平成24年6月4日(月) 経産省 保安院 定例ブリーフィング 16時 ~
IWJ Independent Web Journal
プラント2号機で再び指示値不良報告。本日行われる予定の夏の温度上昇対策、2号機の注水量減少作業に影響。5月17日(http://j.mp/JV9Rif)に外部溢水、内部溢水の資料を公開したが、勉強会の1回分を先行して公開したが、本日、他の回に関してもまもなくHPで公開するとのこと。勉強会は全部で10回。冒頭はプラント説明とこの件のみ。
■福島第一の状況
○森山対策監:
福島第一の状況について簡単に説明する。今日はプラントパラメータの表を使って説明する。原子炉注水状況。夏場に向けた対応として3号機の注水量増やして1,2号機を減らすと説明していた。
先週、1号機を1m3/h減らし、3号機を1m3/h増やす対応をとった。
現在1号機給水系 3.4,CS系1.8m3/h、2号機は変わらず給水系2.8,CS系6.0m3/h、3号機給水系2.8,CS系5m3/h。今週、2号機を0.5m3/h減らし、3号機を0.5m3/h増やす予定になっている。
これまでの状況。温度パラメータグラフを配っているが1号機は注水量を減らしているので若干温度が上昇傾向に。3号機は増やした結果、若干低下傾向。全体として3号機の温度が高いので3号機の注水量を増やして全体は一定量とする方針。
それとも関係するが、2号機の温度計が4つ、同じ時間帯に上がったもの、下がったもの、特異な挙動。先週にも同じようなことが起き、毎月一度、温度計の評価結果を出してもらっているが、
2号機については監視対象としていた3つの温度計を評価中ということであり、その評価中の温度計の温度計が異状な挙動をしている状況だ。従って注水量を増減させるということは、それによる温度変化も見ていくことになるので、
この温度計の状況をもう少し見極めた上で、2号機の注水量変更、3号機の増加になると思う。格納容器の水素ガス濃度、ガス管理システムだが、1号機については略0%だったが、本日の11時現在、A系0.04%、B系 0.08%で若干数字が出ている。
ただ、 Xe-135 など他のデータについては特に変動がないので問題があるとは考えていないが、しばらく監視をしてく必要があろうかと思う。2号機については0.19%で特段の変化なし。3号機 A系0.13%、B系0.12%。
使用済燃料プールの温度。1~4号機順、22℃、23.5℃、22.8℃、38℃。4号機が少し高くなっているが、これは4号機の冷却系統のストレーナー(フィルタ)を交換していた。6月1日~3日まで交換のため冷却をしばらく止めていた。
この結果、温度が上がっている。本日は5時現在で39℃だったが、既に冷却を開始しているので、少し下がって11時現在で38℃となっている。その他の作業はあまり変更ない。滞留水は2号機、3号機ともタービン建屋の水を高温焼却炉建屋に移送をしている。
水処理システムはサリーの一台運転。アレバについては建屋の線量低減のため、今のところ9日までの予定で単独運転をしている。キュリオンは現在補修作業で止まっている。福島第一については以上だ。
■溢水勉強会資料の一部公開について
○森山対策監:
以前、5月17日だが、外部溢水、内部溢水の勉強会の資料を一部公開、公表させて頂いた。その際に勉強会の一回分だけ、特に大事だと思われるものを先行して公開したが、本日、他の会、全部ではないが確認できたものをまもなくHPにアップする予定。
# 保安院、電事連ともどもが、想定外が想定内を示す勉強会の件。
確認して頂ければと思う。勉強会は全部で10回行なっている。平成18年1月から同年8月までの7回。その後、内部溢水に限って勉強会を継続し、平成19年3月まで3回行なっている。その全体の勉強会の資料。
その勉強会の結果を取りまとめた報告書だが、まだ一部確認中のものがあるが、本日、準備が出来たものについて公開するので確認をお願いする。私からの説明は以上だ。
■質疑
○産経大谷:
2号機の温度計の上昇、一部の下降についてだが、同じ時期に複数の温度計が上に上がったりしたに上がったりというのはると思うが、これはどういうことが現状考えられるのか?1週間前にもあったということだが。
○森山対策監:
原因まではまだわからない。全く同じタイミングで温度上昇しているものと下降しているものがあるが、共通的な要因ではないかと思うが、原因までは特定できていない状況だ。
○産経大谷:
原子炉の方に原因があるのか、機械の測定装置に原因があるのか、どちらの可能性が高いのか?
○森山対策監:
原子炉にはないと見ている。その他の温度計も含めてパラメータに変化ないし、非常に短い時間帯で、同じ時間でだな。温度が上昇しているものと下降しているものが同時に発生しているので、中々物理現象としては考えにくいのではないかと思っている。
○産経大谷:
なるほど。同じようなタイミングで上がったり下がったりする現象が、原子炉の中で起きるのは考えづらいので、測定装置の方ではないかという。
○森山対策監:
はい。
○産経大谷:
2号機の注水量現象だが、それへの影響の恐れはあるのか?
