トラブル報告なし。本日14時46分、昨日のトラブルで冷却停止していた2号機使用済燃料プールの冷却再開。停止時22.9℃ 再開時26.4℃、本日17時 26.7℃ 若干上昇は攪拌による一時的なものと見ている。
2号機建屋地下1階4隅の三角コーナー滞留水の水位、温度測定結果報告。作業員6名、計画線量8.7mSv、11時~13時の作業で最大被ばく4.02mSv。
水位に優位な差は見られず、最も水位が高いのは南東コーナーOP3190 で一番低いのは南西コーナーのOP3050。採取した水の分析結果は明日以降。
○プラント
○環境モニタリング・サンプリング
- ★福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(PDF 12.0KB)
- 福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水貯槽への移送配管における漏水に関するサンプリング結果(PDF 11.7KB)
○その他
○関連
■福島第一の状況
○松本:
[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機までCS系、給水系つかって注水冷却中。
[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。本日は各号機とも格納容器ガス管理システムを使い、排ガス中の Xe-135 の評価を行なっている。
何れも臨界判定基準である1Bq/cm3を十分下回っている状況だ。なお、皆さまの手元には2号機のガス管理システムの分析結果を表の形で添付している。2号機については9.6E-2Bq/cm3に対して検出限界未満。
[使用済み燃料プール]昨日、一時的に循環冷却が止まっていた2号機だが、計器類の点検が終了し、本日14時46分に冷却を再開している。プール水温に関しては停止した時が22.9℃、本日起動した時は26.4℃という状況だ。
本日、17時現在の水温は26.7℃であり若干動かした時よりも上がっているが、こちらは循環冷却が再開したことにより、プール水が撹拌されたものと見ている。なお、1号、3号、4号については循環冷却を継続実施中。
[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機、3号機から雑固体廃棄物減容処理建屋への移送は継続実施中。6号機タービン建屋溜り水を屋外仮設タンクへの移送は本日10時~16時の間で実施。
[水処理設備および貯蔵設備の状況]水処理設備、貯蔵設備の状況だが、キュリオンについてはバルブ交換工事のため、運用を停止中。サリーに関しては引き続き運用中。アレばの除染装置については、漏洩というの関係もあり、現在、運用を停止している。
[その他]その他の工事に大きな変更はないが、一番下、5号機の補機冷却海水系については、本日までの予定でストレーナー駆動部の修理を行なっていたが、少し時間がかかっているということで、明日までの予定に変更させていただく。※印をうって注釈をつけているが、明日まで、この補機冷却系の工事を行なっていく。
■福島第一 2号機原子炉建屋地下階の滞留水水位・温度測定結果
★それでは本日実施した2号機の原子炉建屋地下1階の滞留水の水位測定を行ったので、その結果について紹介する。PPで上下の資料になっているが、こちらは地下一階はトーラス室という、圧力抑制室、ドーナツが入っている部屋と、それの四隅を切り取ったような形で、通称、私どもは三角コーナーと言っているが、北東、北西、南西、南東という4箇所のコーナーがある。
これまで北西コーナーを中心に水位測定を行なっていたが、今回、4箇所を同時に計って水位差、水温、サンプリング結果等を比較、検討したいと思っている。
結果については下半分を見るんだ。こちらは床面にOP4000mmのところがあるが、そこの手すりを利用し、そこから巻尺が水面に着くところまでの距離という形で、水位測定をおこなっている。
北東コーナーでOP3160mm、北西コーナーがOP3170mm、南東コーナーがOP3190mm、南西コーナーでOP3050mmという状況だ。床面が OP-2060mmなので、都合、約5m程度の水位があるという状況だ。
なお、一番高い南東コーナー OP3190と一番低い南西コーナー OP3050のところで約14cmほど差があるが、こちらに関しては巻尺による測定による誤差、それから各コーナーとも最初、津波が入っているのでそういった影響があるのか、とういうことで今後評価を進めていきたいと思っている。
