2012年6月27日水曜日

東電会見 2012.6.27(水)18:00 ~ 1号機トーラス室調査結果 最高 10,300mSv/h(10.3Sv/h)漏洩箇所特定できず。2号機使用済燃料プール警報で冷却停止。水処理週報、ほか。

東電会見 2012.6.27(水)18:00 ~

トラブル報告 本日27日 午後2時1分頃、2号機使用済燃料プール代替冷却システムで差流量大の警報発生、プール冷却システムが自動停止。原因は当時行なっていた流量計設置工事中でケーブルの+-を間違え短絡により警報発生、自動停止。

2号機使用済みプール冷却は現在も停止中。明日には運転再開予定で温度上昇率は 0.24℃/h なので問題ないとの事。 昨日行われた1号機圧力抑制室(トーラス)の内視鏡調査の結果報告がメイン。(40分映像あり)

トーラス室内の線量は19.5~10,300mSv/h (゚д゚lll) 気中の線量としてはこれまで計測した中で最高値。場所はトーラス赤道部で水面ギリギリの位置。トーラスと水面に近く周囲の影響受けた結果だからこんなもんだろ説明。

格納容器内部映像に見られるような強い放射線によるノイズが映像に。 測定中に10E+8~10E+9を記録し故障と判断。線量計のスペックは10E+6、オーバスケールによる故障か、水に付けた事による故障か不明。

錆や腐蝕精製物、水中の視界は60cmと環境悪し。今回の調査で漏洩箇所は特定できず。1号機トーラス室はとても人が近づける状況ではないことが明らかに。毎度、冒頭説明では深刻さ全く伝わらない目立った損傷なかった説明に唖然。

○プラント

○報告

○環境モニタリング・サンプリング

○動画

○その他

○人事異動



■福島第一の状況

○松本:
[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機までCS系、給水系つかって注水継続中。

[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。昨日知らせた通り、3号機窒素ガス封入量は格納予期側を0にして、引き続き圧力容器側に16m3/hで窒素ガス封入を継続実施中。こちらについては排気量とのバランスを取るため、こういった捜査を行なっている。

[使用済み燃料プール]1~4号機だが、11時の時点で4台とも循環冷却を続けていたが、既にメールで知らせた通り、★2号機は14時1分に循環冷却を停止。

こちらに関しては発生した警報名が一次系差流量大という警報であり、こちらはポンプ入口と出口の流量さがある、バランスが崩れているということとで、漏洩を検知するための設備だが、こちらが発生していることを確認。

現場点検の結果、漏洩がないことを確認。この一次系差流量台の警報が発生した原因は、当時、流量計のデジタルレコーダーを設置する工事を行なっており、その際にケーブルの+、-を短絡させたことで、一時的に出力信号がゼロになったために差流量大という警報が発生した状況だ。

現在、プール水の冷却は止まっているが、温度上昇率は★1時あたり 0.24℃と考えているので、特に停止にあたり、水温が急上昇する状況ではない。現在、流量計等の健全性を確認した上で、★明日には冷却を再開したいと思っている。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機、3号機から雑固体廃棄物減容処理建屋への移送は継続実施中。6号機タービン建屋の屋外仮設タンクへの移送は、本日10時~16時の間で実施した。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]裏面、セシウム吸着装置キュリオンに関しては引き続き停止中。サリーに関しては引き続き高濃度汚染水の処理を継続実施中。アレバの除染装置については停止中。本日水曜日なので定例の水処理設備の稼働状況について、後ほど週報の形で報告する。

[その他]その他工事の状況は記載に大きな変更はない。


■1号機原子炉建屋トーラス室内調査結果について

★★それでは手元に写真付きのPP資料を一部配布している。(http://j.mp/MWokJh)こちらは昨日実施した1号機の原子炉建屋地下1階、トーラス室に工業用内視鏡を挿入して、内部の様子を観察した状況だ。

写真と動画、昨日、報告てできなかった線量率等のデータがまとまったので、本日報告する。1枚目下半分。全体の概要としては、左側に写真があるが、

地下一階と一回を結ぶ配管貫通孔の隙間、約5cm程度あるが、そこから工業用内視鏡他、温度計、線量計を挿入したものである。水に濡れる可能性があるので、社員は黄色いアノラック(カッパ)を着て作業を行なっている。

イメージとしては左側に概要図があるが、配管の貫通部から上から下にほぼ、真下に向かって挿入する形で工業用内視鏡を入れている。

今回の工業用内視鏡については、すこし真ん中のこのところにポンチ絵があるが、これは胃カメラのような自在に先端が曲げられる構造にはなっていない。

人為的にブルーの細い紐があるが、コレを上から引いたり伸ばしたりする事で、カメラの向きを変えている状況だ。

その辺りの捜査の様子については画面を見ながら紹介させていただく。右側にイメージ図があるが、真下に降ろしていって大体OPでいうと4m、下からの水位で言うと 5m20cmのようなところに、今回、水面が確認されている。