○森山対策監:
それは注水量の変更が温度に与える影響も見るので、今、温度計の状況が特異な挙動をしているので、まだ最終的に注水量を変更する時期はまだ未定だ。
早ければ今日からということだったが、もう少し見極めて、この温度計そのものを対象から外すといった判断もあると思うが、まだ評価中ということなので、まだ注水量の現象もまだ確定していない。
○産経大谷:
温度計の評価にはどれぐらい掛かるのか?
○森山対策監:
まだどれぐらい掛かるかはわからない。
○産経大谷:
わかりました。ありがとうございます。
○名乗らず:
★大飯原発について。特別監視体制でいくつか教えてほしい。一つは副大臣や政務三役を現地にという話だが、具体的にはどなたを常駐させるという話は出ているか。
保安検査官が現在6人いると思うが、倍増させるということで、どこから補充するか、★特別監視体制をしく期間は規制庁が出来るまで、とか色々でているが、それがいつまでか?
○森山対策監:
特別な監視体制については、本日、細野大臣が福井県知事にあって説明するということなので、基本的に調整の途上と理解している。
★私からの解答そのものは控えさせて頂く。ただ検査官も本院にもいるので、全国の保安検査官含めてヤリクリすることになると思うが、いずれにしてもしっかり対応していきたいと考えている。
○フリー木野:
★事故後、もしかしたら直後ぐらいからもしれないが、東電から東電でやっていた会見の議事メモが保安院の方にだいぶ送られていたようだ。これは会見全部が送られていたのか、それとも一部のものになるのか?
○森山対策監:
そこはよくわからない。どういった形であるのか。
○フリー木野:
どれぐらいの量があるのか、どれぐらいの頻度で着ていたか確認できるか?
○森山対策監:
同意形で連絡あった価格にしてみないとわからないので。
○フリー木野:
確認お願いできるか?
○森山対策監:
はい。
○フリー木野:
先日も伺っていたが、情報開示決定のあった文章の取り扱いについて、開示請求がした人が承認した場合はHPにあげていただけないかと思っていたが、その点はその後何か。
○森山対策監:
なかなか難しい面があり、基本的には個別に判断させていただくということになると思う。そのように今のところ考えている。情報の内容等を踏まえながら、個別に判断させてもらえればと思っている。
○フリー木野:
★個別に判断した場合のHPに挙げられない理由というのはどういうことになると考えられるのか?
○森山対策監:
基本的には物によるが、今、内部溢水や外部溢水の勉強会のような、なんというか、ある程度公式な場できちっと議論しているものもあれば、★本当に内部の意思決定の途上にあるものもあり、その性格上、そういったものを、
勿論、あの、情報開示請求があれば、情報公開法に基づいて、手続きをとって公開していくが、それをHPという場を使って公開すること、は、どうかと、ちょっと考えている。
保安院としての、ある種の取りまとめた意志、なんとういうか、決定したものでもないし、検討途上のものというのが、大変含まれているので、そこは、あの、情報の内容によるんじゃないかなぁと、いうふうに考えております。
# その判断は国民がするから経緯を全部示せよ。誤解があればそこで納得できる釈明するプロセスを踏めよ。
○フリー木野:
そうすると取り敢えずはHPに上げるかどうかの検討はしていただけるということか?
○森山対策監:
それは個別に検討して、まあ、今日はたまたま内部溢水については勉強会の資料はアップするが、基本的にこういうのは対象になると考えている。
○フリー木野:
わかりました。★★先日、だいぶ前に保安院の記者会見の議事録を順次上げていくという話があったと思うが、これは作業は今、どういう状況に?
○森山対策監:
いま、少し、アップしていると思う。
○フリー木野:
少し?
○森山対策監:
はい。先ず、合同会見ですな。その部分を全部終わらせる作業を先行してやっており、若干遅れているが、今始めている。
○フリー木野:
この議事録も、特に当初の部分を含めて、もう開示決定がすでに何件か出ていると思うので、開示決定が出ているものに関しては、そのまま上げてしまえば公開が割りに早く出来るのではないかと思えるが。
○森山対策監:
保安院内部でも議事メモというか、会見メモは、勿論、私は見ているが、あまり、その、誤字脱字含めて、そういった所までチェックしていないので。やはり、議事概要、議事録としてアップするには、それなりの確認がいると考えている。
○フリー木野:
確認だが、そういう意味では議事録として確認されるのは必要な手順ではないかと思われるが、開示決定が出て、それが公になっているわけだから、開示決定が出たものに関しては、先に上げるというのも考え方ではないかと思うが。情報公開の上では。その辺は如何か?
○森山対策監:
確かに開示決定をしてそういった場合には公開はさせていただいているが、それは今保安院がもっている行政文書としてだが、内容を見ると明らかな聞き間違いとか、文言上の間違い沢山あるので。
# これは聞き間違いということにしておこう。正しくはこうだ。φ(`д´)オリャ ホイ コウカイ
○森山対策監:
まあ、そりゃ、内部で見ている分にはかわらないが、やはりそれを公表するとなると、そこはきちっと確認をしていく必要があると思う。
○フリー木野:
わかりました。ありがとうございます。
○森山対策監:
他にないか?なければこれで終わる。
~ 終了 16時17分