水温の測定だが、こちらは階段室から赤外線温度計で水面を当てて測定したものである。北東コーナーで31.4℃、北西 32.1℃、南東30.3℃、南西30.2℃という状況だ。
特に温度に貸してはこのばらつきの範囲内ではないかと考えている。なお、この4箇所については、本日、滞留水を採取しているので、明日には分析結果を紹介できるものと思っている。
★本日の作業は、社員6名が11時~13時の間に実施しており、計画線量8.7mSvのところ、最大のものが4.02mSvだった。調査結果については以上だ。
■環境モニタリング・サンプリング
もう一つ手元に毎日行なっている南放水口電サンプリング結果が出ている。(http://j.mp/MzF4ZJ)セシウム134/137、全βは引き続き検出限界未満という状況だ。本日の測定は中断に、最終日時、12時40分と書いてあるが、
こちらは通常8時前後に測定するが、1回目のサンプリングの際に、検出器の汚染などがあり、上手く計れなかったという事で、再度、昼過ぎにもう一度計ったものである。本実私からは以上だ。
■質疑
○レスポンス中島:
★原子力とちょっと関係ないが、電気自動車のインフラ整備、CHAdeMO(http://j.mp/MD9wAx)に加入されていることについてお尋ねしたい。電気事業者のインフラ整備で今、事務局を東電が勤めているが、
○レスポンス中島:
★この件と電気料金の菅家員ついてお尋ねする。電気料金の負担の中に、この電気自動車のインフラ整備のお金が含まれていると思われるか?大体どれぐらいか?もう一つ。東京電力はなぜ、電気自動車のインフラ整備に主体的に関わっているのか?
○栗田:
質問の通り、CHAdeMO(チャデモ)の協議会の事務局を務めていることは事実かと思う。質問の電気料金にかかる費用に関しては、このテーマ中にないので、確認をさせていただき答えさせて頂けたらと思う。また、電力事業ということで、
まあ、電気自動車については、私どもの電気から充電されてそれを使うという、システムなので。それを統一規格することによってですね。私どもの電気を使い、便利を使う中でですね。そう言う統一規格なんかをリーダシップを取って、
# 統一規格にすることによってですね。インフラを日本全国に展開して、地域独占から国内独占する考えでして。本当に通信インフラと同じように解体せなあかんわ。こと東電に関しては会社ごと。賠償、事故収束を大義名分に事業拡大ひゃっほーい。
○栗田:
作っていく事に関してはメリットがあるということで参画したものかと思う。
○レスポンス中島:
今後も幹事会社を引き受けて続けて行かれるおつもりか?
○栗田:
えっと、現状ですね。今後に関しては、少し動きがあるかどうか、私まだ把握してないので、併せて確認させて頂けたらと思うが。
○レスポンス中島:★★
電気自動車という面で言いえば、それが燃料ということで言えば、ガソリン税はは旧来特定財源だったわけで、利用者が負担するというのが原則であります。
それを電気料金の中に混ぜ込んで、一般の電気利用者が負担しなければいけないというような図式は東電はどう考えているのか?
○栗田:
えっと、ちょっとすいません。詳細、私はこの場で答える知識を持ち合わせていないので、
# 持ち合わせてないのは知識じゃなくて権限。
○栗田:
確認させて頂けたらと思うがいいか?
○レスポンス中島:
回答お願いする。
○栗田:
申し訳ない。お願いする。
○NHK花田:
2号機の水位測定だが、今回、この水位を四隅で温度と共に計ったことで、何か今後の廃炉作業に関してわかったことはあるか?
○松本:
今の段階では、まだ実際にこの四隅を計ったことにより、何か判明したことは今のところない。今後、特に水位に関しては少し差があるのがわかっているので、こちらに関しては少し評価をしていきたいと思っている。
特に、まあ、今後、まあ、一番、過大という意味では格納容器からの漏洩箇所の特定と、もうひとつは原子炉建屋からタービン建屋に抜けている場所の止水ということがあるので、そういった箇所にどういった形で寄与できるか、ということも含めて検討したい灯っている。
また、サンプリング結果が明日出てくるが、そこで優位なばらつき、差があるようであれば、何かその原因等を踏まえた上で滞留水の処理についても考えていきたいと思っている。
○NHK花田:
今回の目的を考えると、格納容器からの漏洩よりも、原子炉建屋からの漏洩箇所の把握の参考にしたいのかなあ、という印象があるが、そういった目的でそもそもやったという理解でいいか?