その後、水中にこの内視鏡を挿入し、ほぼ床面、底面のところまで内視鏡での撮影が行われた状況だ。

ページを捲り、1枚目裏面、上半分に挿入ルートということで、3次元的にイメージが分かりやすく書いてあるが、地下一階にはご覧のとおり、大きなドーナツ状のトーラス、圧力抑制室がある。

その上に、まあ、ほぼ円周上んキャットウォーックという点検用の足場があり、そこを回避する形で下の方に工業用内視鏡を伸ばしていった状況になる。

作業結果のまとめがスライド3にある。(http://j.mp/MWokJh)昨日申し上げた通り、滞留水の水位としては上から伸ばしたケーブルの送り出し量の差分という形で★OP4mの所、トーラス室の水温については、

★★気中の部分で28.8℃。水中部分で32~37℃という状況だ。線量については19.5~10300mSv/h ということで非常に高い線量が確認されている。

透明度に関しては、カメラの視野の関係で約60cm程度の透明度があるということは確認できたが、今回、壁や床に内視鏡があたった際に、待機物、浮遊物がフワフワしている状態が確認されている。

昨日申し上げた通り、時間が3時を過ぎたので、滞留水サンプリングについては今回は実施していない。★2枚目表面に水位と水温測定結果を書いているが、水位に関してはOP4000mm、水温は①~⑧まで測定しているが、

水面上、OP4000mmのところが37.2℃ということで最も高く、一番底では32度という状況だった。線量測定 ①、挿入する所から⑮の所の地下一階の床面まで測定しているが、

こちらに関しては⑪のところまではご覧のとおり測定できてるが、⑫~⑮に関しては装置が故障した模様であり、指示計そのものは10E+8とか10E+9 オーダーの指示が出ているが、この線量計は元々10E+6 オーダーまでしか計れない線量計なので、こういった数字が出ること地震が故障しているのではないかと判断している。

# 東電が想定していなかった線量が観測されたというこった。

6ページ、7ページが今回の動画から切り取った写真。上半分に貸しては降ろしてくるケーブルの先についている内視鏡を植え側に向けて実際に下げているケーブルを見た時に、この長さが60cm程度なので、透明度としては60cm程度と判断。

下の所は底部のところに写真を切り取り、こういったサビのようなものが床面に落ちている状況だ。それでは動画を見て頂きたい。なお、皆さまには電子データ等で配布しているが、合計で約40分程度あるので、飛ばしながら紹介する。


(18:09~)隙間からだな。挿入している様子だ。この隙間の幅が5cm程度あり、貫通孔を抜けた所だ。… ところどころ真っ暗になるところがあるが、

これはカメラの向きと照明の向きがあっていない時にこういった真っ暗になる事と、★もう一つは画面上、白いチラチラ見ているが、これは放射線ノイズだ。

… で、上から下にはしごのようなものが見えているが、これが圧力抑制室を演習場に移動できるキャットウォークになる。

… これがキャットウォークの手すり…こちらは横の壁のようだ。

1号機の地下一階に関しては、事故後、かなり高温多湿の状況になっているので、こういった配管類、それから足場、手すり、といった所はかなり腐食があるように見えている。

★以前、1号機の南東エリアでこういった貫通孔から蒸気が出ているところを見たと思うが、そういった状況だったということである。

… これは上を向いて実際に降りてきているケーブルを見た所だ。右に時間経過を示している。もうすぐ水面が見えて、これが水面だ。チョトトメテイタダケル?

(http://j.mp/LBFCB5)12分30秒過ぎに水面が確認できた後、水面の中にカメラが入っていく状況が見えるが、水面を見る限りにおいては何か流れがあるような状況ではなかった。

…若干ピントがあっていないが、こういった形で少し配管類に腐食生成物が付着している状況だ。後、カメラが入っていた関係でこういう浮遊物がカメラの周りをフワフワしている状況になる。

