響がないものなのかという点ですね。同じくだが、5階のフロアにおいてあったはずである圧力容器の蓋は、

○テレ朝松井:
結局、今のところ全く見えていないが、これは今もまだ?格納容器ではなくて圧力容器の蓋ですね。黄色い格納容器の蓋は前から見えているが、圧力容器の蓋も、この5階のフロアにおいてある噺だったと思うが。これはあるのか?

★★我々もヘリコプターなどで3kmまで近づいて何度も望遠で撮ろうとしてるが、まだ見たことない状況なんだが。

○松本:
ハイ。格納容器の黄色い蓋の方角でいうと南側に圧力容器の蓋は設置している。ただ、圧力容器の蓋は一回り小さいということと、ドームその喪男が置いてあるわけではなく、

その上に圧力容器の蓋を吊り下げするための治具が一緒にくっついた形で乗っているので、後、周りにあるがれき等もあると、それのおいかぶさられている状況だから、ヘリ等でみると少し見にくいのかもしれない。

○テレ朝松井:
今おっしゃったのは黄色い格納容器の南にあるんですか?

○松本:
ハイ。

○テレ朝松井:
南ですか?

○松本:
ハイ。南だからプール側の方だ。

○テレ朝松井:
そうすると細野大臣が上がっていた地上から十分見えていたということで、あの時も?

○松本:
地上からは見えない、

○テレ朝松井:
地上ではなくて5回に上がった段階でも。

○松本:
失礼した。北側にある。

○テレ朝松井:
北側ですよね。ええ。

○松本:
で、あのう、オペブロのウェルの構台に上がれば見える。

○テレ朝松井:
はあ。わかりました。

○松本:
ですからプールの南東以下、今回上がられて水位測定等をやったが、阿蘇からは中々見にくい場所だと思う。

○テレ朝松井:
ですから今行ったように黄色い格納容器の北側、3号機側に置いてあるが、その他の部材が置いてあるということだな?

○松本:
ハイ。

○テレ朝松井:
了解した。

○松本:
線量率は確認させてくれ。

○ファクタ宮嶋:
例の昨日もいつテイクオフするんだという話を会長さんがおっしゃっていたが、それってのは、結局、経営計画本部ですかあ?これの陣立てが整って動き出すということを追っしゃていると思うが。

それで経営改革本部については、昨日ちょっと説明があって大体わかったが、もう少し詳しく。まだ決まっていない組織もあるのかもしれないが、それを教えて頂きたい。それで取締役会が週一回当面やるのか?

それでその下だから経営改革会議というのは月曜日にやるとか、どういうフットワークで取締役会と経営改革本部のキャッチボールというか、なんつうか、その動きはどうなっているのか?それからその下に事務局が出来るよねえ。

そこには他の賠償機関の人も来られるような話だと思うが、当然、これから広報部というものは、松本さんの立場というのは総務部とか、いろいろな組織の一つと言うよりは、経営計画本部で、そこの組織の一つとして会長、

社長のリーダーシップというか、メッセージが直接出てくるような組織に変わるのか。今後、どういう形で変わるのか、その辺のことも含めて一度説明して頂きたいが。決まってないことは決まってないことでいいが、

おそらく昨日の話だと来週前半にでもそういうことを多分打ち出されると思うが。どの程度決まっているのか?その辺は。

○松本:
組織としては経営改革本部会議が設置されており、まあ、機構側から約10人。東電側から約10人。

○松本:
ジムキョク?

○寺澤:
事務局として。

○松本:
事務局として構成して、まあ、本部会議のところに提案、あるいは審議、指示を頂く形で推進していく事位になる。第一回会議については、昨日下河辺が言った通り、来週開催する方向で準備を進めているが、

○松本:
まだ具体的な日程、

○寺澤:
7月6日に。

○松本:
あそうですか。寺澤の方から。

○寺澤:
経営改革本部会議の初回開催は7月6日ということである。なお、6月27日付で、社内体制の見直しについてというプレスリリースを発表しているので、そちらで組織図の関係は見ていただければと思う。(http://j.mp/LBI7n8)

○ファクタ宮嶋:
組織図ついてましたっけ?それは事務局の会議があって、その事務スタッフはどうなるのか?その会議があって、取締役会があるでしょ。

○寺澤:
はい。

○ファクタ宮嶋:
その後、会議は外の人、20人ぐらいの会議になるんですか?本部会議は?

○寺澤:
そういう意味では、経営改革本部事務局問形になり、そこに20名以上のスタッフが入る形になる。はい。

○ファクタ宮嶋:
その下にそれぞれ事務局みたいな、なんすか、既存の組織が行くんですかあ? よくわからないが。今まで、そう言う組織は、私はイメージわかないんですけど。

○寺澤:
基本的にはHPの組織図(http://j.mp/LBIazd)を見て頂きたいが、こちらにあるが、取締役の会長、執行役の社長、その下に福島原子力被災者支援対策本部、そして経営改革本部が設置される、こういう形になる。従って組織図的にはこの経営改革本部の下に、他の各執行部門がぶら下がる形ではない。

明日の作業予定。使用済燃料プールの冷却関連。5号機 6月18日からストレーナー駆動部の修理を行なっていたが、その修理が完了したので、明日から補機冷却海水系による冷却を再会する予定。以上だ。それでは終了する。



~ 終了 18時50分

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