○松本:
そうだな。質問にある通り、格納容器から漏れて来る所の止水、それから原子炉建屋からタービン建屋間の止水、両方あるが、
三角コーナーのそこまでしか測れてないので、少し、今後は調査範囲を広げることはあろうかと思う。
○NHK花田:
先ほど説明があったように南西コーナーと北西、南東コーナー、この差が10cm以上あるというのは、どちらかと言うと巻尺のごさという話だったが、低い南西コーナーから流出しているといった事までは、今の段階ではなかなか難しいということか?
○松本:
それは今の段階では少し難しかろうと思っている。上のところに平面図があるが、現実問題として上が北になっているが、タービン建屋の東側にあるので、この絵でいうと右側がタービン建屋側になる。従って抜けている箇所という意味では、
東側壁面からタービン建屋の貫通孔を抜けているのではないかと思っているので、少し南西コーナー側と南東コーナー側の差については、そもそも津波が入った時の水位差があるのか、そういったところから議論する必要があると思っている。
○NHK花田:
わかりました。2号機の燃料プールの関係だが、説明文の方でデジタルレコーダの誤接続というのがあるが、この理由のところを詳しく教えてくれるか?
○松本:
こちらはいわゆるデジタルレコーダを設置する際の配線作業で、プラスとマイナスのケーブルがある。作業上、短絡(ショート)させたようであり、一時的に、出力信号としては短絡してしまったので、ゼロボルト、水量がない、という信号が出たようだ。
したがって入口側と出口側の差流量という形で差が発生したということでポンプの自動停止が働いたということである。
○NHK花田:
これは単純な作業ミスと考えて良いか?
○松本:
そうだな。気をつけてはやっているが、全面マスクで手袋をしての作業になるので、作業上は少し厳しかったのではないかと思っている。
○NHK花田:
★テレビ会議システムの録画公開の関係だが、午前中の新経営陣の会見で、まだ見てないのでといった事で、ちょっと文言を捉えると、これからまた検討するようなふうにも聞こえた印象があるが、
今の東電の認識として、今までは社内資料で公開しないということだったと思うが、新経営陣になって公開についてどのように見ているのか改めて確認させてくれ。
○松本:
まあ、現時点電立場を言うとこれまで同様、社内資料の一部でもあるし、事故の検証という意味では、テレビ会議の映像のほか、ヒアリングの結果、社内のメモ等を総合的に見ながら、事実認定をしてきているので、
手入れ日会議映像のみを公表するということは今のところ考えていないが、本日の午前中の会見で、会長の下河辺会長、それから社長の廣瀬さまが申し上げた通り、
ま、今後ですな。二人が、まあ、自分自身で、あの、現物を確認すると聞いているので、その結果としては判断の変更はありうるとは思う。
○NHK花田:
今の時点では今までの主張の通り、社内資料とかいう理由で公開しないと。ただ、今後は、ちょっと会長、社長の意向を受けて検討する理解か?
○松本:
まあ、本人が、あの、確認すると申し上げたとおりであるので。まあ、その結果として、まあ、判断の変更というのはあり得ると思う。
# これまで勝俣会長、西澤社長がどのように判断に関わっているかは、固く口を閉ざしてきた東電。会長、社長の判断がどのように影響するか、はじめてのこと。新生東電。でも窓口続行。
○栗田:
窒素ガス封入関係。本日、6月28日11時02分~ 12時02分の間、窒素ガス分離装置のAについて定例のフィルター清掃を実施するということから一時停止をしている。これは並列運転中の窒素ガス分離装置Bがついているので、こちらの運転を継続することから、
窒素ガス封入には問題ないというものである。3号機、本日13時35分~15時34分の間、3号機使用済燃料プールでヒドラジンを注入した。明日、1号機タービン建屋地下から2号機タービン建屋地下への移送を実施予定。
除染技術に向けた現場調査。本日、2号機において波形を使った有離性表面汚染調査、ストリッパブルペイントをつかった固着性表面汚染調査というものを実施している。明日は3号機においても同様の調査を行う。
~ 終了 18時19分