… で、ちょうどこの辺りが20分頃だが、

まあ、堆積物というか、こういうサビのようなものが堆積している状況だ。… これは上を見上げて自分を下ろしているケーブルを見てることになる。

… で、ちょうど30分頃にトーラス質の底部、これが底部付近に到達した時の映像になる。

少しカメラが安定しないが、底部、床面には堆積物が沈着しているのと、カメラが移動する関係でこういった巻き上がりがかなりある状況だ。

… で、この後は引き上げ方向という形で徐々にカメラを引っ張ってきている。

で、水面を抜けているが、カメラの先にまだ水滴が残っているようであり、この辺りはよく映っていない。

… 引き続き徐々に引き上げている状況であり、キャットウォークを抜けた所だ。…貫通孔のところを上の方に見ているので、若干作業員が隙間から映っている状況だ。

カメラ映像としては以上だ。こちらに関しては特に、今回見た範囲においては大きな変形、損傷等は見られていないが、

先ほど申し上げた通り、かなりサビとかそういった腐食生成物が、まあ、配管、手すり、壁等には、ええ、付着している状況だった。

★まだ最終的には漏洩箇所の確認をしたいと思っているが、現在では、このカメラの映像からだけでは、そこまでの特定までは至っていない。引き続き、次回の調査等を踏まえながら、検討しながら考えていきたいと思っている。


■水処理週報

続いて報告書の提出を行なっているので紹介する。★「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第53報) http://j.mp/MWnw7a 」


2枚目裏面に今週の実績を記載。高濃度滞留水の貯蔵量1~4号機で合計8万1000m3。貯蔵量 プロセス主建屋、高温焼却炉建屋の滞留水合計 1万7600m3。今週の処理量は 7580m3。稼働率はキュリオンは11.8%、サリー78.5%

# ちなみに先週は高濃度滞留水の貯蔵量1~4号機で合計計7万9500m3、高温焼却炉建屋の滞留水は1万7880m3、先週の処理量は9190m3。稼働率はキュリオンは31.2%、サリー78.2%

使用済みベッセル4本発生、トータル423本。処理水の貯蔵状況だが、濃縮塩水タンクが14万7712m3、淡水けタンクが1万7622m3、濃縮廃液貯槽は5518m3という状況。原子炉注水は3780m3/hで、全量水処理設備で処理した水を使用。

# ちなみに先週の使用済みベッセルは2本追加。トータル419本。アレバの循環運転の関係でスラッジは+2m3程増加。水漏れ事故で循環運転停止中。先週 ★タンクの受け入れ状況。濃縮塩水タンクが14万5177m3、淡水けタンクが1万6530m3。濃縮廃液貯槽は5507m3。

ろ過水からの補給は受けていない。来週の予定。キュリオンは運用停止しているのでサリー だけの処理。サリー75%の稼働率を予想。今週の処理量は6300m3/hを予定している状況だ。

# 先週の報告は処理量 8,820m3、キュリオン10%、サリー 75%の稼働率見込みですた。

最終ページの建屋のシミュレーション状況記載。2号機、3号機に関しては引き続きOP3mをコントロールしていく。★濃縮塩水タンクの容量と貯蔵量に大きな変更はない。7月末に一回容量増。8月に容量増を行い、都合20万5500m3タンクの貯蔵状況になる。

サンプリング結果。(http://j.mp/MWoobG)南放水口で毎日実施してる海水のサンプリングだが、本日の測定結果もセシウム134/137、全βに関しては検出限界未満という状況が続いている。

環境モニタリング似関しては既にHPで公表しているが、海底土のサンプリングについては、以前、報告したが、南放水口の所に関しては、現在遮水壁の設置工事のために、以前、

サンプリングしていた場所から本日から300メートル補と南に行ったところでの海底土の撒布珍具という事で、場所の変更を行っている。(http://j.mp/LBIEWf )値としてはCs-134が440Bq/kg 、

Cs-137が680Bq/kg ということで、値については大きな変動はなかった。尚、海底土のサンプリングについては、以前、湿度を感度に置き換えることという事だが、まだ6月中に関してはまだ湿度の方が先に出てきているので、

湿度での報告をさせて頂いているが、感度での測定が出来たらデータは切り替える予定だ。本日、私からは以上だ。



■質疑

○朝日こん:
1号機トーラス室の内視鏡調査について。今回の調査では圧力抑制室(トーラス)の方の具体的な漏洩箇所は特定できなかったという事だが、その根拠としては水流のようなものが確認出来なかったということで、何か特別な破損部、それらしいものもなかった?

○松本:
ハイソウデス。見た通り内視鏡の視界という意味では、あまり遠くまで見れるものではないので、見た範囲においては特に配管の変形、損傷は見られていない。

水面に入る直前の映像でも、何か流れがあるような状況ではなかったので、特段、まだ、圧力抑制室での漏洩箇所の特定には至っていない状況だ。

○朝日こん:
わかりました。今回線量を測定していく中、そもそもだが、この水中と空気中、両方計れる線量計がそもそもあるということか?

○松本:
ハイソウデス。

○朝日こん:
じゃあ、水中の方も同じように計れるということか?

