トラブル報告。本日10時15分ごろ RO淡水化装置のRO2-4 のタンクから水漏れ。といってもただのポリタンク。シール摩耗を防ぐ目的で意図的に漏らしている水を受けるタンクから漏洩。1日1回確認、定期交換。本日見にいったら溢れてた。
溢れた原因は不明。表面線量率 γ線、β線共に0.1mSv/h未満。Cs-134 0.6E+0、Cs-137 3.9E+0、全β 9.0E+4(Bq/cm3)素性は淡水化装置を通過する前の水。環境漏洩、炉注への影響はないとのこと。
最近、異常値示している3号機のカムス放射線量の指示値は直近15時で39.76 他は 2.56、1.61、0.21(Sv/h)ちなみに昨日の11時では49.26Sv/hですた。
敷地外でけが人1名。カカトの骨折 全治3ヶ月。東電土曜日夕刻ブリーフィングは本日が最後。来週から開かない報告。記者から異論なし。平日会見は16時からの入館受付に変更。
○プラント
- 福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 11.3KB)
- ★福島第一原子力発電所淡水化装置(逆浸透膜式)2設置エリアにおけるポリタンクからの溢水について(PDF 129KB) ~ 本日メインのトラブル報告
○環境モニタリング・サンプリング
○まとめ / 録画
■福島第一の状況
○寺澤:
[原子炉および格納容器の状況] ご覧のとおり循環冷却は順調。3号機カムスデータ。異常値を示してるデータ。直近15時で39.76Sv/h。他は 2.56、1.61、0.21(Sv/h)で特段変動ない。こちらはデータの報告だ。
[使用済み燃料プール]順調に運転。
[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]1点訂正。昨日、6号機タービン建屋から屋外仮設タンクへの移送予定中止と説明したが詳しく説明する。
昨日、6号機のタービン建屋から仮設タンクへの移送に関しては、昨日10時にタービン建屋から仮設タンクへの移送をポンプを起動した。また、仮設タンクへ水を移送し、仮設タンクから、また仮設タンクへ移送するポンプがある。
その起動操作を準じ実施した所、仮設タンク感を連携するポンプが起動しないという事で、仮設タンクへ滞留水を移送するポンプの停止をしたということである。従って、タービン建屋から受け手側の仮設タンクへについては移送はできている。
# 昨日の説明では、単にポンプ故障で移送は停止ということですた。
10時から10時15分について、タービン建屋から仮設タンクへの移送についてはできているのではないかと判断している。仮設タンクについては 仮設タンクA,仮設タンクB,仮設タンクCとあり、いわゆる仮設タンクA→Bのポンプが一時的に動かなかったということである。
その後、ポンプの不具合を確認した所、電げ関係に以上がないこと、それからポンプのモーターの状態確認、動作確認を行ったところ、問題なく動作したので一過性の不具合ではないかと考えている。
現在配送はしていないが、次回の移送については来週25日月曜日に10時ぐらいから確認運転を行う形での滞留水移送を行いたいと思っている。
[水処理設備および貯蔵設備の状況]一点報告したい。「福島第一原子力発電所淡水化装置(逆浸透膜式)2設置エリアにおけるポリタンクからの溢水について http://j.mp/ME6NHt」
★本日、午前10時15分ごろ、構内の淡水化装置のあるエリアを構内Cエリアというが、構内Cエリアのテントハウス内においてRO装置の2-4スキッドの高圧水ポンプのグランドリーク水、水受け用のタンク、左上の写真に白いタンクがあるが、
水受け用のタンクから水がオーバーフローしていることを当社社員が確認。このため、受けタンクを交換すると共に、午前10時30分にRO装置2を停止。軸部からリークのあったRO2-4スキッドを隔離した。
残水の滴下は継続中。受けタンクで現在収集している。オーバーフローの箇所だが、堰内なので赤外への漏出はない事を確認。★RO装置2は停止しているが、RO装置3による淡水化処理は継続している。
バッファタンク内に十分な淡水があるので、処理水による炉注の影響はないと考えている。こちらの表記にあるように、表面線量率だが、γ線、β線共に0.1mSv/h未満。その後、漏洩した水をサンプリングした結果は、
ヨウ素131はND、Cs-134が 0.6E+0Bq/cm3、Cs-137が 3.9E+0Bq/cm3、全β 9.0E+4Bq/cm3であった。
[その他]★本日、作業中にけが人発生。協力企業作業員が発電所郊外で作業中にトラックの荷台から降りる際、足を滑らせ落下。左足かかとを負傷。5,6側の救急医療室に搬送。
診断の結果歩行ができないということで左足かかと骨折の疑いがあるため、業務者にてJビレッジに搬送した後、12時10分にて救急車にて総合磐城共立病院へ搬送。
石による診断を受けた結果、左足かかと骨折。全治3ヶ月を要する見込みと診断。身体への放射性物質の付着はない。けが人に関しては以上だ。
○環境モニタリング・サンプリング
それから手元の配布資料としては南放水口サンプリング結果。いずれも検出限界未満。それから、大気、海水、集中ラド、サブドレンなども優位な変動ない。
以上が本日の報告事項だ。
■質疑
○IWJえんだ:
20L受けタンクの所から漏れて、20L受けタンクは11mの中ほどぐらいにあるということで良いか?
○小林:
手元資料を見ると赤いまるで囲ったる所、ここがタンクのある場所だ。
○IWJえんだ:
★RO2-4の中で漏れたということ?