○松本:
ハイ。ただですな。水中と気中の違いを言うと、気中だといわゆる放射性物質がほぼ遮蔽されない形で計れるので、壁とか圧力抑制室の表面にくっついているものとか、

他の遠くにくっついているような放射性物質も空間線量としては効いてくるので、値としてはある程度高めにでる。水中に突っ込まれると水の遮蔽効果あるので、遠い所の放射線と言うよりも、比較的、検出器に近い範囲の放射性物質を計っている状況だと思っている。

○朝日こん:
その上でこの線12番より下の部分の故障というのは、どういった原因が考えられるのか?

○松本:
★今のところ、まだこの線量計の故障の原因については、はっきりよくわかっていない。元々このトーラス室、三角コーナーでのサンプリング結果だが、10E+5Bq/cm3 という高い放射性物質の濃度を持っているので、高いことは事実だが、深いところに行った際に、なぜ壊れたかというところは今後確認したいと思っている。

○朝日こん:
10EL+6までということだったが、振りきれてしまったことが原因と考えられるのか?

○松本:
そうだな。オーバースケールしたことがなにか故障の原因なのか、まあ、水中で、まあ、使用したことによるものなのかについては、ちょっと確認する必要があろうかと思っている。

○朝日こん:
今回確認された水位OP4000mmというのは、昨日も話し合ったと思うが、これは床面からだと5m20cmほど、という事で良いか?

○松本:
ハイ。この1枚目のところに床面がOP-1230mmということだから、http://j.mp/MWokJh まあ、OP4000の差分を取ると、大体5m20cmという状況だ。

ただ、OP4000mmの方はだな。昨日申し上げた通り、先ほど見たようなキャットウォークとか、配管の類をよけながら行ってるので、その分、送り出し量としては長めになる。

そうすると1階の床面からの送り出し量が長くなるということだと、水位としては低めに出るので、実際にはもう少し高い可能性はある。

○朝日こん:
色々映像でも見られた堆積物というか、浮遊物は、これはサビということだが、具体的にどのような部分からの錆と考えているのか?

○松本:
これはだな。昨日サンプリングできなかったが、少しサンプリングをしてみて武関したいと思っている。事故当時、最初に海水が入り、その後、原子炉に注水した水が漏れてきたと思っている。

また、昨年に示した通り、地下一階から蒸気が沸き上がっている状況で、非常に高い温度に持たさらされたと思うので少しそういった関係で腐食が進んでいるのではないかとは思っている。

○松本:
発生する原因としては手すりとか、配管類の表面からの錆、それからコンクリートの粉というか、かけらみたいなものがあるのではないかと思っている。

○朝日こん:
濁りという部分はそんなに確認できなかったということか?

○松本:
そうだな。透明度としては60cmほどの透明度があることは確認されたが、きれいな水であればもうちょっと透明度があってもいいと思うが、こういった状況かなので、ある意味濁っていると見ていいと思う。

○朝日こん:
今回、最大線量が水面付近空気中で、1万300mSv/hということだが、この値を率直に評価するとやはり、何処からか圧力容器抑制室に格納容器がわからなにか破損で何か放射能が漏れているということが考えられるのか?どう考えるのか?

○松本:
ハイ。こちらは当然、現在、損傷した原子炉を通じて注水した水が事故当時からもれているので、大量の放射性物資tがこの圧力抑制室、それからトーラス室に、まあ、存在しているんだろうという風に考えておる。

○朝日こん:
そう考えるとこれぐらいあってもおかしくない値か、予想より高かったとか?

○松本:
予想は高いことは予想してた。ただ、これが10Sv/hなのか、20なのか、もう少し低いのか、という値の妥当性ではなく、当然損傷した燃料を通過した水なので、

大量の放射性物質を含む水だと。で、元々10E+5Bq/cm3程度あるので、そういう意味では高くて当たり前という状況だ。

また、1階の南東コーナー、蒸気が噴出していた所は、こちらは以前、分布を調べたが、数線mSv/hと言う状況だったから、そういう意味では、この程度あってもおかしくない数字たとは思う。

○朝日こん:
分かりました、ありがとうございます。

○NHK大崎:
今の一号機トーラス室だが、これで見ると12までの数字というのは、正確な数字という事で良いか?

○松本:
ハイ。現在のところ12というか、⑪までの数字は測定した値と考えているが、⑫ 番以降については値そのものが、検出器能力を超えるもの、ということで故障と考えている。

ただ、今後、更に評価するが、どの時点で壊れているのかというのがあると、すこし1番から11番の数字が変わる可能性があるが、今のところは直読した値だと考えている。

○NHK大崎:
過去にこの導線水が初めて見つかった頃の、屋外とか張っている線量で言うと、だいたい1000mSv/h ぐらいのオーダーだったと思うが、今回、11万という数字は、それに比べると、濃度的にいうと変わらないか、若干低いものがあるにもかかわらず、高いなあという気がするが、他のものも拾っているということがあるという事か?

○松本:
そうだな。これまで私どもが計って最も高かったのは、1、2号機の主排気筒の根本の所で、10Sv/h、1万mSv/h以上ということで、それ以上計れない状況だったので、気中ではそこが一番高かったのと、

後、同じく1号機の原子炉建屋2階の SGTS で、これもロボットで計った際に数Sv/hというオーダーで観測されたことはある。同じように、このトーラス室、気中の部分8番とかは、

○松本:
やはり水面からの影響とか、トーラス室全体に付着している放射性物質の影響をかなり強く受けているのではないかと思っている。

○NHK大崎:
実測では、つまり気中では、これまでで最大ということになるのか?実際に計ったものとしては?

○松本:
そうだな。値として出てきている値としては、これが最大になるが、主排気筒の根本の所は、10Sv/h 以上で計れなかった、という事ですんで。まあ、数字として確定してるのは、これです。

# とにかく大したこと無いんだという事にしたい松本氏。何が、数字として確定してるのがこれである、だよ。10Sv/h はそれ以上計れなかったからそれ以上の可能性があるということだけど、そんな事どうでもいいよ。

○NHK大崎:
格納容器の中ではもっと高い所がある?

○松本:
あっ、それは勿論。2号機の中で格納容器の中に線量計を入れたが、そん時は70Sv/hだから、もう、はるかに高い線量ということになる。

○NHK大崎:
そうすると、つまり、えっと、バウンダリーというか、

# 格納容器内ほうはもっと高いんだぜ、説明なんて、ますますどうでもいいよ。

○NHK大崎:
格納容器の外側で計測された数字で今比較されていると?

○松本:
そうですな。格納容器の中はもう、いわゆる損傷した燃料が直に落ちている場所なので。線量としては当然、高いと考えている。

# あれ?いったい何の話をしてるの?

○NHK大崎:
えっと、この傾向としては水の中に入ると実際には11までを見ると、下がっているような形にも見えるが。ここまでの傾向も正しい傾向と考えていいのか?

○松本:
そうだな。水の中に入るとやはり遮蔽の効果があるので、まあ、周りから来る影響という形では遮蔽されて小さくなるということだと思う。

○NHK大崎:
わかりました。今回サンプリングできなかったとうことで、そのサンプリングについてすぐに行う計画はないという話だったが、

○松本:
今後、そういった状況であることを考えると、当然必要になってくるということになるのか?やはりこういった腐食生成物がどうったものなのかという所に関しては、少し調べる必要があると思っている。

ただ、先ほど映像で見た通り、水面に辿り着くまでに、かなり色々回避しなければんらない干渉物があるので、少し、計画を練りなおしてから実施したいと思っている。

○NHK大崎:
えっとぉ~

○寺澤:
よろしいですか?

○松本:
どうぞ。

○NHK大崎:
で、今回、カメラで放射線のノイズというのが見られたと思うが、ノイズというのは今回計っている空間線量の線量率の値からすると、カメラのスペックから見て大体、こんな状況になるかな、

というのは予想の範囲内というか、あの、つまり、ああいう状況であるというのが、ええ、実際の今回図られたものとの整合性を考える上で、妥当な状況なのか、ということを教えて欲しい。

○松本:
そういう意味では1000mSv/hを超えている状況なので、こういう図が出ることは、まあ、予想通りというか、想定内という状況だ。3号機の機器ハッチの所を覗いた際もこういったノイズが出ているので、これぐらい線量率が高くなると、ノイズとしてはカメラ上、感じられる状況だ。

# 計測された線量と撮影されたノイズの発生量は整合性取れるのか

○読売三井:
★同じ点で確認。一番最初に言った故障の原因だが、水中で使ったことによるのか、オーバースケールによるのか、ということだったが、そもそも、これは水中で計れる使用になっているものなのか?

○松本:
ハイソウデス。

○読売三井:
では水中であることが故障の原因というのは、使用上は考えにくい気がするが。

○松本:
はい。なので、少し原因としてはよくわかっていないが、あの、まあ、こういった形で元々使うこと自身が初めてなので、少し使用環境等の、ええ、まあ、違いか、

○松本:
原因しているのか、というところについてはもう一度確認させたいと思っている。

○読売三井:
温度などは特に正弦にならないのか?

○松本:
この線量計の温度条件からすると、大体50℃程度の制限値を持っているが、水温は、最高のところでも37℃だったので、温度的には問題ないとは思っている。

○読売三井:
それでは可能性としてはオーバースケールの可能性が高そうな感じなのか?