○小林:
★2-4のポンプがあり、そのポンプのグランドシール部がある。底を水を意図的に漏らすことにより、シールの摩耗を防いでいる。
それを受けるためポリタンクで受けており、そのタンクが通常であればパトロールの頻度で水、タンクを交換することで溢れ出ることは防止できるが、今回は原因がはっきりまだわかっていないが、そのタンクから6.6Lほど水が溢れでた状況だ。
# なに。このハリボテ感… ( ゚д゚)
○IWJえんだ:
堰の所に向かって漏れたということか?
○小林:
そうだな、図の中(http://j.mp/ME6NHt)で四角く囲われているところが堰になる。この堰の中に距離にして33m程。幅が20cmということで深さが1mm、トータル6.6Lという状況だ。
○IWJえんだ:
そこからの漏れは全くないと。
○小林:
そのとおり。
○IWJえんだ:
ありがとうございます。
○NHK花田:
今の淡水化装置の水漏れ関係で教えてほしい。今の説明でシール部の摩耗を防ぐために水をわざと溢れさせていると言っていたと思うが、その仕組を詳しく教えてくれるか?
○小林:
一般的にポンプだが、シール部分はグランドシールと呼ばれているものと、メカニカルシールと呼ばれているものがある。今回はグランドシールを使ってるが、グランドシール部分は、ポンプの軸とシール部分がこすれ合う事により、摩耗が発生する。
それを防止するために、水を意図的に漏らすことにより、冷却と潤滑をさせるという機能を持っている。そのグランドシールから漏洩する水の量が若干多くなったのではないかと思うが、その多くなった原因については今後確認していくことになると思う。
○NHK花田:
シールを守るために、わざと溢れさしているものを通常のポリタンクで受けていて、それを作業員の方が定期的に巡回して交換すると。ただ、★今回は頻度は別に巡回していなかったではなくて、いつもどおりに巡回していたら水があふれていたという理解でいいか?
○小林:
その通りだ。前日の22時に確認をしており、その時には特に問題はなかった状況だ。
○NHK花田:
水が多くあふれる原因として考えられることにどういったことがあるか?
○小林:
すまん。先ず訂正させてくれ。22時ではなくて午前10時だ。1日1階確認しており、昨日確認して、本日の午前中に確認に行ったところ水があふれていた状況だ。
○NHK花田:
1日1回変えている理解でいいか?
○小林:
そうだな。だいたいパトロールの都度確認をして、タンクを取り替える作業を実施している。
○NHK花田:
改めて質問させていただくと、今回、水のあふれるのが多くなったポンプの原因としては、まだはっきりわからないと思うが、考えられることとしてはどう言うのがあるのか?
○小林:
現状、確認をしているところなので、明確な理由はわからない。シール部分からの水の量が増えているということになると思うので、シール部分に何かしらの問題があったのではないかと思う。原因については確認させて頂ければと思う。
○NHK花田:
★漏れた水だが、これは淡水化装置で処理した後の水と考えればいいのか?
○小林:
そうだな。ROで処理をする前の原水なので、水処理装置側で通過して綺麗になった水の状態だ。それを更にROを通すことで塩水と分離する状況になるが、塩水を分離する前の原水ということになる。
○寺澤:
宜しいか?他に質問は? 質問がないようなので、私から一点、事務連絡をさせて頂きたいと思う。あのう… 土曜日のブリーフィングについてでございます。
あのう…現在、あのう…まあ、こうした小さなトラブルはやっぱりどうしても、設備でございますので、ええ、ありますけど。まあ、ぷらントの循環冷却を始め、まあ、安定をしているということ。
それから、シー 土曜日の作業もですね。非常に、あの、少なくなってきている、と、いうい事からですね。まあ、報道の皆さまにお伝えする情報も少なくなってきている昨今でございます。尽きましては、ええ、来週の6月30日から、ええ、本社でのですね。
★土曜日のブリーフィングは開催をいたしませんので、よろしくご理解を頂ければと思っとります。シー また、土日、祝祭日で、ええ、重大なトラブル、例えば、ええ、汚染水が漏れとかですね。堰から漏れたとか。
境外へ炉漏出とかいうような重大なトラブルが発生した場合に尽きましてはメールで、ええ、連絡をしつつ、会見を開き、説明させて頂きたいとおもっとりますので。ご理解を頂きたいと思っている。
シー また、あの、平日のですね、夕刻会見の入館受付でございますが、シー あのう、皆まさのご来館の実績が、大体、あのう、16時過ぎ以降というようなことでございますので、シー 16時からの、まあ、入館受付と。
# なに、この「しー」は
言うような形にさせて頂ければと思っとります。なお、シー、ええ、まあ緊急な会見などで、ええ、午後3時からというケースも中にはあるが、そういう場合は、必ず★1時間前には皆さまの受付できるという形で体制を組みたいと思いますが、
通常の夕刻の会見は16時以降の受付とさせて頂きたいと思っている。シー、よろしゅうございましょうか。あのう、なお、いろいろ、今日のようなトラブルについても、あのう、プラント状況でですね。ええ、ホームページに18時には、あのう、アップしますので、
ご覧になって頂ければと思いますし、月曜日の夕刻の会見でですね。詳細なものについては、詳細に説明申し上げたいと思っているのでよろしくご理解頂ければと思っとります。よろしゅうございましょうか?はいっ。
以上で本日の夕刻の会見を終了させて頂きたいと思う。
~ 終了 18時19分 (2分遅れのスタート)