○松本:
まあ、オーバースケールなのか、或いは、なんというか、機械的に何か今回、かなりぶつかったりしているので。

そういったぶつかった影響や、水中可能というような使用ではあるが、万一浸水等があって測れなくなったのか、という所は特定ができていない状況だ。

# 計測器を壊すほど相当高い宣言がトーラス室外側にあるとすれば、それが何を意味するか。なんでか他にも高い所は発見されている事を強調したがる松本氏。

○読売三井:
わかりました。10E+5Bq/cc ということだが、これぐらいの汚染水だと表面線量はどれぐらいになるものなのか?

○松本:
以前、タービン建屋等で汚染水が発見されたり、取水口付近で出た際には1000Sv/h以上、超えているのは、まあ、あの、状況だった。

○読売三井:
1000mSv/h?

○松本:
1000mSv/hを超えている。まあ、10E+6Bq/cm3の汚染水があった場合に、サーベーメーターを表面に当てるとそれぐらいの線量になったという状況だ。

○読売三井:
この壱万というのは、表面線量と言うよりは他の壁面や、そういうところからの放射性物質の線量を拾っているものの寄与が大きいと言うかの背が高いと?

○松本:
そうだな。そういう意味ではタービン建屋とか注水ロ付近で計った時と、状況的にはこういった閉じた空間の中で、まあ、放射性物質が充満している事も考えると、まあ、周りからの影響が大きいんではないかとも思っている。

○読売三井:
2号機に人が入って計ったり、キャットウォークをロボットが歩いたときは、確か100~200mSv/hだったとおもうが。それに比べると同じような環境で1号機のほうがかなり高いということが、明らかに読み取れるが。その原因というのはどういうことが考えられるか?

○松本:
そうだな。キャットウォークのレベルで言うと、ここでいうと(http://j.mp/MWokJh)3番、4番、5番ぐらいが、まあ、キャットウォークのレベルだが、そのレベル的に言うと、1000mSv/h前後という状況だから、2号機に比べると、まあ、相当高い状況ではあろうかと思っている。

# 冒頭の発表で、深刻な状況を説明する気がさらさらないことがよくわかりまつね。

○松本:
従って、まだこれだけでまだ原因を特定するのは難しいと思うが。やはり、一号機、2号機では炉心損傷程度が相当違うので。そういった影響があるのではないかとは思っている。

○読売三井:
1号機は1~3号機の中で最も燃料が圧力容器から落ちた割合が高くて、大半が落ちたであろうと、解析上はなっているかと思うが。そういうところからの放射性物質が水に伴って流れてきたとか。そういうものの影響が大きいということか?

○松本:
そうですな。まだ特定できているわけではないが、まあ、格納容器底部に燃料の90%以上が落ちている状況なので、そこに事故当時から、

何というか、循環注水冷却の水が掛け流しのような形で流れていることを考えると、まあ、放射性物質の量は2号機、3号機に比べて多いのではないかと考えている。

○読売三井:
★★今後の損傷箇所を特定して補修する作業が今後、行う予定だと思うが。その辺の影響は、2号機は曲がりなりにも人がちょっとぐらいは入れるが、1号機はこのような線量だと一歩も入れないんじゃないかという気もするが。それはどうか?

○松本:
★★そうだな。線量的にはこの線量レベルだと、もう人が入って何かするというのは非常に難しいと思う。従って、遠隔操作で先ず漏洩箇所をどうやって見つけるかというところが中心になろうかと思っている。1号機に関しては昨日説明した通り、

三角コーナーの中間階が水没していて、ルートそのものがない状況なので、こういった地下一階と、一階の貫通部を中心に、場所を変えて調べたりということを今考えている所だ。

○読売三井:
ロボットで調べるとすると、透明度が低いとなかなか水中の様子も醜いのではないかと思うが。その辺、今回、60cmという透明度は作業への影響はどうなのか?

○松本:
これはだな。まだ中々、これで良し悪しの判断はつきかねる状況である。ひとつは何というか、サンプリングをしてだな。この浮遊物が一体何なのか、

というところを突き止めるのと、もう少しなんというか、内視鏡を自在にというか、もう少し広い範囲を観察できるような工夫ができないかというところがポイントではないかと思う。

○読売三井:
わかりました。

○松本:
今回、真上から入れてだな。単に上から吊るして紐で上下というか、振る角度を変えた程度なので。少しガイドのようなものがあれば、もう少し広い範囲のものが見えるのではないかと思う。

○読売三井:
その浮遊物だが、錆が錆びて落ちたものと、コンクリートの不植物はある?

○松本:
それはあると思っている。細かい粉のようなものが海水とその後、注水した水、それで50℃~60℃程度にさらされている状況だから。まあ、錆類、それから、まあ、あの、コンクリートの粉のような、表面の粉のようなものというのがある可能性はあると思う。

○読売三井:
そういった過酷な環境におかれていたというのは、50~60℃というのは、高い温度になったというのは、最高でそれぐらいというぐらいなのか?

○松本:
そうだなぁ、圧力抑制室の温度を直接は勝ったのは、えっと、圧力抑制室としての温度を測ってまして。トーラス室の温度は諮りませんでした。で、以前話した蒸気が吹いているという状況から見ると、

# ちょ、、50~60℃は適当かよ…

○松本:
少なくとも5,60℃はあったと思っているが、直接何度でしたという所はわかっていない。

○読売三井:
蒸気が出ていたのは、確か去年の6月ぐらいだったと思うが。かなり数カ月にわたってでは、5,60度の高い温度が、、

○松本:
継続して、秋にもう一度言った時にはおさまっていた状況だと思う。

○読売三井:
わかりました。先ほど言った1号機の原子炉建屋の2回でもかなり高い線量が記録されていたのか?

○松本:
ハイ。以前、主排気筒の根本でですな。10Sv/hを超える高線量が見つかった際に、その、何というか、上流側をパックポッドで調べたことがある。

配管を辿って行くと原子炉建屋2回に行き着くが、これはタービン建屋から入る所だ。そこにロボットで見たところ、数Sv/hというかなり強い線量が、

# 昨年 8月1日(http://j.mp/Mpz7Ax)の話し。会見終了時に報告があり大騒ぎに。

○松本:
出ていたので、まあ、格納容器ベントをやった際に、まあ、フィルターに付着したんではないかと見ている。

○読売三井:
先ほど、蒸気が吹いている所は、過去の記事を見ると4Sv/hというような記載がされているが。

○松本:
そうだな。4000だ。

○読売三井:
それよりも数Sv/hというのは高いのか?

○松本:
えっと、SGES室を言ったところか?

○松本:
ちょっとw 確認させてください。

○読売三井:
わかったら後ほど教えて欲しい。

○共同しずめ:
8番、9番が線量が高い理由をもう一度教えて頂きたい。これは圧力抑制室に近づくからなのか?

○松本:
はい。あのう、ひとつはだな。先ず、水面に近づく、或いは水面ギリギリという事で、あのう、いわゆる水に含まれている放射性物質の影響を非常に受けるという点がひとつ。

要は、濃度としてはほぼ均一だと思うが、深くなると水地震遮蔽が聞くので、表面に近いほどその付近の線量としては高い。遮蔽が聞かない分、高い可能性がある。

それから指摘の通り、圧力抑制室に、まあ、あの、中に水が溜まっているので、こちらの方の濃度としては、影響も受けている。というふうに思う。

それから空間的には、この壁とか、こちらの図は書いていないが、キャットウォークとか、配管、手すり類が、あの、かなり複雑にあるので。

そういった、あの、表面にくっついている放射性物質からの放射線を、まあ、この、8番、9番あたりは中心部にあるので、ひかくてき影響が高いのではないかと見ている。従って上に行くほど、まあ、あの、同じ気中でも、その影響が小さいと考えている… 

○共同しずめ:
中心部だと何処からも、

○松本:
四方八方から来るという状況になる… 

○共同しずめ:
★★すいません。あの、数値が何処まで健全だったかというのは、あくまで推測なんですね?

○松本:
そうですね。今回は1番から11番まで順次、線量計を下ろしながら計っていて、それを読んだデータだ。12番以降は、振りきれたというか、値としては異状な値だと見ているので。これは信用していない。

従って故障したと見ているが、まあ、あの、1~11番が指摘の通り、ほんとうにどれだけ正しいのかっ! っと言うところについてはきちんと評価したいとは思っている…

# 何故かさっきから、語尾がぼそぼそ小声になる松本氏。

○共同しずめ:
★★すいません。10E+6までしか計れないのに、8乗、9乗のオーダーが示されるというのが、ちょっと意味がわからなかったが。

○松本:
あのう、検出器の製の透視ての測定レンジと、表示器、いわゆるデジタルでなんかける、なんの表示器、ってところで この表示器があるので。

この表示器上は、数字としては出ちゃった、というような状況で。あの、計れるものの検出器の性能は超えていたけれども、表示としてはされたってことで、おかしいと思った次第である。

# だからなに。つまり、壊れて信用ならん数字が表示されたんだということでソ。でちゃったって、実際にそのオーダーだったりして。

○共同しずめ:
この図(http://j.mp/MWokJh)は正確に書かれており、圧力抑制室のほぼ赤道面ぐらいの所に水があると考えて良いか?

○松本:
えっと圧力抑制室の赤道面肌な。すいません。1ページ目のところのOPでいう3,570って所がちょうど赤道面だ。OP4,000ってな事になると、43cm程、水が上だ、赤道面より少し上という状況だ。

○共同しずめ:
わかりました。ありがとうございます。

○東京新聞 みやお:
現場の差魚員への取材で、4号機の工事がどうも、なんか急ピッチ℃行われているという話を伺ったが。土日も返上して行なっていると。何か予定の変更とかあったのか?現時点で進捗状況とか、当面の予定を確認のため聞かせて頂けるか?

○松本:
当面の予定として大きな変更はない。今年の夏頃には、地上5階部分の主ながれきとか、梁等については、全部撤去する予定で今のところ工事を進めている。ただし、指摘の通り、台風の接近で工事をしなかった期間があるとか、

後、防護構台を載せるために工程の調整の関係で、まあ、外の瓦礫撤去の工事をやらなかった時間があるので、そういう意味では、普段、予定のなかったことをやっている。予定になかったことというのは変だが。

あの、当初、演る予定だったものが、あの、この時期にww ずれ込んでいるっていうのはあろうかと思う。

○東京新聞 みやお:
ですから遅れを取り戻すために、ある時、土日を返上して追いつくためにということはあるわけだな?

○松本:
そうですね。ちょっと確認するが、そういったケースはあろうかと思う。

○東京新聞 みやお:
何か線量が急に高くなったとか、作業環境の変化ということも特に無いか?

○松本:
ハイ。特に無い。敷いて申し上げるとだな。

# おやおや、昨日の説明と随分応対が違うよね。同じ質問でも相手によって回答が異なる東電。 http://j.mp/NBHIMm

○松本:
あのう、3号機、あの、3号機の方の建屋、失礼した。ww 4号機の原子炉建屋の撤去工事を進めているので、今、柱とか、瓦礫とか、徐々に減ってきている。そうすると3号機からくる放射線、直接線の量が増えとりますので。

今回の4号機の瓦礫の撤去工事をしている頃に比べると、作業環境の線量率としては上がっているというのが実態である。それから、昨日東京新聞から質問があった地下貯留槽の工事関係だが(http://j.mp/NBJBZC)

建設中であるが、その際にたまった雨水に関しては、水中ポンプで適宜、あの、組みだしている状況だ。それから地下貯留槽の漏洩試験(http://j.mp/NBJXze)に関しては、床面というか地面の方に遮水シートを二重に引いており、

その一重目と二重目の間に水位検知器を設けており、そこで漏れている、漏れていないというのを判断する仕組みにしている。

○寺澤:
質問は?それでは明日の作業予定と事務連絡をさせて頂く。明日の作業予定。窒素ガス分離装置のA系 PSA4号機だが定例のフィルター清掃を実施するので、一時停止する予定。

並列運転中のB系PSA3号機があるので、こちらは運転継続するので窒素封入に問題はない。★建屋内除染技術に向けた現場調査関係。2号機だが明日から有離性表面汚染調査、固着性汚染調査を追加弟子実施予定。

2号機原子炉建屋の三角コーナーの滞留水の水位測定、サンプリング、及び温度測定を実施する予定。以上が明日の作業予定。

○松本:
一見補足。最後に寺澤がいった2号機の三角コーナーの水位測定とサンプリングと温度は、月曜日に報告した通り、東西南北4箇所の三角コーナー全て行なって、どれぐらい差があるのかというところを書くにする予定。以上だ。


■事務連絡 (下河辺会長、廣瀬社長 2F視察と1F現場公開)

○寺澤:
★★事務連絡だ。本日、株主総会が行われ、この度、当社、取締役会長、及び下河辺和彦、代表執行役取締役社長に広瀬さまが就任することになるが、それにあたり、来月7月4日、福島県内の当社核施設を訪問し、状況を視察することとしている。


詳細については別途公表させて頂くが、当日、会長、及び、社長が福島第二を訪問している様子、そして、当発電所の現状を見て頂く現場公開を検討している。現在、公表資料などまだ準備が整っていないが、

本日中にはHPの更新情報、お知らせの覧に掲載させて頂きたいと思うので、見て頂きたい。(http://j.mp/L1V8pS)何分にも来週の7月4日と言う所なので、申し込みの締切については★★6月28日、明日の午後5時までとさせて頂いている。

ご理解いただければと思う。で、7月4日だが、大体日時としては午前8時頃に集合して頂き、午後3時の解散予定。取材のポイントとしては当社会長、及び社長による福島第二発電所職員への訓示、そして当発電所の設備状況確認をして頂く様子を取材頂こうと。

併せて福島第二の設備をマスコミの皆さまにも公開させていただくというところである。私からは口頭での事務連絡と言うところである。本日中にHPに掲載するので、詳細についてはご覧いただければという所だ。(http://j.mp/L1V8pS)

# ゆくゆくの再稼働に向けた健全性アピールたのむぜおい。いい絵とってね。

以上で本日の夕刻会見を終了する。




~ 終了 18時56分

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